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1. ナイト&デイ
《ネタバレ》 前半、トムはどんな状況においても完全無欠にひたすらさわやかで、パニくるキャメロンを安心させようとするのに、状況はどんどんエスカレートしていく。後半はヒーローに対して絶対の信頼を持ってしまったキャメロンが悪乗りして、必ず助けにきてくれるはずのトムを危険にさらしつつも、トムは全くひるまずにあくまでもスマートにそれに応えていく。過去のトラウマやら、葛藤やらといったものは何も出てこないし、主人公には弱点の一つもなく、悪者はずっと悪者で、サスペンス的な展開は何もない。こうしたラブコメの味付けのためだけにアクションシーンが使われるというのは新鮮だったし、エンディングも気が利いていた。まさにこの二人の魅力を最大限に生かした映画。[DVD(字幕)] 9点(2012-01-22 22:47:06)(良:2票)
2. なくもんか
物語の基本構造をまるで無視し、三題話のような連想の仕方で、互いにほとんど無関係なエピソードを強引につなげる。通常だったら、ただ訳が分からないという感想をもたれそうなものを、それでも見せてしまう演技の間合いと説得力、テンポの良さに圧倒された。クドカンの脚本は音楽で言えばマーラーに似て、統合失調的なところがあり、観る者を選ぶのだろう。にも関わらず、ここでの感想を見る限り、「失敗したべたな人情話」のように多くの人に見えているのだとすれば、
のだろう。個々のエピソードは確かに人情話的といえばそうなのだが、それらはいちいちみな、そのままストレートな意味でとれないように文脈を転換され、ダークな笑いに置き換えられている。阿部サダヲの演技力を最大限に生かした、クドカンのひとつの頂点となる作品。[地上波(邦画)] 10点(2012-01-07 22:45:37)《改行有》
0 | 8 | 4.42% |
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1 | 7 | 3.87% |
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2 | 9 | 4.97% |
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3 | 21 | 11.60% |
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4 | 9 | 4.97% |
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5 | 13 | 7.18% |
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6 | 22 | 12.15% |
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7 | 24 | 13.26% |
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8 | 42 | 23.20% |
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9 | 20 | 11.05% |
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10 | 6 | 3.31% |
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