みんなのシネマレビュー |
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1. 東京ゴッドファーザーズ 鑑賞後に、すごく幸せな気分にさせてくれる。喜怒哀楽があって、テンポも非常に良い。鈴木慶一の音楽も良い。言うことなし。 今監督の作品はどれも、計算され尽くされた脚本が秀逸で実写映画以上だと思う。 また、最近のアニメにしては珍しく、技術に依存することなくあくまでも内容で勝負しているので、アニメ好きな人はもちろん、今まで全くアニメを観なかった人・嫌いな人にもお勧めできる作品である。9点(2004-05-01 23:24:56)《改行有》 2. ドラえもん のび太と鉄人兵団 《ネタバレ》 数あるドラ映画の中でもTOPに立つ作品だと思う。とにかく泣ける!終盤の「今度生まれ変わったら、天使のようなロボットに…」「リルル、あなたは今、天使になっているわ」は、もう涙無くして観ることが出来なかった。この作品は「思いやり」という言葉に尽きる。リルルを変え、未来を変え、そして地球を救ったのは、他でもないしずかの「思いやり」だ。「時々理屈に合わないことをするのが人間なのよ」も、すごく印象に残った。この年になって、しずかにたくさんの事を教えられた。9点(2004-03-22 01:45:53)(良:1票) 3. ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 相手を小さくすることで、のび太達が惑星を丸ごと相手にできるようにし、戦う場面でドラえもんの道具にほとんど頼らない、という設定を思いついた発想がすごい。自由と独裁の戦い・戦争がテーマだったので(まだ冷戦時代だったし)、現実味を出して我々の身近なものとして感じて欲しかったのだと思う。この作品で一番活躍したのは、間違いなくラジコンを用意し(当時すごく流行っていたなぁ)、しずかと共に仲間の救出に向かったスネオだ(セイラとカイのやり取りみたいで笑えた)。これも、他の作品と一線を画していて面白い。「少年期」は名曲だが、使うならこの作品以外有り得ないと思う。そのくらいはまっている。7点(2004-03-18 05:30:33) 4. どこまでもいこう 小学校5年生という多感な時期に起こる環境の変化を通して、主人公の成長を描いた良作。この時期特有の、ちょっとした悪さの楽しさ、移ろいやすい友情、女子へのときめき、いらだちなどを、余分な台詞やカットを極力排した演出をすることで、それらがより心の深いところに響いてくる。舞台を広げすぎずに、ほぼニュータウンと学校の情景だけにしたのも、成功の要因だと思う。監督が後に撮る「害虫」にも、かなり繋がる部分があると感じた。6点(2004-02-18 00:42:46) 5. Dolls ドールズ(2002) 《ネタバレ》 この作品の下敷きになっている、浄瑠璃やその他の物語に関する知識が全くないので、詳しいことはあまりよく分かりませんが、究極の愛(無償の愛)がテーマになっていることは分かりました。 で、昔TVでやっていた野島信司の「この世の果て」に似ているなぁ、と。西島&菅野ペアは保奈美のエピソード(愛する男のために全てをなくす女)で、深田恭子の話は横山めぐみのエピソード(愛する女の顔を見ないために自分の目をつぶす男)。うーん、そっくり。三橋&松原のエピソードは、何だか良く分からなかったです。 しかし、そんな突込みを忘れさせてくれるくらい、日本の四季の移り変わりと、それに合わせた衣装の素晴らしさに終始目を奪われていました。北野監督のこういうセンス、ほんと素晴らしいです。バイオレンスに固執しないで、こういった話やあの夏~、キッズリターンのような作品をもっと撮って欲しいです。 あと、菅野美穂が素晴らしい!台詞なんてないに等しいけど、目と表情だけであれだけ情感を表すことができる女優さんって他に見当たらないと思います。 もう一つ、深田恭子の「キミノヒトミニコイシテル」がしばらく頭から離れませんでした。~マジカルビーム♪6点(2004-02-02 01:38:36)《改行有》 6. ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 とにかく脚本が秀逸な作品。のび太の夢で始まるプロローグ(ドラミが出て来る)、石化されたドラとのび太が落ちてくるところなど伏線の張り方は絶妙だし。また、科学と魔法・常識と非常識の対峙、現実とパラレルという哲学的な構図も良かった。ちょっと大人の美夜子の存在も魅力的。のび太を助けて一人悪魔に向かっていくところは、不覚にも泣きそうになった。ドラミちゃんの登場はご都合主義かもしれないけれど、この場合は許せる範囲。なんちゃってエンディングも演出してくれたし、元の世界にもどれたのもドラミの「もしもボックス」のおかげだし。唯一納得いかないところは、契約の問題かもしれないが、ビデオやDVDでも名曲「風のマジカル」を使って欲しかった。点数は、この歌が使われた映画版のもの。8点(2004-01-27 01:18:55)
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