みんなのシネマレビュー |
|
1. エジソンズ・ゲーム 子供の頃に読んだエジソンの伝記。エジソンは電気を始め様々なものを発明した偉い人。誰もがそんなイメージなのではないだろうか。 しかし、この映画でエジソンのイメージが一変した。自分の発明を真似された事に怒り、ウェスティングハウスが推し進める“交流“電気に対し、ネガティブキャンペーンを繰り広げて行く。まさに直流対交流の戦いを描いている。 エジソン側も直流の素晴らしさを提唱してはいるものの、交流が必ずしも駄目であるとは考えておらず、むしろ交流の方がいい事に気付き始めるんだけど、それでも引くに引けなくなってもはや意地になっている所が、発明家というよりもビジネスマンとしてのプライドが感じられてとても面白かった。 この手の映画にありがちな一方を悪者として描く訳ではなく、ちゃんと互いの主張を公平に描いている点がとても良かった。[映画館(字幕)] 7点(2020-06-20 14:45:14)《改行有》 2. 映画 ねこねこ日本史 龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ! 以前テレビアニメの厳選エピソード4つを映画館で特別上映されていたのを観て以来興味を持ち、漫画も全部買っちゃうくらいハマったので、劇場版も公開初日に行って来た。猫の日だし! さて、内容は皆さんご存知(え?知らない?)登場人物を全部猫にして日本史をやっちゃうという、子供から大人まで笑って楽しめて、歴史も学べちゃう素晴らしい作品なんだね。 今回の劇場版では龍馬を主役にして、未来からやって来たフクという猫と共にタイムスリップしちゃうというお話。色んな時代に行ってカルタを完成させるのが目的だ! 日本史を学ぶというよりかは、とにかくオールスター偉人勢揃いを楽しむというか、色んなキャラクター(ほとんどの声を小林ゆうが務めている)がわちゃわちゃやってるのをただ楽しむというとてもゆるーい内容となっている。なので、あまり“感動“だとか“深いテーマ性“だとかは皆無である。 しかし、とにかくキャラクターが皆可愛いくてそれだけで楽しめるので、ファンにとってはストーリーなどあまり必要ないのかもしれない。 私はやっぱり卑弥呼と、あと源義経がとても可愛くて好き。新キャラのフクも良かった。「塀伝いに何処まで行けるか勝負しないかい?」とか突然言い出す所とか。笑[映画館(邦画)] 7点(2020-02-23 20:23:47)(良:1票) 《改行有》 3. エクストリーム・ジョブ 麻薬捜査官の話なのに、めちゃくちゃ脱線しまくりで笑った。 正義の為に悪を取り締まるとかいう話ではなくて、とにかく金を儲けたい、出世したいという欲望が全面に出ているので実に分かりやすいなと思った(笑) あと、唐突な「男たちの挽歌2」のパロディには吹いた。年配の女性が多かったので殆どの人は元ネタ知らないだろうけど。 あと、冒頭からなんで「コケコッコー」とニワトリが鳴いてるのかと思ったらそういう事だったのね。揚げられる彼らの魂の叫びに違いねぃ。[映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 17:19:12)(良:1票) 《改行有》 4. エレファント・マン 思ったより象っぽくなかった←違う論点はそこじゃない。 とにかく人間のエゴと欲望と偏見と皮肉に満ちた物語で、お前はどう思う?と問われているような居心地の悪さを感じた。 いくらジョン・メリックに対して可哀想だとか、彼は本当は心優しいんだとか分かった風になっていても、その苦しみは当事者でなきゃ絶対に理解する事はできないだろう。 駅でジョン・メリックが群衆に追われ、「僕は人間なんだ!」と叫ぶ所とラストシーンには胸が締め付けられた。[DVD(字幕)] 7点(2020-02-13 19:34:21)《改行有》 5. 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 「すみっコぐらし」について全く知らないまま、泣けると話題になっていたから泣かされに行ってきました(←ミーハーすぎる!) そんな状況での鑑賞なもんだから、かなり期待とハードルが上がっていたと思うが、結果としては……確かに泣けた。 ただ、ネットの評判はやや過剰に過ぎるので、あくまで子供向け映画の範疇であるという事を念頭に置いて鑑賞される事を勧めたい。 これはもうね「ドラゴンクエストユアストーリー」の対極にあるような作品じゃないかと。 そこにはなんの打算も悪意もなく、ただひたすら優しさのみで出来ている世界。子供向けなのだから当たり前だが…。 でも大人が観てもこのほのぼのとした世界観にはやられること間違いなしだと思う。 はぁ、癒された~。 とにかくすみっコ達が可愛くて、ファンになっちゃいましたね。 それから、トンカツの端っこの部分と、エビフライの尻尾は絶対残らず食べようと思った。[映画館(邦画)] 8点(2019-11-13 15:02:41)《改行有》 6. エンジェル、見えない恋人 《ネタバレ》 今どき透明人間?しかもラブストーリー? ベタかよ! と思ったが、内容もかなりのド直球さだった。 でも、なんか思ってたのと違う…。 いかにもミニシアター系のお洒落な映画でござい的な宣伝だったが、これはちょっと詐欺入ってる。 透明な男と恋に落ちる事になるヒロインがとにかく美しくて、可愛いんだけど、いきなり人が変わります。 少女時代の第一形態、大人になった第二形態。 ここまでは良かったんですよ。そのまま終われば…。 ここから数年しか経ってないのに、何故に第三形態を出す必要があるのかと。 どう考えてもたいして年食ってないんだから、そのまま演じさせるべき所を! ヌードNGとかそんな理由だろうと推測するが、これは違和感ありすぎてダメ。 勿論、3番目の女優さんも美人なんですよ? でも、顔が違うし、透明感とか失われていて全然ダメ。 また、敢えてそうしてるのか知らないけど、透明人間に関する説明が一切無くて、唯一知る母親とのエピソードも掘り下げが甘過ぎて、全然感動とかそういうのない。雰囲気だけの映画。[映画館(字幕)] 3点(2018-10-15 13:22:55)《改行有》 7. 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 《ネタバレ》 キネ旬ベストテンで1位を獲得していたので気になり観た(←ミーハー) 石橋静河が冒頭で言うセリフ「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が特徴的であったが、彼女のモノローグの多用により、社会に対する不満や他者の無意識に対するグチ等をとめどなく溢れ出す。一方池松壮亮は他人に対して必要以上に言葉を発する事で自分の自信の無さだったり、不安を解消している。 そんな二人が出会い、最初は話まくっていたのが段々と言葉少なになり、やがて言葉を必要としなくなっていったのが印象的で面白かった。 主人公は看護師でいつも身近に死を感じていて、母親が自殺した事で落ち込んでいる。池松壮亮演じる男の同僚も仕事中突然倒れ、隣に住む老人は熱中症で孤独死していた。街では人身事故により電車が遅れるのは日常で、今日も地震速報のニュースが絶えない。こういった身近に溢れ返る死のイメージが、主人公達の行き場のない不安や恐怖を増幅させていた。[ブルーレイ(邦画)] 8点(2018-02-15 21:34:48)《改行有》 8. エンドレス・ポエトリー ホドロフスキーの映画は「エルトポ」しか見た事がない初心者の私だが、噂通り、もう狂ってるとしか思えない内容で、2時間もの間普通な時間は無く終始狂いっぱなし。 この映画が何を言わんとしているのか? それは多分若者への教訓だろう。 それは‥ 芸術家や詩人になんてなるな!医者になれ!だ。 よもやこの映画を見て詩人になりたいと思う人は皆無だろう。だから自分の子供や友達が詩人になりたがっていたらこれを見せれば解決である。 これほど説得力のある映画はない。[映画館(字幕)] 7点(2018-01-28 22:57:28)《改行有》 9. 映画 中二病でも恋がしたい! Take On Me 完全新作の劇場版! テレビシリーズのファンならばかなり満足度の高い作品だと思われ。 付き合ってるのに相変わらず進展しない優太と六花の恋の行方にやきもきドキドキしつつ、日本全国を旅するロードムービーとしても面白い仕上がり。 丹生谷と凸盛を敵に回して4つ巴のバトルが楽しめるのもポイント。お馴染みの脳内補完バトルは劇場版らしくかなりの迫力でそれだけでも価値があった。 注意点としては、くみん先輩と七宮と一色の出番は少なめな事。 個人的に「たまこまーけっと」ネタや札幌市内が出てきたのも嬉しいポイント。 また、本編始まる前に撮影タイムなる謎のイベントがあり、私は恥ずかしくてちょっと遠慮したのだが、隣のjcくらいの娘はノリノリで撮影していて、しかもフリル付きのスカートとニーハイを履いていて、これは中二病に違いねぃ!などと勝手な妄想を繰り広げておりました(←ヤバい奴 笑) ラスト10分くらいの急激な盛り上がりにはやられた!泣ける![映画館(邦画)] 8点(2018-01-24 14:36:42)《改行有》 10. エル ELLE 大変ショッキングなオープニングで。もうこれは完全にサスペンス映画なのかと思ったが、事態は思いもよらぬ方向に展開していく…。 あれだけの被害にあった女性が取り乱すわけでもなく冷静に後片付けをし、いよいよ警察に電話するのかと思いきや寿司の出前を頼むという超展開に唖然…( ゚д゚)ポカーン しかし、その後明らかになる彼女の生活を見ていくと納得。この監督の描く典型的パターンである女性は美しくて賢くて格好良くてセクシーで…要するにスーパーウーマンが愚かな男共を手玉に取りまくって、レイプ犯にも武器で立ち向かっていくというサスペンスというよりアクションでありコメディであり、もうジャンル不能のぶっ飛んだ映画であるのだった。さらにイザベル・ユペールが64歳と知って二重の驚きであった。[映画館(字幕)] 7点(2017-11-20 23:50:12)(良:1票) 《改行有》 11. エルネスト もう一人のゲバラ 全編外国語台詞で熱演したオダギリ・ジョーがとにかく良かった。 日本人の父を持つボリビア人の青年が、医学を学ぶ為にハバナへやって来るが、すぐにキューバ危機が起こり、彼は来たばかりのこの地でキューバの為に戦う事を決意する。そして、ゲバラと触れる機会を得て、彼の思想に共鳴し、やがてボリビアへ戦いに赴くという過酷な運命を描いた映画だ。 恐らくそこには並々ならぬ葛藤と決意があったのだろう、しかしこの映画では彼の思想というか決意に今一歩踏み込めていないような気がした。もう少し彼とゲバラとの接点を深く描いて欲しかったと思う。[映画館(字幕)] 7点(2017-10-10 12:40:41)《改行有》 12. エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 未知の惑星に降り立つのに無警戒すぎるだろう。 案の定ウィルスに感染して「助けてくれー!」だの「母船に入れてくれー」だの、どったんばったん大騒ぎ。 1作目の「エイリアン」ですらリプリーは感染の危険があるから絶対船内に入れないって言ってたぞ? 挙句の果てにとち狂って宇宙船を破壊し尽くすという間抜けっぷりには開いた口が塞がらない。 もうこの時点で馬鹿映画だなと確信したので、そこからの時間は苦痛でしかなかった。 せっかく空気感染できるエイリアン登場したと思いきや、やっぱりフェイスハガーは出てくるのね。 白い人型のエイリアンは一体・・・? タイトルが「プロメテウス2」だったらここまでの低評価にはならなかったんじゃないだろうか。[映画館(字幕)] 2点(2017-09-19 20:45:10)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》 13. エイリアン4 「完全版」のレビューも書きたかったけど、まだ登録されてないんですね・・・。 まあ、「4」の場合は「劇場版」がディレクターズカットだと監督も言ってるし、そんなに違いはないのでいいか。 さて、「4」の感想ですが、これは私が劇場で見た初めてのエイリアンでした。 当時はかなり面白くて、あの終わり方といいすぐに「5」が出るものと信じ待ち続けていましたが、ついぞ出ることはなく残念ですね。 今見直すと、CGだってのが丸わかりのエイリアンで、あまり怖さは感じなかったな。 ジュネ監督らしい映像世界は素晴らしかったと思うけど、シリーズ通して見るとかなり異質な作品ですね。 ドミニク・ピノンやロン・パールマンなどジュネ作品の常連が大活躍するのもポイント高いです。[映画館(字幕)] 6点(2017-09-16 20:33:58)《改行有》 14. エイリアン3/完全版 《ネタバレ》 なんか平均点高いですが、私には「劇場版」よりも長い上にさらにつまらなくなったとしか言いようがない。 ラストでリプリーの体からアレを出さなかったから完全版?そんな後からとって付けたように無理矢理「4」との整合性を取ろうなんてあざといし、ずるい。誰が編集したのか知らんけど、犬から牛に変えた意味も謎。全然牛っぽさがないんですけど。[ブルーレイ(字幕)] 2点(2017-09-16 20:24:06)《改行有》 15. エイリアン3 子供の頃観てあまりのつまらなさにがっかりした記憶がある。 大人になって見直したら以外に面白い所に気づく、っていう事が往々にしてあると思うが、大人になった今観てもやっぱりつまらなかった。 なんだろうねこれ。冒頭でヒックスとニュートが死んでるという事だけでテンション下がるよね。何故船内にフェイスハガーが居たのかも謎だし・・・。クイーンは産める状態ではなかったはずだよね。また、「2」ではあんなに魅力のあるキャラクターばかりだったのに、「3」では嫌な奴しか出て来ない。これが1番大きいかな。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2017-09-16 20:18:05)《改行有》 16. エイリアン2/完全版 「完全版」だけあって、より登場人物の背景が深く掘り下げてあるし、物語に深みが増しているので初見の方はまず「完全版」を観る事をおススメする。 但し、一旦知ってしまえば十分なので、繰り返し見る分には「劇場版」の方がテンポも良いし丁度良い長さなので最適だろう。そして、また忘れた頃に「完全版」を挟み、また「劇場版」を繰り返し見れば良いのである。一体何回観れば気が済むのかって?それはもう終わりはないのである。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-16 20:14:01)(良:1票) 《改行有》 17. エイリアン2 登場人物のキャラも立ってるし、アクション満載だし、これでもかこれでもかのクライマックスシーンの連続には唸らされた。 たぶん、中学生くらいの頃に1番繰り返し見た映画。そのせいか、見過ぎてちょっと飽きてしまった。 「劇場版」の方がテンポ良くて好き。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-16 20:04:33)《改行有》 18. エイリアン/ディレクターズ・カット 《ネタバレ》 劇場版とあまり違いを感じなかったけど、後半のあのシーンは居るかなぁ? 「2」への辻褄合わせに感じるし、せっかく脱出するというスピーディーな展開でちょっと立ち止まってしまうので、テンポが悪く感じた。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-16 20:01:14)《改行有》 19. エイリアン 怖さではシリーズダントツ! なんと言っても、腹を食い破って出てくるチェストバスターの衝撃! とにかく暗い船内の雰囲気が怖いし、得体のしれない生物が潜んでいるという怖さ。 また、CGが無い時代故にエイリアンは人間っぽい動きだが、逆にそこが愛らしくていい! 突然ばぁっ!と手を広げて脅かしてきたり、やっと居なくなったと思ったらなんか隙間に挟まってて手だけ出してやっほー!とか、今見直すと妙に笑えてしまう。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-09-16 19:56:01)《改行有》 20. エグザイル/絆 とにかくカッコイイ映画。 『男たちの挽歌』みたいな裏社会に生きる男たちの仁義や友情や裏切りといった熱いドラマが展開される。それでいて映像はとにかくスタイリッシュ。終始薄暗いノワール調の色彩に、飛び交う銃弾や薬莢の転がる音が響くリアルさ。静かに盛り上げる音楽も素晴らしく独特の世界観があると思った。 緊張感漂う場面でも、無邪気にふざけ合うシーンがあったり、緩急の付け方も巧い。 この監督の映画は初めて観たので、他の作品も観てみたいと思った。[DVD(字幕)] 8点(2016-12-14 00:29:56)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS