みんなのシネマレビュー |
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1. 殿、利息でござる! タイトルと銭のちょんまげ姿の主人公から、安っぽいコメディとばかり思っていた。見るきっかけとなったのは監督が中村義洋だったからである。他の作品を見てこの監督ならば間違いないだろうと思って見たが大当たりだった。単に宿場を救った実話物語だったら平均点並だったが、冒頭のシーン再現から親子兄弟の感動物語なったのは大変良かった。それにしても、殿様相手に金を貸して利息を取るとはどこからどうやって出てくる発想か。おまけの羽生結弦にはとんだびっくり。[DVD(邦画)] 9点(2017-11-27 20:55:30) 2. ドン・キホーテ(1933) 「ラ・マンチャの男」の原点を探るべく、「ドン・キホーテ」を鑑賞。前者がミュージカルだったので、後者は純粋の小説映画化かと思ったら主役は何とシャリアピン、私が子どもの頃蓄音機のレコードで聴いた名歌手だ。映画の中でも本格的な歌を聴かせてくれたのには大変驚いた。映画としては少し物足りないような気もするが、「ラ・マンチャの男」にはない原作の一部分を見られたのが良かった。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-01 19:38:24) 3. 東京の休日(1958) ローマの休日には人気では負けるけど豪華さでは負けてはいない。三船敏郎をはじめ東宝映画スター女優陣が総出演、あの俳優どこで出ていたっけ、この顔よく見る顔だけど名前が出てこないというような感じで映画ファンにとってはとてもうらやましいかぎりだ。観光バスに乗って東京巡り(この頃の定番は皇居に議事堂と決まっていた)や華やかなショー、歌に踊りに民謡童歌もふくめ李香蘭の懐かしい歌までもりだくさん。ストーリーといえば、口は堅いからの内緒の話が次々広がったり、ショーに便乗しようとして儲け損なったり、幼なじみと思ったら偽物だったりのたわいのないものものだけど、90分足らずの記念映画だから仕方ないだろう。札束が1万円札でなく5000円札なのに時代を感じる。ところで出演者多数ではっきりしないけど、志村喬、乙羽信子、杉葉子は出ていないと思うけど・・・(クレジットに名前がない)[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-02-05 06:50:57) 4. TRICK トリック 新作スペシャル2<TVM> いつもの手品とか霊能力の部分が影を潜め、久しぶりに上田博士の科学的説明もあったりしてその点は良い。事件は子守歌の歌詞通りに起こるがこれは横溝正史の悪魔の手毬唄そっくり、いや犯罪の内容まで模倣に近いような気がする。そして一番の問題点は20年前に復讐の手がかりを作ったこと、突飛すぎて・・・。[DVD(邦画)] 4点(2014-12-22 16:58:00) 5. トワイライト ささらさや 原作はファンタジーミステリーだろうけど、コメディっぽくそれでいて心温まるヒューマンドラマだ。赤ん坊のユウスケ君がとてもかわいくニコッとされるとたまらなくなる。母親のサヤさんともども応援したくなってしまう。おっかなく見えたユウタロウの父親も本当は愛情表現が苦手なだけだろうと予想のつく展開だけどそれでもやっぱり良い。隣の席あたりで涙ぐんでいて、「ばっかだねえ」と思っていたらこっちまでつられてしまった。[映画館(邦画)] 7点(2014-12-01 15:41:56) 6. 東京おにぎり娘 一見コメディ風のホームドラマからまり子をめぐる三人の男たち(伊藤雄之助の社長さんは除く)のバトルかと思いきや、みどりさんという女性の出現によりぐっと人情っぽくなる。美人でチャキチャキ看板娘の若尾さんの女らしさがとても良い。大阪生まれの江戸っ子の親爺もまたなかなかのもの。[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-11-26 10:15:05) 7. 泥棒成金 ヒッチコック映画としては不満が残る映画。そもそも警察が来たからと言って逃げ回るようでは疑われても仕方がないし、自らが真犯人を捕まえなければという設定も得策には思えない。見所はグレイス・ケリーの美貌のみならず美しい南フランスの風景、仮装パーティの豪華衣装か。[DVD(字幕)] 6点(2014-11-11 19:31:02) 8. TRICK トリック 新作スペシャル<TVM> 仲間由紀恵のトリックシリーズもずいぶん見たけど、これはどんなものだったか思い出せないくらい印象が薄かった。それと最初の殺人?がどうも無理な設定に思える。[DVD(邦画)] 5点(2014-10-13 23:29:17) 9. ドリーマーズ 米国のベトナム戦争により世界的に広がった反戦運動は、米国では「いちご白書」で有名なコロンビア大学闘争、フランスでは1968年五月革命へと発展した。日本でも大学紛争が続き私自身もその一端に巻き込まれた方ではあるが・・・。この映画にも五月革命が背景となっており、民主化や既成概念の打破、フリーセックス等の新風も覗かせている。さて問題の映画だが、前半は題名は何かのクイズもあり映画ファンにとってはかなりおもしろい。だがその罰ゲームが始まったあたりから雰囲気がおかしくなりあらぬ方向へと発展する。このあたりがベルトルッチ監督について行けるかどうかで評価は大きく変わってしまうだろう。私もこういうのは苦手なほうで、見て見ぬふりの小切手を置いて立ち去る両親などもってのほかである。[DVD(字幕)] 6点(2014-10-03 07:04:53) 10. ドッグヴィル 実験的な手法で最初は大変興味深かったし、映画は何かを象徴しているのだなと感じつつ見ていたが、終盤に近づくにつれだんだん嫌気がさしてきた。そしてあのラスト、大変後味悪いものになってしまった。そういえば、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」も救いようのないラストだったことを思い出してしまった。[DVD(字幕)] 5点(2014-07-05 21:50:08) 11. トップ・ハット 「有頂天時代」で知ったアステアとジンジャー・ロジャースのコンビだけど、それよりずっとおもしろく彼らの代表作と言っていいだろう。人違いだとわかわかってしまえばそれまでと思いつつも、わからないまま進行するストーリーが実に良い。地味な存在だけどホレースの付き人ベイツのウィットあるユーモアもまた良かった。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-13 05:27:22) 12. どら平太 役所広司のお奉行ぶりは飄々としていておもしろい。これならもっとコメディに徹してほしかった。だけど巨匠が勢揃いした脚本のためか、勧善懲悪の筋書きに目新しさがなくどこにもあるストーリーになってしまったのは残念。それにあれだけの悪人を追放とは、自分の藩内さえ良ければということになってしまう。悪事はよそでやってくれということか。[DVD(邦画)] 4点(2014-03-26 06:57:57) 13. 塔の上のラプンツェル 元々はグリム童話だったらしい。それを明るく元気なお姫様とハンサムな泥棒というディズニーらしい映画に変えユーモラスに描く。そのユーモラスさの極めつけは何と言っても馬のマキシマス、表情たっぷりの滑稽さは最高。その他の登場人物もすべて良く、ミュージカルというよりコメディの要素が勝っているように思える。これなら万人受けするのでは・・・。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-20 21:27:10) 14. TRICK トリック 劇場版 ラストステージ テレビドラマからのファンの私には、TVシリーズの方が断然おもしろかったのだが、映画も一応見てきた。しかしどうも映画は回を重ねるごとにマンネリになり、種明かしもおもしろくなくなってきた。もうこれで終わりだろうと思いつつも裏切られまた出たのかのくりかえし、今度こそ正真正銘のラストステージと固く信じる。そしてラストステージならばどう締めくくるのか、その興味一点で鑑賞。だが正直な感想はなんだこの終わりは・・・である。常連のメンバー以外でこれといったキャストもいないし、せっかく海外ロケまでしたのにという思いである。[映画館(邦画)] 3点(2014-01-14 13:51:36) 15. 透明人間(1992) H・G・ウェルズ原作の1933年映画のリメイクかと思ったら、まったく別の映画だった。SFはSFだけどサスペンス感はないし、ホラーでもまったくない。コメディ風ロマンス? まあこれはこれで良いのかもしれないが、少し安っぽい。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-03 20:27:45)《改行有》 16. 透明人間(1933) 物足りないと言えばそれまでだが、短くすっきりまとまっている。当時の撮影技術では透明人間を作るなんて大変だったろうと思う。フランケンシュタインと雰囲気が似通っていると思ったら、同じ監督だった。[DVD(字幕)] 6点(2014-01-03 06:23:50) 17. ドクター・ドリトル(1998) 児童文学がコメディになってびっくり、少々安っぽく感じるのだが、エディ・マーフィだからこれでよいのかも・・・。[地上波(吹替)] 5点(2013-11-21 20:34:45) 18. 遠い雲 メロドラマには違いないが、昔は家や世間体に泣かされるドラマも多かった。しかしさすがは木下恵介、しっかりと感情が込められている。そういえば、昔の電話は交換手がいて何番をお願いしますと言ってつないでもらっていたんだったっけ。[DVD(邦画)] 7点(2013-09-10 20:17:15) 19. ドイツ零年 舞台は敗戦後のドイツだけど、戦後の混乱期ということではイタリアも日本も同じことで、傷跡が実に痛々しい。いや傷跡の程度は例え同じであっても、この映画の生々しさには恐怖の戦慄さえ覚える。長男が自由の身になって光が見えたかと思うと・・・。[DVD(字幕)] 7点(2013-09-01 09:29:01) 20. 戸田家の兄妹 東京物語と似た雰囲気だけど、こちらの映画の方が先、なんと驚き戦前(戦中)の作である。家族ではなく家柄が重んじられ、子どもは親に逆らえず、長男次男と年功序列が絶対の時代ではなかったかと思う。それだけにこの映画は奇異に見えるのと同時に型破りである。今の私ですら次男の考えは正論だけど生意気にも思える。家より家族という映画のねらいはよくわかるけど・・・。[DVD(邦画)] 6点(2013-08-25 06:24:24)
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