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1. ドッグヴィル
う~ん正直、一見の価値はあるけどもう一回観る必要は感じないだろうな~。この映画のテーマはそれほど新奇なものでは無いし、表現方法も特段独創的では無い気がする。“ドッグヴィル”は人間世界を象徴的にミニチュアライズしたもので、そこを外界から訪れるグレースとギャングのパパは超然とした存在のメタファーだと思う。グレースを“天使(善)”と言ってもいいし、パパを“サタン(悪)”と言ってもいいが、映画の中で親子として描かれるようにそれは表裏一体なのだ。そして村の中で唯一、神(あるいは悪魔)と村人(人間)の間を取り持とうと画策するトムは、人間でありながら自分は人間を超越していると考え、人々をコントロールしたがるタイプの人間(権力者、
聖職者、学者、映画監督 etc.)のメタファーの様に見える。これは寓話としては使い古されたネタだ。これを今やるなら、もっと現代的な舞台(例えば映画撮影現場やNGOとか)でやったほうが芸術としての意味もあると思うのだけど。[地上波(字幕)] 5点(2006-01-14 16:47:33)《改行有》
2. ドッグヴィルの告白
この平凡で中途半端なメイキングを観て思ったのは、まさにこの撮影現場が“ドッグヴィル”そのものの様だということ。誰からも好かれない嫌われ者(トリアー)がその世界の最高権力者だという事実の前で、ある者は子供じみた反抗心で自らを慰め、ある者は偽善的な寛容さで権力者の心に取り入ろうとする。この映画製作の現場を舞台に同じテーマを撮ったら“ドッグヴィル”よりも面白くなったのでは?と思った。しかしその度量がこの監督にあるとは到底思えない。[地上波(字幕)] 0点(2006-01-14 16:11:42)(良:1票)
3. 友よ、風に抱かれて
ベトナム戦争をアメリカ側のみの視点で、しかもかなり限られたコミュニティを通して表現した小品。当時を経験した米国人にはグッとくる所もあるかも知れないが、それ以外の人にはあまり訴えてくる物は無いように思った。つまらない、というほどでもないが面白くは無い。ベトナム戦争映画好きにはフィッシュバーンの出演や、プラトーンと共通するセリフ、フルメタル・ジャケットとの比較など多少は見るべき物もある。[地上波(字幕)] 3点(2005-12-30 18:20:48)
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