みんなのシネマレビュー |
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1. 野菊の如き君なりき(1955) 原作は、伊藤左千夫の「野菊の墓」。 まるで明治の時代にタイムスリップしたかのような映像が素晴らしく、画面から情感が溢れ出てくるよう。 主人公の回顧録といったかたちでお話が進む構成もいい。 ただ全編に亘ってほぼ回想シーンにもかかわらず、画面の四隅に楕円形の白いマスクを張った映像処理は、まったくもって納得できない。 美しい印象的なカットがたくさんあるのに、わざわざ画面を狭めたことで感動も半減、後半からはちょっとイライラした。 名画であることには違いないけど……。[DVD(邦画)] 6点(2012-12-09 02:28:36)《改行有》 2. 野良犬(1949) 猪突猛進型の新米刑事に沈着冷静なベテラン刑事と、今ではオーソドックスな設定ながらも、 黒澤監督らしい、リアルでディテールの深い描写が緊張感を持続させてくれる。 新米刑事の苦悩を中心に描いたストーリー展開も悪くはないのだが、彼の人間臭さが、 変な人情シーンやシナリオの粗さをちょっと目立たせてしまったという印象。 それらを差し引いても、娯楽作としては十分楽しめる作品だった。[DVD(邦画)] 5点(2012-08-11 13:26:24)《改行有》 3. ノックは無用 これまで鑑賞してきたモンロー作品の中では、本作が一番主役に近い役柄かも。 シナリオ自体はそれほど悪くないと思うのだが、モンローの演技がオーバーすぎるために、 あまりにもわかりやすく、サスペンス作品としての面白さや妙味をまったく感じなかった。 彼女のファンならもちろん楽しめるだろうけど、う~ん、はっきり言ってちょっと微妙。[DVD(字幕)] 4点(2012-03-15 21:16:49)《改行有》 4. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 映画の作りは全体的にコミカルタッチ。 ドイツ映画をあまり観る機会がないということもあるんだけど、 ドイツ人っていつも怒っているような顔に、生真面目、神経質というイメージも手伝って、 いかつい顔のまま間抜けなシーンを演じられると、それだけで妙味を感じてしまう。 そこがこの作品の最大の魅力になっている。ストーリー自体は大したことはないが、 ラストの演出も中々いいし、男の友情をさっぱりと見せてくれたロードムービーだった。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 08:03:56)《改行有》 5. ノートルダムの傴僂男(1939) ビクトル・ユーゴー原作の映画化で、著名なタイトル。 時代背景がとても丁寧に描かれており、モノクロ映像がちょっと暗めだけど、 それがうまい効果を生んでいるのか、芸術的とさえ思えるほどの迫力がある。 カジモドのメーキャップもすごくて、全般的にはかなり凝った作りという印象。 ただ、ヒロインに対するカジモドの純粋さや苦悩などはあまり伝わってこず、 どちらかといえば群衆劇に近いスペクタクル映画といった作りで、少々物足りなさは感じた。 ラストは原作とは違っているけど、個人的には原作通りのほうが良かったかな。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-08 06:43:28)《改行有》 6. ノッティングヒルの恋人 ひと言といえば、「ローマの休日」の現代版かな。 気楽に鑑賞できるのが、この手の映画のいいところ。近年には珍しい男性視点のお話だけど、 主人公はあくまで我が儘なヒロイン側に都合のいいキャラ設定なので、 男性視点の意味はあまり感じなかった。お話の展開もちょっと粗っぽい。 ヒロインがこの設定じゃ、こうなっても仕方がないか。 肉食系女子と草食系男子の恋物語ということで、今風の作品だということはわかるんだが、 オッサンから見ると、「男なら一度ぐらいビシッと言ったら?」と思ってしまう。 二人のファン、または若い人なら楽しめるんだろうけど・・・。[地上波(吹替)] 3点(2011-08-06 06:38:44)《改行有》 7. のだめカンタービレ最終楽章 前編 テレビドラマのスペシャル版かと思ったら、驚いたことに映画だった。 とにかくひどい内容で、びっくりの連続、口がぽかーん。 登場キャラたちの人間が全く描かれておらず、その空いた部分を、 笑えないギャグと、本筋とは意味のないシーンで繋いでいるという、 一見さんお断りの、何とも不親切な作り。 一番ひどかったのは演出。 これ外国の人が観たらどう感じるんだろ? ファンが喜んでくれればそれでOKということなんだろうが、 鑑賞後は脱力感一杯、ただ溜め息が出るばかりだった。[地上波(邦画)] 1点(2011-07-11 16:28:03)《改行有》 8. のび太の結婚前夜 のび太君の優しさが伝わる作品。 でもちょっとやりすぎで、逆に白ける。冒頭のシーンだけで十分。 演出はテレビアニメのレベルそのまんまだけど、 判り易いし、ほんわかと優しい気持ちにはなれた。 お子さんとご一緒にどうぞ。 [インターネット(字幕)] 3点(2011-07-11 05:00:19)《改行有》 9. ノートルダムの鐘 この作品をよくアニメにしたなぁと、ちょっとびっくり。 ストーリーはオリジナルにほぼ忠実だし、しっかりと作られている。 ディフォルメされたキャラ、ミュージカルシーンなど、 一応娯楽作品には仕上がっているけど、 お話自体が子供向けではないので、 小さなお子さんたちには退屈だろうし、 アニメ特有の面白味という点では「?」と思う人もいるかも。 完全に大人向けのアニメ。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-06 05:10:15)《改行有》
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