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1. のど自慢
昔から思っていたんだけど、井筒って下手くそだよなあ。「どうしてそんなカット割りすんだろー」とか「せっかくここまで盛り上げたのに、なんでこんなあっさりとした演出で済ますんだろー」とか、今回も結構思った。だが、なぜかそうした技法的なことがど-でもいいくらい、本作のアフレル情熱とミナギルやさしさに強く心を打たれ、作り手と登場人物たちが次第にキョウド-イッチダンケツしていく姿に触発されて、いつのまにか観ている自分も一緒になって拳を天高く突き上げて「ファイト-ッ!」と叫んでしまっていた。一緒に観た奥様も曰く、「続編も観たいわ。それから、このあいだの(『ゲロッパ!』)も借りてきて頂戴。」「ははーッ、御意!」10点(2004-05-07 18:14:37)(良:2票)
2. 野菊の墓(1981)
《ネタバレ》 日本が世界に誇るカツドウ屋マキノ雅裕の助監督を長らく勤めていた澤井信一郎が満を持してメガホンを取った、輝かしき処女作にして最高傑作。80年代以降に撮られた日本映画としても屈指の名作。でも、公開当時から不当な扱いを受け、あまり観られていないのもまた事実。それでも、松田聖子の白無垢姿は号泣するほどの絶品! 追記:私は別に聖子ファンでも何でもないんですが... ところで、昔、私は死んだばあちゃんに「絶対泣けるから」と言って無理矢理これを観せたことがありました。最初は「なにぃ、たりぃがね」と馬鹿にしながら観ておりましたが、民子がお越し入れするシーンと政夫が学校の運動会を終えてすぐさまそこへ駆けつけるシーンのカットバックあたりから泣き始め、もうほとんどそのまま最後まで泣き通していました。観終わってから着物の裾で涙をぬぐうばあちゃんに「ほらみろ、やっぱり泣いたじゃん」と冷やかすと、「年寄りに恥かかしたら、いかんよ」としかられてしまいました。でも、ちょっとうれしかったな。10点(2003-11-26 20:11:25)(良:5票)
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