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1. オールド・ボーイ(2003)
韓国映画、クオリティ高い!
…と思ったのに、なんだ、原作(日本のコミック)付きか…。いえ、それでも本作品のクオリティは高いですけどね。でも原作が優れていたからこその高さでもありますから。
気になったのは、画面がとにかく汚くてショボいこと。
ダークな演出なのではなく、本当に街もビルも人も内装もすべて汚くてしょぼいのが気になった。クライマックスのペントハウスだって、ビルはせこくて小汚いしエレベーターもオンボロ、ゴージャスを演出するべき内装もかなりショボ臭い。こんなでペントハウスとか言ってくれるなよ~という感じ。
もしかして予算不足?まあ韓国ドラマに出てくる金持ちも常に貧乏ったらしいので、これが韓国の精一杯のゴージャスなのかもしれないが。
でもなぁ、ショボいだけじゃなく、世界も狭いんだよなぁ。
なんというか、描かれている世界が無秩序かつ非常に局地的なかんじ。西部劇のような日本の戦後の混乱期のような、発展途上で野蛮な社会、しかも狭い地域だけでの話になっていて、世界がぜんぜん見えない。50年前の韓国が舞台、と言われたら納得する感じなんだけど、そういったところもしょぼクサさに拍車をかけてしまっている。
復讐に燃えるオ・デス、全然モンスターに見えないし。まだまだ人間臭さを感じさせる2流半ヤクザという感じなのに、多勢に無勢で勝利するとか、説得力がなさすぎる。むしろ群がる無法者たちをもう少し身綺麗にして弱く描けばよかったのかもね。でも、ワンパターンの無法者たちしか描けないんだろうな、と感じさせる監督だね。そこもショボ臭いんだよな。最後に雪山を映してなんとかショボ臭さを消そうとしたのかと思っちゃった。
泥臭いのはいいけど、ショボ臭いのはダメだろう。
日本で映画化したら、ここまでサスペンスフルにはならないだろうけど、近未来的になってショボ臭さは感じさせなかったろうな。と、けなしてばかりですが、なかなか良かったです。みなさん、苦しむために愛し、復讐するために生きるのね。
ハリウッドのリメイク版も観てみたくなりました。[DVD(吹替)] 6点(2015-01-22 21:02:44)《改行有》
2. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 「実話に基づいたフィクション」なんですね…。
実話ってきいたから、どっちかは助かると思い込んで観てしまったではないスか。そしたら、ラストにびっくりするのは当然じゃないスか。ズルイ…。
内容は、実話と銘打っていなかったら、映画としてはもたなかったでしょう。
実話だからこそ、怖い。ドキュメントに近いホラー作品だと思いました。
サメが、ホラー映画のようにぐわっと襲ってくるのではなく、周りを泳ぎながら、獲物が弱るのを待っているのが、怖い。
突っついてみたり、少し齧ってみたり。抵抗する力があるのかどうか、様子見をしているところが、非常にリアルでいやらしい。
ドキュメント風なので、主役の二人が映画的に派手なパフォーマンスをできるわけがなく、ただただ海の上を漂うしかなく、つらい状況。その状況を延々と見せられるのですが、なにしろ「実話」なので、主役たちのつらさを共有するしかなく。
まったくエンターテイメント性はない。ないからこそ、伝わってくるつらさと恐怖。
しかし、いい加減なダイビングツアーのガイド達とか、実際に大勢いそうですよね。適当な仕事しかしないアルバイトさんとか。
そんな人たちに命を預けるような遊びをするのは、嫌だなぁ…と、心底思いましたよ。
ひしひしと感じる海の恐怖。
ワタシは、一生、ダイビングはしません。この作品にかけて誓います。[DVD(字幕)] 4点(2012-11-01 16:21:37)《改行有》
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