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1. エル・トポ
なんで自分はもっと早く観なかったんだろう?周りから「カルト作」「残酷」なんて言われてたんで今まで敬遠してたんですが、素晴らしい作品じゃないですか!クライマックスでは涙が出てきましたよ。独特の色彩、カメラワークを巧みに使った撮影、美しい構図、仏教やキリスト教の思想の引用と、隠喩の使い方。確かにグロテスクなところもありますが、全体を通して見ると、そういったグロテスクな描写は、ある種の社会批判を表現したものだと思いました。10点(2004-03-08 14:55:57)(良:1票)
2. エデンの東(1955)
アクターズスタジオインタヴューで、マーティン・スコセッシが「『エデンの東』から、演技とは何か教わった」とコメントしていたのを聞いて、早速レンタルしてみた。素晴らしいの一言に尽きる。主要人物にそれぞれ見せ場となる場面があり、その見せ場となる場面で、素晴らしい演技を見せる俳優陣。これほどの素晴らしい演技を引き出したエリア・カザンの演出は凄い。
そしてこの作品の持つテーマもまたかなりヘビーだ。
愛とはなにか、善とはなにか、悪とは何か。この三つの、人間にとって切っても切れない重要なテーマを、観るものに突きつける。そのテーマを情緒豊かに、じっくりと見せていく。
型にはまった聖人のように生きていたとしても、愛を求める者に、望みどうりの愛を与えることはできないし、善も時には、正反対のものにとられる。愛を求める行為にもまた、善し悪しがある。例え悪人と呼ばれている者でも、愛を求め、悩み、恐れている。決して、絶対悪、絶対正義などないのだ。必要なのは、お互いを理解し、お互いに求め合い、思いやりを持つこと。それが愛のひとつの形なのではないかと、この作品を観て感じた。10点(2004-03-03 14:30:01)(良:1票) 《改行有》
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