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1. ナショナル・トレジャー
この映画で印象づけられたのはアメリカが如何に底の浅い人造国家であるかと言うことです。だから建国200年ちょっとでは歴史なんて中学の教科書程度の内容しかないし,かと言って英国のようにもはや歴史に呑み込まれた先住民の業績を歴史遺産として継承するだけの自信も度量もない(それを行うと国の基盤さえ維持する自信が持てない)国家の悩みが伝わってくるようです。だからと言ってインディアナジョーンズシリーズみたいに特定の宗教に拘っての手法も先が見えているのではないでしょうか?[地上波(吹替)] 4点(2008-01-04 23:30:51)(良:1票)
2. なごり雪
《ネタバレ》 青春の美しさと残酷さを臼杵の自然を舞台に描いた物語りと言うことができるのだろうけれど、実際の臼杵市ってそんな田舎じゃないようです。複数の上級生からアイドルとして想われていた女の子(雪子)が東京に進学した主人公の女友達が夏休みに出現するところで急変して本人の意思に関わり無く熾烈な女の争いに巻き込まれてしまう。脱衣所での事件の後で普通なら主人公が立ち去るところを「あなたも胸くらい見せたらどうなの」とでも言うように二人を残して勝ち誇って出て行く女友達に見られる残酷さと、それに対して「来年の春まで待って」と別れ際に言うことしかできない雪子の弱気さ。そして主人公の母親の急死によって得た再会において葬儀の席でやってきた女友達に席を譲り退く雪子と、そこに悠然と座る女友達によってもう来年の春を待たずに勝負が決定されてしまったことが表現されています。雪子が枕を切り裂いて羽毛の雪を演出しようとしたのは逆転を期待したのでなく敗北感を確認するためで、それで友人の愛を受け入れたのも自然の成り行きでしょう。結果として交通事故での急死と言う出来事があったにしても美しくて賢い娘を得て幸福な一生を生きたことになっているのだから結構な話で、それを主人公と友人とその娘に語らせているのでは悲劇的要素は少なく、田舎の町の一つのエピソードを借りたふるさと紹介映画に過ぎないとも言えます。ちなみに臼杵と豊後竹田はそんなに近くはないけれど東京から見たら隣町なのでしょうか。7点(2004-12-19 00:25:20)
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