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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  エレファント 長回しで校舎の中をひたすら巡っていく。ときにスローモーションになるが、ドキュメント性。「地獄になるぜ」の注意の前と後とで校舎の緊張が違って見えてくる。ゼロ時間へ向けてカウントを始めたような。同じ場所が視点を変えて反復され、塗り重ねられていく。「イジメの暴発」と単純化させない。犯人にも被害者にも同等の資格を与えている。最初の被害者はダサーイと言われている女の子だった。天上から聞こえてくる「月光」を最初に聞き取ったことの意味は? ここでドキュメントからはっきり飛躍している。あくまで事件を知っている観客を予定しているわけで、まあ映画にはそういう同時代の観客用という面はいつもあるし、その「ナマモノ感」が大事な気がする。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-30 09:14:42)

2.  エグザイル/絆 《ネタバレ》 冒頭、男たちが黙って適度に配置されていくあたりが、もうこの監督の味。ドンパチよりも、そこに至る静けさの緊張が楽しい。レストランの場もそうだが、ここでは冒頭と違って広さが別の趣向となる。ヤミ医者のとこでのドンパチは滑稽味を加え、その後の悲痛と対照させている。金塊強奪の場に遭遇してのドンパチでは、ただ直立して撃つスタイル、ここも狭いヤミ医者の場の次ということで広さが対比される。繰り返されるドンパチでもいろいろ変化を持たせているわけだ。ここで絶対にドンパチが起こるぞ、と最初に映った段階で見ている者に確信させる吹き抜けのあるホテルで、ちゃんとラストでドンパチになる。ここも実際のドンパチより、その開始を告げる空缶のキックパスがいいわけで、『ザ・ミッション/非情の掟』の紙屑を思い出さずにはいられない。男たちの連帯。これをやるのならその前のちょっとクサい酒びんを渡しあうシーンは必要なかった。香港の密度と比べてマカオはいくぶん空気が拡散的で、話も中盤まとまりがほどけかけたような気がする。そのかわりポルトガルを経由してか中南米的なトーンが入ったのは、新味。ストーリーもややヒロイック度が過ぎてしまったようで、微妙に湿度が高めだ。[DVD(字幕)] 7点(2009-09-05 11:55:46)(良:1票)

3.  エリン・ブロコビッチ なによりも勝訴すると和解金の40%を弁護士が取る、ってとこに驚いた。もし日本でこういう映画作るとしたら、そこらへんは伏せとくんじゃないか、観客の反発を招く可能性があるので。あるいはその金は被害者救済基金に寄付します、とかいう場面を入れるかもしれない。でもあっちでは、そういう情とは切り離して、仕事の報酬は報酬と割り切っているわけだ。こういうとこ個人主義が徹底してるというか、あっちとこっちの違いをすごく感じた、どっちがいいとかでなく。まあそもそも日本では、公害訴訟を題材に娯楽映画を作るという発想は生まれそうもないけど。女性の生きがい探しの話にもなっているので、ずっと主人公が出っぱなしなのがちょっと鬱陶しい。交通事故のシーン、ジュリアが車に乗り込んで交差点でぶつかるまでワンカットじゃなかった? どうやって撮ったんだ?[映画館(字幕)] 7点(2008-09-24 12:10:59)

4.  エスター・カーン めざめの時 《ネタバレ》 世の中とうまくいかない女の子が、かえって生き生きと役者をやる。非現実の舞台にのみ没入できる。人生になにも期待していないから、アガることもない。そういうものかも知れないなあ、と思う。繰り返されるアイリス・アウトが、ちょうど舞台の幕の覗き穴から現実の世界=客席を見ているようで。でもやがて現実に乗り出していかなければならない時が来る。現実からの逃避場所であった舞台が、突如現実にさらされる場所として感じられる。激しい舞台恐怖。この「ヘッダ・ガブラー」が、本編の白眉で。舞台から逃げようとあらゆる試みをするヒロイン、自分で自分を殴って口を腫れさせたり、割れたワイングラスの破片を噛み砕いたり、やることがすごい。それでも芝居は進行する。ここらへんはサスペンス映画のノリ。力ずくで舞台に押し出されると、彼女はなにかを突破したかのようにセリフを語り出す(実際には声は聞こえず音楽になるのも憎い)。こういう話には弱くて、すぐ感動してしまいます。切羽詰ったところでの人生肯定もの。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-19 12:11:29)

5.  es[エス](2001) ゲーム的な気分にしだいに「マジ」が入り込んでくるあたりが見せ場になるはずなのに、主人公が積極的に挑発してしまうので興を削ぐ。特定の誰かが仕掛けることなく、集団そのものの力学で事態が悪化していくべき。屈辱を与えなければならないという発想や、連帯責任の発想といった、人間集団の病理に迫れるところを、後半は既視感のあるB級映画の世界に逃げてしまった。個人の資質と無関係に状況から残虐は生まれてくる、って大事な話なんだけど。閉所恐怖症気味の人間としては、あの箱に閉じ込められるシーンがないといいな、と念じつつ見てたが、やっぱりあった。[映画館(字幕)] 6点(2008-06-26 12:15:26)(良:1票)

6.  エデンより彼方に 擬古典主義映画っていうのか。徹底してハリウッド黄金期のスタイルを踏襲する。斜めに書きなぐったようなタイトル。音楽もほとんど伴奏のように流し続ける。旦那が出社するときの音楽なんか、そうそうこういう感じこういう感じ、とニンマリしてしまう。ラストの平行四辺形に組まれたキャストのタイトルに至るまで凝っている。スタイルを踏襲するってのは、すでに完成した形式を利用して、それを外から眺める視点を持つことだろう。差別や偏見のテーマの扱いに、そういう積極的な成果が出ていたかどうかはハテナだ。それよりも、作者はひたすら耽溺の悦びに酔いしれてしまっていた。雑誌の取材で暖炉に手をついて微笑むポーズなんかの時代性、「ときとして違う世界の人間の方が心を許せる」「でも許したらもう違う世界の人じゃないわ」なんて会話の妙、メロドラマに必須の駅頭シーン、そういったもう完成した型を、古来の茶器を撫で回すように改めて愛でている映画と思えばいいのだろう。[映画館(字幕)] 7点(2008-05-23 12:16:25)

7.  エレクション 《ネタバレ》 香港黒社会の内部抗争ものだが、組織誕生四百年の歴史を誇るかのように西洋伝来のピストルを使わない。ひたすら腕力、木で・石で・スコップで直接殴る、首を絞める。古代中国刑罰史にでも出てきそうな、箱詰め崖落としもある。もう伝統の格式である。思えば冒頭、チリレンゲをジャリジャリと食べたあの感覚が、この映画の基本姿勢だったわけだ。で、その伝統に則った契約が、いとも簡単に破られるのがポイントで、それが粗暴な方ではなく理知的な方によって破られるところに、しょせん契約なんて権力を獲ったものの勝手、いうこの世界の酷薄さが見えてくる。ああいうことやろうとしてるときに子ども連れてくるかなあ、とも思ったが、そうやって安心させる冷酷さの表現なんだろう。しずしずと夜の街を徐行していく車列シーンの緊張がたまらない。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-05 12:21:49)

8.  エレニの旅 もちろんすばらしい映画ではある。筏を連ねての葬儀や、樹に吊るされている羊たちや、水没していく村など、アンゲロプロス以外には作れない厳粛な映像が展開している。難民の世紀としての20世紀を検証しようとする姿勢も正しい。でもなんかツルッとしている。初期の作品はもっと歴史と人間がジャリジャリと擦れ合っていた。脚本にトニーノ・グエッラが加わるようになってから、このジャリジャリ感が少しずつ薄れてはいないか。どこかページェント的、オリンピック閉会式のショーを見ているような気にもなってしまうのだ。[映画館(字幕)] 7点(2007-12-05 12:25:20)(良:1票)

9.  エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? 人間の集団は暴走すると止まれない。利益を上げること、という単一のルールで企業が暴走すると、ここまでいくという症例。一番すさまじいのは、カリフォルニアで電力の供給を絞り、計画停電を起こして電力価格を暴騰させるとこか(規制緩和でこういうことが出来るようになったらしい)。人がエレベーターに閉じ込められ、信号が消えて交通事故が多発し、それによってエンロンに数百億ドルの儲けが転がり込んでくる。それを話し合っている電話の会話の録音記録が明かされるが、その何とも上機嫌なこと。 この社会、一方にエンロンのような極端に攻撃的で周囲を食べあさる集団があり、その反対の極に日本の社会保険庁のような極端に何もしないでそれ自体を蚕食していく集団がある。うまく中を採れないものか。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-23 12:17:19)《改行有》

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