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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  日本解放戦線・三里塚 シリーズ2作目。小川の主要なモチーフの一つが見えてくる。三里塚で起こっていることで最も痛ましいのは、国家権力が直接農民に振るう暴力ではなく、農民同士の間で起こっている人間関係の崩壊だ、という視点。実際本作で印象に残るのは、ドラマチックな対決のシーンよりも、農民たちが“裏切り者”へのののしりを浴びせる場面の、その容赦のなさだろう。かつての農民仲間が公団職員となって測量にやってくる、反対派農民たちは彼を取り囲み「人間じゃない」などと罵声を浴びせ、カメラから顔を隠し地に伏せているその男に土を掛ける。これは観ていてなんともやり切れなくなるシーンなのだが、小川はそのやり切れなさこそを手応えのある怒りの対象としてつかまえる。“裏切り者”を農民と一緒になって糾弾するのではなく、同じ土地で働いていた者同士の関係を、修復することが不可能になってしまうまで壊してしまったものをこそ糾弾しようとする。小川の67年の作品『圧殺の森』で印象に残るのも、人々が分かれていくこと・別れていくことの酷薄さだった。学生闘争をしていた仲間が当局の切り崩しにあってしだいに脱落し、主要な残ったメンバーが、非協力的な態度をとる新聞部の学生を追いつめていくところなど、この三里塚のシーンと似た痛みのようなものが画面から感じられた。一緒に働いていたもの、一緒に戦っていたものが離れ、互いに非難し糾弾しあう残酷さ、小川はそれにことのほか敏感に反応する。そういう残酷を仕組み操作するものとしての権力を憎悪するのである。[映画館(邦画)] 8点(2010-01-19 12:24:22)

2.  日本沈没(1973) 1973年の日本人はみな濃かった。主人公が藤岡弘でしょ。熱演の小林桂樹。総理大臣があの丹波哲郎。老人島田正吾も枯れてるとは言えず、必要以上に重々しくしゃべる濃さ。ちょっと出るだけだけど、立ってるだけで濃い夏八木勲が、友情で藤岡弘を殴るからもっと濃くなる。いしだあゆみの化粧も濃い。これらの濃さに拮抗するだけ、世の中も濃かったんだなあ。東京地震に空襲の記憶を思い起こすことがかろうじてできた最後の時代だろう。「何もしない」という対策は、どこか玉砕の発想に通じている。戦争という最も濃密な時間の最後の残響をとどめる濃さだったのか。学生運動が急速に下火になっていったのもこのころだなあ。ところで、この映画で指摘された日本の地震対策の貧弱さは、けっきょく阪神でまったく生かされなかった。[映画館(邦画)] 6点(2008-06-11 12:13:55)

3.  にっぽん戦後史・マダムおんぼろの生活 横須賀のバーのマダムへのインタビューで綴った映画なんだけど、印象に残る二つの証言。60年安保のデモで樺美智子さんも1000円で雇われたんだと信じ込んでいるところ。もう一つはベトナムのソンミ虐殺事件について、アメリカ人は紳士的だからそんなことするわけがない、報道写真は病死した子どもを集めてきて写したんだろう、と思っているところ。想像力が欠如しているのではなく、自分の信念に合わせて想像力をフル回転させている。ここらへん今村さんがカメラのこっち側で、いいぞいいぞと面白がってるのはよく分かるんですが、う~ん、これからの打算的な人生設計の証言といい、今村のフィクション映画に向いたアクの強すぎる人で、もっと別の素材として生かしたほうがよかったのではないか、という気も少々。[映画館(邦画)] 6点(2008-02-17 12:26:23)

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