みんなのシネマレビュー
やましんの巻さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


…………………………………………………


人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


…………………………………………………

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  エコーズ 《ネタバレ》 催眠術にかけられたことがきっかけで、それまで5歳の息子にしか見えていなかった少女霊が見えるようになった主人公。はじめは混乱し恐怖するものの、やがてそれは、幽霊の訴えようとしていることを解き明かすべく、自分に課せられた「使命」なのだと思うようになる。そして、仕事や家庭もかえりみず、霊のメッセージの解明にのめり込んでいく…。 この展開は、ぼくたちにある別の作品を思い起こさせないだろうか? そう、これは、UFOを目撃して以来「何かに導かれている」という想念が頭から離れず、遂には妻子に去られる男を主人公にした『未知との遭遇』と似ている。というか、これは「同じ物語」じゃないか! それはこの『エコーズ』の中で、ケヴィン・ベーコンの主人公が庭中に穴を掘り、奥さんが怒って息子とともに車で去っていく場面によって、ほとんどぼくにとって“確信”となったのだった。 そう、『エコーズ』も『未知との遭遇』も、かたや“霊”こなた“UFO”に憑かれた「オブセッション」をめぐるドラマに他ならない。ひとつの〈想念=妄執〉に憑かれ、そのことだけに突っ走っていくこと。これは『激突!』から『JAWS』、『未知との遭遇』までの“初期スピルバーグ映画”のドラマツルギーの根幹を成すものだ(そしてそれは、先の『宇宙戦争』によって突然甦った…)。それを『エコーズ』の監督・脚本家デヴィッド・コープは、このミステリー仕立ての心霊映画で忠実に「踏襲」してみせる。『ジュラシックパーク』や『宇宙戦争』の脚本家でもあるコープは、実のところスピルバーグにとっての「アルターエゴ(!)」なのではあるまいか。 正直、ホラーとしてもミステリーとしてもいささか中途半端な印象が拭えない『エコーズ』だけれど、コープとスピルバーグの「関係=関連」を考える上で、これは実に貴重で興味深い作品であるに違いない。[映画館(字幕)] 7点(2005-11-22 15:53:06)(良:1票) 《改行有》

2.  エンジェル・アット・マイ・テーブル ↑の【ひのと】さんの作品紹介で、あることを思い出した。リルケもまた、かつてセイシンブンレツビョウと呼ばれていた“心の病い”のぎりぎり寸前で、常に踏み止まり続けていたことを。 統合失調症の危機を迎えた人は、ある時、それまで散々悩まされてきた幻聴や幻覚などがふいに治まってしまうのだという。とは言え、それは治癒ではなく、逆に症状が激烈に悪化する直前の状態…「嵐の前の静けさ」にすぎない。たいてい、この状態はたちまちにして終わってしまう。しかしリルケは、例外的にこの状態のまま生き続けたのだった。 その「静けさ」とは、ちょうど夏休みの学校の誰もいない校庭のセミしぐれが、不思議と静かな印象を与える、あの感じに似ているんだろうか? ひしめきやざわめきが、むしろ世界の「沈黙」を際立たせる…。リルケの詩とは、そんな「沈黙」から産まれた。 この映画の主人公であるジャネット・フレイムも、実はそうしたざわめきと「沈黙」のはざまにとどまり続けた人だったのではないか。実際に彼女はセイシンブンレツビョウとされ、病院で何年にもわたって過酷な…というより非人道的な“治療”を受けさせられる。普通なら、これだけで精神が荒廃しかねないほどの仕打ちを。しかし、彼女はこの「沈黙」に耳をすませ続け、それを言葉にした。 ジェーン・カンピオンのこの映画は、そんな彼女が聞いた「沈黙」を、ひしめきとざわめきの中からうまれる「静けさ」を、フィルムにとどめようとする。そしてそれは、確かに成し遂げられたのだと思う。何故なら、ぼくもまたこの映画を見ている間じゅう、その「沈黙」を、あの、詩が産まれる前の声なき「言葉」を、聞いたように思えたのだから。 …その「沈黙」、その声なき「言葉」こそが“天使”のものであるのなら、この映画は天使たちのそうした「沈黙」や「言葉」で満たされている。ぼくたちはそんな「沈黙」を聞き、「言葉」を感じ取ることができるだろう。画面の端々に、“天使たちの息吹き”を感じ取ることができるだろう。だからこそこんなにも悲しく、美しく、そして強いのだ。 これは、ひとつの“エピファニー(顕現)”としてこの世に遣わされた「天使的作品」 にほかならない。10点(2004-06-26 13:40:50)《改行有》

3.  エンド・オブ・バイオレンス ヴェンダースの映画は、たとえどんなに「失敗作」であろうと否定しきれない。そこに、彼自身が途方に暮れながら、それでも懸命に映画と「格闘」した跡が生々しく残っているからだ。この徹底した管理=監視社会(上空からの監視カメラと、そこから発射される、必瞬時に人を抹殺するレーザー光線!)の恐怖を描く不条理SF映画にしても、そう。国家による人間性の抑圧と、それに抗う個人という、確かに現実的には切実なテーマではあるものの、いったいこの手のジョ-ジ・オ-ウェル「1984」的なディストピアものを、何故ヴェンダースが作らねばならんのだ? …という疑問が最後までぬぐえない。そんな意味で明らかな「失敗作」であるものの、特にガブリエル・バーンが醸し出す「孤独」な佇まいが、まさしくヴェンダ-ス映画ならではの肌理(きめ)を感じさせ、やっぱり心うたれる。もう、それだけで断固支持! と思ってしまう。そして、主人公の父親に扮し、黙々と冷めたピザを齧るサミュエル・フラーの姿に、(いかにも「映画マニア」的な独り善がりだと言われようと)思わずナミダが出てしまう…(確か、これがフラーの“遺作”じゃなかったか)。あまり万人にはおすすめできない(…というか、なまじな人におすすめしたくない!)映画だけど、これを「愛せる」方がおられたなら、アナタはぼくの心の友です…迷惑でしょうけど(笑)7点(2004-04-13 17:15:08)

4.  PNDC-エル・パトレイロ 赤茶けた荒野を貫くハイウェイ。石と泥土の家並み。峡谷に架かる吊り橋。そして、突発的に繰り広げられる銃撃戦…。どこまでもドライでありながら、ここには「西部劇」への愛、「メキシコ」の地への愛が満ち満ちている。若く正義感に燃えた新米パトロール警官が、またたく間に“堕落”していく姿を、アレックス・コックス監督は一見ノンシャランないつもの「軽さ」と醒めた眼差しで追う。が、そこには、これまたこの監督独特の冷笑(シニシズム)と厭世(ニヒリズム)を超えた“叙情(リリシズム)”がかすかに、しかし確かに画面から漂ってくるかのようなのだ。だからぼくたちは、この主人公に対してコックス作品としては例外的(!)に感情移入できるのだろう。彼の抱える虚無感や閉塞感は、この現代を生きる我々にとっても実にリアルかつストレートに迫ってくる。その中で、なお人間性を見失わずに「生きる」ことは可能なのか…。単純で薄っぺらな「アクション(なんて言えたもんじゃありませんが…)映画」のようで、実に様々な“思索”へと見る者を誘う、これは小さな大傑作だ。…少なくとも、小生にとって。10点(2004-03-03 12:25:50)

5.  永遠と一日 必ずしもアンゲロプロスの映画なら何でも肯定する者じゃないけど、この作品だけは心の底から感動し、たぶん一生忘れられないだろうな。いつもは大文字の「歴史」が否応なく「個人」の運命を翻弄する…てな図式性=観念性が鼻につくところもなきにしもあらず。が、ここではひとりの知識人の内面の「孤独」だけが、きわめてヴィヴィッドに、そして人間的な共感を込めて描かれている。特に、主人公の初老の男が、去りゆく難民の少年に「もう少し一緒にいてくれ!」とすがる場面で胸が張り裂けそうになった…。先入観なしで見てください。ほんと、素直に”良い”映画ですから。10点(2003-07-15 14:51:24)

6.  エネミー・オブ・アメリカ もういい加減、この手のマヌケなエージェントが右往左往する陰謀モノはやめてくださいな。ブラッカイマーさん。1点(2003-05-20 16:30:03)

7.  NYPD15分署 この映画の監督さんの映画は、いっつも「何でこんな脚本を…」と思うようなものばかりです(まあ、『摩天楼を夢みて』なんて例外もありますが)。しかし、どんなシーンであろうとこれ以上ないという素晴らしくカッチョイイ構図で役者たちを際立たせるので、やはり小生は非常に買っとります。こういう、本当に映画らしい映画を撮る監督の作品がCGまみれの奇を衒ったイマドキの映像に慣らされた眼にゃ、タイクツに映るんでしょうな。ふん! 彼の最高傑作とは言わないけれど、この映画も十分に反時代的(!)なファンを泣かしてくれることはまちがいありません。 《追記》・・・若き日のマーク・ウォルバーグもいいんだが、なによりチョウ・ユンファの格好良さたるや! 監督のジェームズ・フォーリーもまだまだ “ヤル気” をみせてくれて最高の1本![映画館(字幕)] 9点(2003-05-20 16:26:31)《改行有》

8.  エイリアン3 《ネタバレ》 いまさら小生ごときがコメントを付け加えるまでもないと思うけど、どうしても10点献上して平均点をアップさせようとしゃしゃり出ました。すみません。ほんと、この映画は素晴らしいと思うんです。特に、ここでエイリアンを西洋神話中のドラゴンに見立て、邪悪の象徴対人間という図式におさめたあたり「アホでマヌケなアメリカ映画で、ここまでやるか!」と、驚嘆しました。おまけに坊主頭のリプリーはカール・ドライヤーの『裁かる々ジャンヌ』のジャンヌ・ダルクだし、あのラストもほとんど聖母像のイコン画そのもの。…デイヴィッド・フィンチャー監督作品としては、『セブン』以上に小生好き。同好の士の皆様、ぜひ今後ともこの『3』がいかに”超”かを、世に説いてまいりましょう! 《追記》先日、この映画のビデオが古本屋で投げ売り(300円・・・得したというより、悲しい気分)されていたんで、購入して再見。あの素晴らしいシネスコ画面をトリミングしたものだったのが残念だけど、やはり素晴らしい。今回見てあらためて思ったのが、あの流刑地の惑星とは中世の修道院であり、リプリーとは「降臨(!)してきた聖母」に他ならないこと。作り手たちは、この“大ヒットSFホラー・シリーズ”という体裁だけを借りて、明らかに「娯楽映画」以上のものをここで企てている。もちろん、それが必ずしも全てに成功しているワケじゃないし、そもそもそれは、前2作とこのシリーズのファンにたいする一種の「冒涜」ですらあり得るかもしれない。が、やはりぼくは、これが監督第1作であるフィンチャーに、そして本作の宗教的ヴィジョンをおそらく準備した張本人である原案のヴィンセント・ウォードの「野心」を心から賞揚したいと思う。…あの、宇宙船の墜落で死んだミュートたちの葬儀と、寄生した犬から今まさに飛び出そうとするエイリアン誕生を、交互にオーバーラップさせるシーン。間違いなく、このシリーズはいうにおよばず、映画史上に残していい名場面だった。10点(2003-05-16 18:07:12)(良:1票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS