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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 渚のシンドバッド 変に青春を甘いものにしようとする意思が全く無くて、むしろ裸になってさらけ出そうとする泥臭さがこの映画を傑出させている。ラストの海なんて「ベタすぎるだろ」と思いきや吉田をぼこぼこにやりこめる感じ(しかも「あたしが男でも好きになった?」とかいうかなり無理矢理な責め方)が強烈。 大人でも答えが出ないような問題を子供が一生懸命答えを出そうとする、あるいは答えを出したような気になっているようなイタさがこの映画の良さであり、観客に与える痛みだ。[DVD(邦画)] 7点(2010-12-08 23:35:55)《改行有》 2. ナイト・オン・ザ・プラネット 地球を巡りながら夜明けを迎えるとは、なんて気の利いた構成だろう。何気ない日常を切り取っているようにみえて、ジム・ジャームッシュの構図は実に技巧的である。LA編でのウィノナが颯爽と車を飛ばす後ろで旅客機が轟然と横切る。そして空港のシーンへ移る素晴らしい演出。ニューヨーク編ほどユーモアに満ち溢れた空間はないし、パリ編は人種的な問題がちらりと覗きながらもあくまで人間を描いている。ローマ編はベニーニの一人芝居に近い、圧倒的な芸(といって良いと思う)を見せつけられる。ロータリーをいったりきたりしてなかなか客を乗せなかったり、「一方通行は最高♪」とか言いつつ逆走するシーンは大のお気に入りである。一転してヘルシンキ編では底なしの悲しみが場を覆う。ミカとアキというネーミングはくすっとするが、ラストのアキの表情は笑えないほど絶望的である。しかしそれでも地球には朝がくる。タクシーの車内という偶然に満ちた空間を通じて、人々の機微を鮮やかに映し、夜は明けていく。ラストシーンの「おはよう」は全ての人に向けられた挨拶である。[DVD(字幕)] 9点(2010-09-08 00:47:41) 3. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀 トム・ザビーニによるロメロのリメイクということでしたが、いやーかなり良い出来でした。すげー怖いし、ドキドキするし、人間対ゾンビだけじゃなくて人間対人間もある。その人間ドラマ。 でもおれはロメロのオリジナルはまだ観てません。 ああいう状況になって初めて人間の本質が見えるんですね。 にしてもラストを単なるホラーに終わらせないとこが捻りが利いていてぐっときます。強烈過ぎる社会風刺。ゾンビがかわいそうになりました(笑) クーパーをためらいなく撃つバーバラ。なんかぐっときます。 ゾンビ映画素晴らしいですね。二つの意味で取り憑かれそうです。[DVD(字幕)] 6点(2009-06-21 22:27:53)《改行有》 4. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス とても斬新でストーリー性にも優れていると思います。ティムバートンの原点。[DVD(字幕)] 7点(2008-11-17 00:42:20)
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