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1. 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
かっわいいなぁ!
かわいいだけでなく、いろいろと刺さるなぁ。気が付いたら泣いてて、そんな自分にビックリしたよ。
若いころに観たら、たぶん「子ども向けで退屈」と思ったかもしれない。
いい年齢の大人になったから、人生や世の中は思うようにいかない事の方がずっとずーっと多くて、不条理も悲しい事もたくさんあって、それでも人はなんとか人とつながることで生きていくんだ、という事が骨身にしみてわかるようになったからかもしれない。
余計なものをそぎ落として、大事なものだけ描いた、この「すみっコぐらし」の世界が、こんなにも沁みる。
この映画は、子どもは何も考えずそのまんま、楽しんだり悲しんだりできるんだろうね。
大人は、イマイチと思うか、思いっきり刺さるか、どっちかだと思う。私は後者でした。
目が腫れるほど泣けた自分に驚いた、久々の映画でした。[インターネット(邦画)] 7点(2020-06-19 15:06:42)《改行有》
2. エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
《ネタバレ》 ヨーロッパ映画のいいところは、何がリアルで何が不自然とか全くわからないまま丸ごと受け止められるところかな。
この映画なら、街の古さ・汚さ・狭さもトルコ人街もトルコ右翼もマフィアもマドレーヌに出てきそうなお針子店もゆるすぎるセキュリティの警察もフリーダムすぎる警察官も、すべて「フランスってこうなんだ~」とフツーに観れてしまうところ。
そーゆう無茶な設定もちょいご都合すぎるストーリー運びもすべて含めて、面白かったです。
主役刑事(イケメンすぎない程度にイケメンなのがよかった)に気持ちを寄り添わせて鑑賞すれば、ストーリーも二転三転するけど、難しくないし、ちゃんと謎は全部とける。
ヒロインの人格を消した軍の狙いがちょっと(実はかなり)不自然なだけで、あとは問題なしです。ふと警察の麻薬課って軍より強くて融通効くの~?と疑問に思いましたが、そこはほら、「フランスだから~」(笑)。
ジャン・レノ、最初は嫌な感じの大御所チンピラみたいに出てきましたが、徐々にに凄みを増し、最後もやっぱりジャン・レノでよかった、みたいな幕引きで大団円でした。
面白かったので、また観たいです。
あ、一ヶ所だけとけない謎が。記憶と人格を塗り替えられたヒロインが、夫に対して「見知らぬ人」と思うのは当然として、なぜ他人がゾンビに見えたりしたんでしょうか。
映画として面白くするためだけで、そこにあまり深い意味はなかった?
仏映画って、いらない部分に妙に残酷というかグロ描写がありますよね~。そういう映画作りの風土なのかな~?
きっと、日本の2時間ドラマに「犯人と刑事が崖で対峙するシーン」が必ず出てくるのとおなじなのかも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-09-04 09:08:21)《改行有》
3. 永遠のこどもたち
《ネタバレ》 母親と父親の違いというよりは、女と男の子どもへの想いの違いがハッキリ描かれているな~と思いました。
もしかして実の子どもに対してなら、男も女と同じくらい強い想いを持つのかもしれませんが…(シモンは養子なので)。
自分の命や人生と引き換えにしてでも無事に子どもに戻ってほしい、という気持ちは、ラウラにはあっても、夫にはなかった。
それは、実の親を持たない孤児だったラウラだから持てた、シモンへの想い、シモンとの絆だったのかもしれません。
だからこそ、想いあっている母と子が、最悪のタイミングですれ違ってしまったため、悲劇的な別れをしてしまった、その結末がどうしようもなく、哀しい。
ホラーテイストな演出も、その哀しい結末を彩るためのものであって、映画のメッセージをさらに強く伝えて来ます。
思ったのですが、ラストをあまりにつらいアン・ハッピーエンドにしない為、ラウラとシモンをエイズであるという設定にしたのでしょうね。
遠からず死ぬ運命の2人ならば、予想より早い死を迎えてしまったとしても、あちらの世界で2人が再会できた事を喜ぶことができる。
これが健康体の2人だったら、最後で夫が安堵を得る事もないでしょうし、哀しいというよりはつらいだけのラストになってしまったでしょう。
そうしたら、ここまで観る側の心を揺さぶらなかったハズ。やりすぎないという、そこら辺のサジ加減も、絶妙です。
非常に綿密に考えられたラストだし、全体に丁寧に愛情を持って作られています。
感性が素晴らしくて職人肌の監督なのでしょう。派手ではないけれど、ファンも多いのではないでしょうか。
私はつらすぎて二度目はしばらく観ないけれど、監督の他の作品をぜひ観たいです。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-05 21:56:30)《改行有》
4. エスター
悪くはない。悪くはないんですが…。
すべてがセオリー通りなんですよね。これが、同じセラ監督のリメイク作品「蝋人形の館」だったら、よくここまで面白くリメイクできたな~と感心できるのですが、残念、この作品はリメイクじゃない。
具体的にいうと、サスペンス「ゆりかごを揺らす手」に、チャイルドホラー「ケース39」とか「オーメン」(古すぎっ)を掛け合わせたら、あらこの作品が出来ちゃった♪…って感じなんです。
たくさん映画を観てきた人間には、頑張ってるしソコソコ面白い作品ではあるんだけど、でもやっぱりかなり物足りないなぁ…。
セオリーを吹き飛ばす大逆転ネタがエスターの正体って事なんでしょうけど、それもそんなに衝撃的ではなかった…。というか、衝撃的な正体であったとしても、その正体がストーリーの展開にまったく影響がなかったのがまずかったのでしょう。
それに、魔女メイクのエスターがあんまり怖くなかった…。
何が一番怖かったって、DVDのパッケージ写真のエスターです。あれより怖いエスターは本編には登場しないので、ご安心ください。
にしても、日本だったらエスターくらいの年頃の女の子とセックスしたがるロクでもないオヤジたちは、フツーにゴロゴロいそうです。
アメリカは、日本よりずっとロリコンへの規制が厳しいんでしょうねぇ。
エスター、日本に来ればよかったのに。[DVD(字幕)] 5点(2012-07-10 00:00:04)《改行有》
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