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1. ドライブ・マイ・カー
《ネタバレ》 私は素人役者もやっているので、稽古風景がかなり面白かった。本番の舞台を作ってゆくのには様々なやり方がある訳だけどこんなに素読みを繰り返すのはすごいな。感情的にはニュートラルな状態でセリフが入っていれば、舞台でその時起きる感情に則り芝居ができるって理屈かしら。面白いね。
音さんが死ぬまでは濡れ場が多くて参ったけど、それ以後はかなり良かった。淡々と抑えた芝居が多くてしかもそれが説得力があった。サーブの赤い色がとても素敵だった。あと、カセットデッキの作動音、懐かしい。
この映画、結構今日的な大問題を提示してますよ。女性が自立して、自己の責任で人生を歩もうとする時、男性がそうなのと同様に結婚相手以外とも交渉を持ちたくなるでしょ。それを男性がどう受け止めるかってことですよ。男性なら嫁さんが大事でちょっと浮気しましたみたいな感じ。もしかして、男女関わらず結婚相手のそんな行動を離婚しないで受け入れるのがこれからなのかも知れない。そんなメッセージを受けました。この辺りは村上さんらいしですね。子供がいないってのも一つの要件でしょうけど。
ただ、映画化にあたって原作では緑内障が原因でドライバーを雇うのに演劇祭の実行側から強制されるって設定変更は何故。広島を地元にしたかったからかな。わからない。だったら最初の事故のエピソードカットで良いのに。車を大事にしているって設定にも引っかかるし。[インターネット(邦画)] 9点(2023-01-07 15:40:18)《改行有》
2. トップガン マーヴェリック
《ネタバレ》 映画館で観て心の底から正解だったと思わせる作品。音が全然違う感じがしました。ストーリーは鉄板で分かりやすく誰でも楽しめる感じ。小ネタも面白い。ただ、観終わった後は感じなかったツッコミどころも多いのでいらんことを言います。
あの攻撃目標にF-18であの作戦では訓練中に部隊は事故で全滅でしょう。対空ミサイルを避けるために谷間を飛んで攻撃目標に近づいても爆撃後に撃ちまくられるようでは意味ないですよね。それなら前もって対空ミサイルも攻撃しとかないと。敵の戦闘機が心配なら別途制空任務の戦闘機を待機させるたほうが良いですよね。大体、第五世代戦闘機はステルス性が最大の武器なんですからあんなに簡単にレーダーに映るようなら第五世代なんて言えませんよ。制空権を確保してシン・ゴジラにも登場した大型爆弾バンカーバスターをB-2から投下するのがよろしいんじゃないでしょうか。あの対空ミサイルが見た目はレーダーホーミングなのにフレアで爆発とかどうなのかなとも思いましたが、「いぶき」と違って全然許せるのは何故なんでしょうか。
ただ、どうなんでしょうか。海軍に対するこだわりが少し足らないような気がします。エンジンの不調を調べにヨットに乗って帆の操作知らなかったり、空軍のマスタングいじったり。やはり海軍ならコルセアとかの方がかっこいい気がします。空軍ではなくましてナサでもないのにマッハ10に挑戦しますかね。
あー、文句ばっか言ってるようですが、結構気に入った作品なんですよ。お気になさらず。[映画館(字幕)] 7点(2022-06-29 00:13:20)(笑:1票) 《改行有》
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