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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 女はそれを我慢できない 理屈抜きで楽しいラブコメ。女性を一流に変身させるという点では、「ボーン・イエスタディ」と「マイフェアレディ」をかけ合わせたような内容だが、特に音楽がよかった。 50年代のポップス、ロックンロール、ジャジーな曲まで、様々な名曲がたくさん流れて、とても心地がいい。そのぶんストーリーには多少もっさり感があり、ヒロインの心情描写も決して丁寧に描かれているというわけではないけれど、ラストはわかっていても、ちょっとジンとしてしまった。 ヒロインの女優さんは目を見張るほどの超グラマーで、胸も大きいが、ウエストのあまりの細さにはびっくり。 カラーで絵もわりときれいだし、クラシック映画を気楽に鑑賞したいという点ではお薦めの作品。[DVD(字幕)] 5点(2013-02-08 02:14:42)《改行有》 2. 俺たちは天使じゃない(1955) 人情味溢れる脱獄犯三人の描写が面白いコメディ映画。 それぞれのキャラが立っていることはもちろん、特にハンフリー・ボガートはふだんから鉄仮面の顔つきだけに、ギャップが楽しめる。 ハートフルなストーリーもいいが、ややテンポが遅く、総体的にもっさりしている感は否めなかった。 後半はややドタバタぎみの展開で、ちょっと観る人を選ぶかも。良質な作りといった印象は受ける作品。[DVD(字幕)] 5点(2013-01-09 09:22:08)《改行有》 3. お茶漬の味 倦怠期を迎えた年配夫婦の姿を、小津らしい演出で描いた作品。 鉄仮面でいかにも気難しそうな佐分利信が、恐妻家の役を演じているギャップが楽しい。 逆に奥さん役の木暮実千代は気の強そうな容貌をしているので、こちらは優しい顔つきの淡島千景あたりが演じたほうがもっと楽しめたかも。 "お茶漬"を小道具代わりに、夫婦の機微をさらりと描く。 うまいですね。センスのよさに思わず溜息が洩れました。 ラストはややクドくなったけど、こちらもさらりと終わったほうがよかったのでは?[DVD(邦画)] 7点(2012-10-28 20:56:08)《改行有》 4. 女の園 ドイツ映画「制服の処女(1931)」がモチーフになっているのか、内容はほぼ同じも、 ストーリーの厚みはこちらのほうが上。著名な出演女優さんたちの各エピソードも隔たりなく、 バランスよく描写されている。構成、映像、演出ともによく、テーマも十分伝わった。 ただ高峰秀子の役柄がとても女々しくてネガティブなので、総体的に重苦しい雰囲気は漂わせる。 彼女のキャラ自体が、ストーリーのキーポイントになっているので仕方がないんだけど・・・。 鬼教師兼寮長の高峰三枝子が好演。[DVD(邦画)] 6点(2012-08-25 06:03:28)《改行有》 5. お熱いのがお好き 禁酒時代のシカゴを舞台にしたラブコメ。冒頭のカーアクションもさることながら、 序盤からの設定や展開が愉快で、当時としては画期的なアイデアだったことが想像できる。 総じてドタバタシーンが多く、コメディー映画としてのレベルは決して高くはないのだが、 アクがなくて誰もが楽しめる作品に仕上がっている。目立っていたのは、 主役二人よりもモンローのコケテッシュな魅力。彼女はあくまで脇役だが、 与えられた役回りをうまく演じている印象を受けた。万人向けのお薦めコメディー。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-03 07:18:43)《改行有》 6. 大いなる西部 ガンファイトがあまりない珍しい西部劇で、しかも東部の男が主役。 彼の性格は温厚で冷静沈着なのだが、婚約者を始め、西部男達のやたら好戦的なキャラとの 対比がおもしろい。ストーリーが単純なので、物語にもすぐに入っていけるはず。 非暴力主義、何事も話し合いで解決という主人公の紳士的なキャラはいかにも大人で、 やけに格好よく見えてしまうのだが、もちろん男らしいシーンもしっかり用意されており、 チャールトン・ヘストンも西部男の代表としていい味を出している。 異色の西部劇ではあるがロケーションが素晴らしく、グレゴリー・ペックがハマリ役の作品だった。[地上波(吹替)] 6点(2011-08-05 03:21:09)《改行有》 7. 王様と私(1956) ミュージカル映画としては、お話があまり面白くないんだよね。 映像はきれいだけど、カメラは引きばかりで近寄ってもバストアップまでなので、 まるで舞台劇を観ているようで飽きてくる。ブリンナーの王様役はハマっていたが、 アクが強いので好き嫌いが分かれるところ。デボラ・カーの役柄は今イチだったかな。 やっぱり名曲「Shall We ダンス?」の流れるシーンが、一番印象に残る作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-05 02:44:08)《改行有》 8. お早よう 核となるストーリーはなく、主人公一家の向こう三軒両隣を中心に、 昭和30年代の家族の暮らしと生活風景をコミカルタッチで表現している作品。 わかりやすく例えれば、アニメのサザエさんのような構成。 細かいエピソードを散りばめており、結構笑える。 ただロケーションが、彼らの住む川沿いの建て売り住宅のような場所ばかりで、 当時の風景描写があまり見られないのが残念だった。 キャスティングは安定感があり、杉村春子が相変わらずいい味出している。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-01 06:37:12)《改行有》 9. 追いつめられて…(1959) 推理サスペンスの要素は薄く、どちらかといえば人間ドラマに重きを置いた作り。 おマセでひねくれ者、"嘘つき"少女という設定が、この作品のキーポイントになっており、 少女役の子役さんはハマリ役といった感じで大変良かったんだけど、 序盤で彼女の孤独さをもっと表現できていたら、さらに感情移入できたかと。 終盤からラストにかけてはありがちな、少々ベタっぽい展開だが、さっぱり目で許容範囲内。 ある人物のラストのセリフがよかった。万人向けの佳作。[DVD(字幕)] 5点(2011-07-25 05:38:59)《改行有》
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