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21.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 何と可愛い。愛しくて愛しくてたまらない。出てくる人、みんなとにかく可愛くてたまらん。もう、オープニングから完全にやられてしまいました。こんなに楽しい気持ちになれる映画はそうあったりしません。時代劇に歌を付けてそれも何と何と楽しいことか!どのシーンにしても全く違和感なくとにかく楽しくてたまらない。これぞ映画、これこそ映画の楽しさに満ち溢れている日本映画の宝物と言える素晴らしい傑作!いや、大大大傑作です。出ている人、全員素晴らしいのだが、志村喬と市川春代の親子が特に素晴らしい。この二人の会話とやりとりの楽しさ、そこに関わってくる人々の歌の楽しさと演技の楽しさ、ディック・ミネの若い殿様もやたら可愛くて、可笑しくてたまらん。最初は敬遠の仲だった二人のやんちゃな娘、市川春代のお春さんと服部富子のおとみさんの仲直りのシーンの清々しさ、とにかくこんなもこんなにも楽しくて可愛くて愛しい気持ちにしてくれるそんなこの映画、文句無しの10点です。何度も何度も繰り返し観ては、その度に気分良くなれる。観終わった後の気持ちは日本晴れ!そして、観終わった後はしばらくの間は、さーてさてさてこの茶碗♪といやあ、また観たら麦焦がしが食べたくなってきた。最後にもう少しだけ!市川春代のお春さんの「ちぇっ」最高です。私も言われてみたい。「青観さん、そんな呑気な了見だからお金にもならない木刀削りなんかしてられんのよ!」てアホか私は!あぁ、良いな!映画館で観れた人達が羨ましいです。私も観たい。映画館の大きなスクリーンで観たい。[DVD(邦画)] 10点(2016-06-25 11:54:06)(良:4票)

22.  「女の小箱」より 夫が見た 《ネタバレ》 これはまた何という欲の固まり、欲に埋もれた人達のドロドロしたサスペンスものであり、これまた恋愛劇、それも純愛といっても良いような男と女のメロドラマ!出世の為なら何でもする。仕事として女を抱くという田宮二郎のあの男の凄まじさ、平然とした態度、それ以上に若尾文子、若尾文子、若尾文子はここでも凄い。オープニングから女の色気、ムンムン、フェロモン全開、風呂場での田宮二郎とのやりとりの凄さ、田宮二郎に猛烈に口説かれても全く動じない。表情をまるで変えず平然としている若尾文子、この場面を見たら間違いなく男はノックアウトするでしょう!私はもう、最初の若尾文子登場のこの場面から完全にノックアウトされました。そんな若尾文子と並んで凄いのが岸田今日子、怖い。本当に怖いです。増村保造監督は何を見たいか?男が期待している女の凄さと恐ろしさを徹底して見せてくれる。この監督、やはりただ者ではない。人間の持っている出世したいという欲、更には金に対する執着心、金欲、そして、人間なら男も女も同じように持っているはずの色の欲、つまりは性欲、欲の全てをここまでして描くとは恐ろしい。作品の好みで言うと「妻は告白する」の方が上だけど、これもまた単なるサスペンス映画ではない恋愛映画として素晴らしい傑作![CS・衛星(邦画)] 9点(2016-06-13 20:48:40)

23.  おはん そんなに悪い出来ではないと思うけど、市川崑監督でおはんとくれば、おはん役は岸恵子でしょ?と思うのは私だけか?とにもかくにも吉永小百合より岸恵子でこそ見たい作品です。石坂浩二も出ているして事で、他の出演者に眼を向けると大原麗子の美しさが光ります。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-04-06 19:18:00)

24.  踊る結婚式 《ネタバレ》 フレッド・アステアと言えばジンジャー・ロジャースとのコンビが有名だけどリタ・ヘイワースとのコンビも悪くない。むしろこの二人の組み合わせの方が私は好きなぐらいである。この二人だけの絡みをずっと見てたいという不満もあるがそれを補う程、フレッド・アステアが楽しませてくれる。本来なら誰しも入りたがらない軍隊に入る。その理由も如何にもフレッド・アステアらしくて良い。軍隊に入る前での大勢の美女相手の華麗なる動き、ダンスは凄い。流石です。背景に戦争があり、それなのにまるで暗さを感じさせないのはやはりフレッド・アステアだからだと思えるぐらい他の軍の人より陽気である。それにしても誰が相手だろうと変わらない動きで見せるフレッド・アステアスは本当に凄い。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-17 20:50:47)《改行有》

25.  オーバー・ザ・トップ 如何にもアメリカという国が撮りそうな映画であって、同じくスタローンだからこそ成り立つ映画と言っても良いぐらいシルベスター・スタローンの為の映画である。スタローンの鍛えぬかれた肉体あればこその映画です。何でも腕力で解決という解り易さ、アメリカという人種、国を象徴しているような映画です。余計なこと考えずにただただ楽しめば良いのである。この映画はそんな映画だからこの祭、余計な突っ込みなしに観るのが正解かもしれない。やたら賞レースでの獲得や評論家達に対して受けたいというそういう狙いが何一つとして感じられないのも何だか好感が持てる。はっきり言って大した映画じゃないけどやたら小難しくて何を言いたいのか?解る奴には解るけど解らない奴には解らなくても良いというそういう変な狙いが感じられない。だから普通に楽しめる。何度も言うけど評論家受けを狙って撮られていない映画として普通に評価したい。そんな映画です。[DVD(字幕)] 7点(2012-09-13 21:24:54)

26.  女の一生(1967) 《ネタバレ》 「女の一生」この映画の場合だと岩下志麻は勿論のこと、左幸子も左時枝にも当てはまる。夫に裏切られ、息子は息子でどうしようもない駄目男である。父親に負けないぐらいの駄目息子に悩まされながら生きている岩下志麻演じる主人公の姿が何とも痛くて、悲しい。自分だけが辛い人生を送ってきたとばかり思っていた時、かつて夫が眼の前で犯した罪、その被害者である左幸子演じる親友に息子(田村正和)の嫁(左時枝)の事を見舞いに行くことを説教する場面は例え、それが息子にとって本当に相応しい相手だろうか?自分の息子が知らない女に奪われることのやるせなさ、悔しさのようなものを堪えながら二人で死を迎えようとする嫁の最後を見送ろうとする決意に女としての一生、母としての一生を捧げるような感じがして、それは亡くなる嫁も同じであり、そういう女としての生き様みたいなものがよく描かれている。ラスト、息子の亡くなった嫁の子供、孫を二人で抱きながら歩くシーンに女としての嬉しさみたいなものを感じます。ドロドロとした内容なのにそれを単なるドロドロした話として見せない野村芳太郎監督の手腕と山田洋次と森崎東という寅さんコンビによるシナリオの上手さにより女の一生というタイトルに相応しい作品になっている。同じタイトルで同じ内容だと思われる増村保造監督によるもう1つの方も見たい。凄く見たいが増村映画なら何だかもっとドロドロした恐ろしい女の一生が待っているようにも思えてならない。二つの映画を比べてみたいという気持ちにさせられるし、もう一人いた。川島雄三監督と若尾文子のコンビでこの映画も見たいけどそれは敵わぬ夢に終わってしまっている。色んな意味でこの映画は監督と出演者によっては様々な女の一生が見える気がする。[DVD(邦画)] 7点(2012-06-02 10:06:09)

27.  大鹿村騒動記 《ネタバレ》 この映画、同じ県に住む者として劇場で観たかったが観に行けなかったのだが、やっと観れた。はっきり言って原田芳雄の遺作としては何か物足りなさが残るし、タイトルに騒動とある割にはそんなにも騒動が起こるのか?どんちゃん騒ぎ的な要素もない。そういう意味では物足りない。しかし、観ているとそれとは別にあの美しい山、美しい空の色、景色の美しさ、同じ信州に住む者として自慢出来るほど美しい。そんな美しい景色の中でそれぞれ色んな人間の持っている人間的な匂い、感覚、そういうものが見える。都合の良いように記憶を忘れ、同じように都合良く記憶を感じとる貴子(大楠道代)という女、そんな貴子に対しても他の人たちと同じく接しようとする原田芳雄をはじめとする岸部一徳他、男達の人間的な芝居と優しさ、勿論、松たか子演じる女性的な雰囲気、匂いとでも言うべきか?も印象に残る。大勢の観客の前で影清という名の歌舞伎の芝居を披露する場面、それを観て拍手し、楽しんでいる観客との見せる側と観る側とのコミュニケーションこそが人間が持つべき真の姿であるように感じるし、色んな意味で人と人との繋がりの素晴らしさをこの映画は俳優達の素晴らしい演技によって感じさせてくれる作品になっている。この映画が最後の作品となってしまった原田芳雄のご冥福をお祈りすると共に三國連太郎と佐藤浩市との親子共演も見所の1つであり、三國連太郎の出番こそ少ないけど印象的な優しい顔つきは一度観たらいつまでも忘れることなど出来ないぐらい本当に優しくて良い表情している。日本映画を長い間支えてきた名優三國連太郎さん、いつまでも長生きしてください。[DVD(邦画)] 7点(2012-01-19 23:07:51)

28.  奥さまは魔女(2005) 《ネタバレ》 何だ。意外と面白いじゃん。ここでの点数の低さから全く期待せずに見たからかもしれないけど思っていたよりも楽しめたのはやはりニコール・キッドマンが可愛い。美しい上に文句無く可愛い。そして、面白い。眼をきょろきょろ動かす仕草、鼻をぴくぴく動かす仕草もどっちも本当に可愛い。この映画を見てやっぱり思った。ニコール・キッドマンには文芸作品よりも例え出来栄えは滅茶苦茶であってもコメディの方が圧倒的に似合うし、可愛く見える。もっともっとコメディ映画に出て欲しい。そんなニコール・キッドマンが魔法の世界よりも地球上で恋がしたいと願うのに対して馬鹿馬鹿しいと怒る父親のマイケル・ケインの可笑しさ、更にあのシャーリー・マクレーンの老婆も笑える。ニコール・キッドマンが直ぐに来て、電話に出てと頼んでいる後ろでくっついて動くシャーリー・マクレーンとの二人の馬鹿馬鹿しいやりとり、ストーリーはもう滅茶苦茶だけどニコール・キッドマンの魅力的な可愛さだけでつい半分の点数挙げてしまいくなる。雰囲気に酔いしれる為の映画だと思う。だからその雰囲気が私は楽しめたのでこんな高い点数にしてしまった。この映画の残念な点に関しては相手役だが、どう見ても猿にしか見えない。あんな猿野郎が俺のニコール・ギッドマンとあんな良い思いしやがってと嘆く男達がどれだけいただろう?[DVD(字幕)] 7点(2011-11-23 18:00:27)(良:2票)

29.  王手 将棋映画としての駆け引き、スリリングさはそれほど感じられないのが物足りないけれど、大阪の大阪人の面白さ、そういう意味では面白く観ることは出来た。借金の踏み倒し方においてもこんなんあり?というような映画でもある。出演者が大阪人きりの中で仁藤優子は妙に浮いている。違和感が残るし、主演の赤井英和も悪くはないけど「どついたるねん」の時のようなエネルギーを感じない。色んな意味での不満を残しつつ、それ以外の所に良さを見出すとすればこの映画での若山富三郎を観るとやっぱり凄く似ている。流石は兄弟だ!勝新と同じぐらいの存在感と迫力、迫力という意味では金子信雄も凄い。若山富三郎と金子信雄という日本を代表する大物俳優の共演という贅沢さを見れる映画として考えれば観て損はないと思いました。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-26 20:07:23)

30.  オトコのキモチ♂ 何ともアホなこの主人公がタイトル通りの男の気持ちというものをよく表している。ここまで馬鹿な男を同じ男として痛いほど解りすぎて思わず笑ってしまうし、本当にどうしようもない馬鹿だ!ところで私としては男の気持ちは男だから解るし、この主人公の気持ちもよく解る。どうせなら「女の気持ち」の方をもっと知りたい。そう思っているのは私だけじゃないはずだ。どんな失敗作になろうとも「女の気持ち」という映画があれば絶対に観ます。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 20:29:32)

31.  女の園 《ネタバレ》 日本映画史に名を残す二人の高峰、W高峰、三枝子と秀子の競演に久我美子、岸恵子とこれまた凄いメンバー、更には名優、阪妻こと阪東妻三郎を父に持つ、これまた父同様、名優と言っていい、田村高廣の俳優デビュー作品らしいこの映画、なんやタイトルからは想像を絶するドロドロした内容も2時間以上という長さも全く感じないままどんどんどんどん物語に引き込まれていく。どこまでも徹底して嫌な女を演じている高峰三枝子の凄まじさ、そんな下で自分達の自由を奪おうとする厳しい制度に対して、真っ向から構えて見せる女達、高峰秀子、久我美子、岸恵子、いずれも素晴らしい。特に高峰秀子が素晴らしい。神経をすり減らしていくあの姿は見ていて何とも哀しい。こういう役を演じるとこの女優は本当に上手いと改めて感じたと共に作品全体に漂う正しく「女の園」に相応しいこれは女達の心の葛藤を鋭く描いている。木下恵介監督の時代を読み取る力を見せ付けられた思いです。これも間違いなく木下恵介監督の代表作の一つと言えよう![ビデオ(邦画)] 8点(2011-01-01 01:26:05)(良:2票)

32.  黄金の七人 確かに「ルパン三世」を思わせるし、ノリも良い。更にあの教授をはじめとする人達、そうそう、あの女の色気ムンムンやら色んな要素で楽しませてくれる。ただ私にとっては「ルパン三世」と言えば銭形のとっつぁんがいる。それがここでは同じような人物が見られないのが不満である。泥棒のシーンもいきなりかよ!て突っ込み入れたくなるのと、あの音楽が「11PM」みたいで違うものを見ているような妙な気持ちが沸いてきてしまって、それに七人の人物像に関してもいま一つです。まあ、この映画はノリで突っ走れ!余計なことは言うなというように観るのが一番なのかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-25 21:39:11)

33.  想い出のオードリー・ヘプバーン う~ん?オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画てことで興味が沸いて借りてきたけれど、やっぱり1時間ちょっとの短い時間の中だけでオードリーの全てを見せるのには無理が感じられます。生前、オードリー・ヘプバーンがお世話になった監督さんやその他、俳優陣のコメントに関してもえっ?何故?この監督が出てこないの?という不満もある。はっきり言ってオードりーファンの為の作品です。オードリーファンならまずまず楽しめると思うので一応は6点てことではあるものの、それ以上の点数は付けられないし、特別にファンでもない人がこれを観ても、これだけでオードリー・ヘプバーンの全てを理解出来るのか?少なくともオードリー・ヘプバーンの素晴らしさを知ってもらうのならばこの作品より「ローマの休日」を1本そっくり観てもらう方が断然、良いと思うし、解る筈です。彼女の残した全ての作品、そのスクリーンの中での美しさ、可愛さ、笑顔に泣き顔も全てがオールド映画ファンにとってはいつまでも心の中に残り、そして、これからも生き続けて行くことでしょう![DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 22:46:08)

34.  小津と語る 《ネタバレ》 小津監督を尊敬し、自身の作品に大きな影響を与えているヴィム・ヴェンダースやホウ・シャオシェン、アキ・カウリスマキといった監督をはじめとする他4人、全部で7人の監督のそれぞれの小津映画に対する思いというものをドキュメンタリー風に描いた作品である。一人一人がどれだけ小津映画に思いを馳せていることかこの作品を観て更によく解ると共に、小津映画が与える影響力の強さ、例えばアキ・カウリスマキ監督による「私が撮った11本のつまらない映画は小津映画、あなたのせいです。」みたいな事を言う場面、あれはけして、小津監督に対する僻みなんかではなく、小津監督への尊敬の意味での言葉と聞き取れば納得できるし、そんな事を言うこのアキ・カウリスマキ監督のユーモア、小津映画とはつまりユーモアの固まりである。家族とは何か?という常に同じテーマで作品を撮り続けてきた小津監督の映画の中にも観られる言葉による面白さ、フレーズの楽しさ、色んな意味での小津映画的楽しみというものをこのドキュメンタリー映画を観て改めて実感させられる思いが致しました。出来ることなら小津映画に携わった日本人俳優のコメントについてもじっくりと見せて欲しいという不満もあるので7点にしたもののタイトルの「小津を語る」に偽りのないそんな作品である。小津映画の好きな方、興味のある方は一度は観て欲しい。損のない作品だと思います。[ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-23 22:20:23)

35.  大阪物語(1999) 《ネタバレ》 大阪の人間も街も大阪弁も私はみんな好きです。大阪には大阪にしかないような独特の雰囲気がある。この映画に出てくる人達もそんなどこから見ても、どう考えても大阪人らしいバカなんだけど、どこか憎めない人間的な魅力がいっぱいである。あっ!大阪人がバカであるということではなく、私の言うこの場合のバカとは頭のことではなく、人間ってどこかバカな一面が必ずあるのに、それを見せようとはしないし、隠そうとする。けれど、この映画の人達は違うのである。思い切りバカでいることが人々を楽しい気持ちにさせたり、自分自身も楽しいということをあの漫才夫婦、沢田研二と田中裕子の二人が表現してい見せてくれているのだ。だからそんな二人のことをどうしても憎めないし、見ているだけで好きになってくるのである。売れない漫才夫婦の姿を見て父ちゃんと母ちゃん、笑われていてかっこ悪いと思っている娘に対して駄菓子のばあちゃんが言う台詞「笑われてるちゃうで、笑わしとんのや」はこれぞ大阪人!笑わすことの難しさ、厳しさ故に出てくるあの台詞の重み、言葉に秘められた優しさ、それを感じ取った娘、色んな意味でこの映画には大阪の匂いと両親と娘の親子のドラマとして見応えのある作品になっている。これ、大阪人の監督でない市川準監督が撮っているからこれまた良いのかもしれない。監督以外は大阪人の俳優や芸人など出てくるけれどそのどれもが本当に大阪の街、雰囲気をよく表しているし、大阪人は勿論、そうでない私のような人もこれを見れば益々、大阪が好きになると思います。[ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-17 19:16:51)(良:1票)

36.  踊るニュウ・ヨーク 凄い。とにかく凄いの一言しか言葉が出てこない。そのぐらいとにかく凄い。素晴らしい。素晴らしい過ぎる。今まで何本かのフレッド・アステア主演のミュージカル映画を見てきたけど、これはその中でも文句なしの大傑作だ!何よりもアステアは勿論、凄いのはどの作品を見ても解ることだし、そんなことはミュージカルファンなら言わなくても解り切っていることだけど、ここでのアステアのあの足の動き、相手役のエレノア・パウエルとの見事なコンビネーション、全くもって動き一つ一つに無駄がない。ミュージカル映画に見られがちな都合の良い展開もなく、この二人の芸の上手さを観ているだけで幸せの時間を過ごせたことが何よりも嬉しく、そして、また以前に見たミュージカル映画を沢山紹介する映画「ザッツ・エンタテイメント」の中で紹介されている作品中、最も見たくて、それでも近所の見せにはどこにもないし、ずっと我慢してきたけど、思い切ってDVD購入することにして見て、良かった。五千円ものお金をつぎ込んでまで購入して心から良かったと思える。映画を通して、音楽の素晴らしさや、ミュージカル映画という素晴らしさ、ビジネスの一面までもが描かれていて、それを楽しく見せてくれているという何とも贅沢な世界にフレッド・アステアとエレノア・パウエル、もうこれはどう考えても満点以外は有り得ない。今だからこうして、ミュージカル映画が好きな私だけど昔は正直、苦手だった。単なる喰わず嫌いだっただけではあるが、いくら誉めてもまだまだ物足りない素晴らしさに完全に酔いしれ、益々、ミュージカル映画が好きになった。今では堂々とミュージカル映画が好きだと自信を持って言える。とにかくどんなに誉めても誉めても良いそのぐらいの素晴らしさに出来れば大きなスクリーン、映画館で一度は見たいミュージカル映画の大傑作![DVD(字幕)] 10点(2010-06-19 20:27:40)(良:1票)

37.  男たちの挽歌 《ネタバレ》 どこから見てもまるで一昔も前のメロドラマぽさが漂う臭さ、男の臭さ全開、チョウ・ユンファンの加え煙草、煙草と爪楊枝を一緒に口に咥える。その姿はまるでマジシャンの如く、違った意味でかっこ良く、銃の使い方もとにかくかっこ良い。話的には期待したほどの感動、男と男の泣ける物語をと思ったものの、感動はしなかった。そういう意味で考えると物足りない。ところで僅か三年の間でここまで人は変わってしまうものなのか?そうそう、チョウ・ユンファに一言だけ言わせてくれ!あそこでなんで足を撃たれるんだよ?油断は禁物である。このチョウ・ユンファの足を撃たれるシーンを見て、油断するとこうなる。物事に油断は禁物であるということを教えてもらい感謝!それにしても本当に劇団ひとりに似ているなあ!他の二人も誰かによく似ているし、似ているんだけど、断然、こちらの方がかっこ良い。それだけは誰が見ても同じ感想を抱くはず。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-05-19 22:07:15)

38.  思えば遠くへ来たもんだ 武田鉄矢主演の熱血教師が主人公の映画で、田舎臭さが漂う映画作りが田舎で生まれ、田舎で生活している私にとっては良い意味で田舎の良さというものが感じられて、それだけでも観て良かったと思えるし、話としての面白さは特別に凄く面白いというようなものはない。しかし、監督が「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」のシナリオを書いている朝間義隆というだけあって、安心して見ていられる。この安心感はやはり「寅さんシリーズ」で長年、培ってきたからであろうし、そういうものが感じられ、武田鉄矢にしても金八先生みたいにやたら説教臭くというものが無く、そういう意味でも同じ武田鉄矢なら金八先生よりもこの映画の青田喜三郎を選ぶ。それとこの映画、大山のぶ代が出てきて、何だか昔の「ドラえもん」だと(今のドラえもんも私は好きだけど)いう懐かしさやら、色んな意味で懐かしさを感じたり、出来としては良い映画だとは思えないし、何度も言うように凄い映画でもないけれど、今のやたら銃をぶっぱなしたり、凄い特殊技術で人を殺して見せたりするハリウッドの長大作に見られる。そういうものが無いのも良い。最後にもう少し!「刑事物語」も未見の私としては是非、一度観てみたい。武田鉄矢には田舎がよく似合う。以上![ビデオ(邦画)] 7点(2010-03-07 20:44:13)(良:1票)

39.  王将(1948) 《ネタバレ》 阪東妻三郎、この俳優を見ていると役者とは何か?それを超えて一人の人間とは何か?って考えさせられる。同じような役者に今は亡き名優、渥美清という人がいる。この二人の共通点、それは言葉のトーンで泣かせることの出来る俳優であって、言葉の奥に秘められた感情表現の仕方、演技、身体全体から伝わってくるユーモアと優しさの全てを持った正に名優中の名優!それが阪東妻三郎という俳優であると言いたい。この映画の主人公、坂田三吉などその典型的人間味溢れる男の中の男!「無法松の一生」の富島松五郎と同じで、阪東妻三郎の男粋、優しさが画面全体を通して伝わってきて、もう、そこにいるだけで泣けて泣けて仕方がないぐらいだ!将棋のことしか頭になく、自分の大事な妻と娘のことをほったらかし状態にしてしまうほどの大の将棋バカであるそんな三吉が将棋など辞めると将棋の駒を投げ捨てる場面で落ちた王将と書かれた駒を拾う妻、水戸光子の演技も素晴らしい。夫の為にと尽くす姿、そこには夫と妻という夫婦の絆が見事に描かれている。そして、再び将棋の世界へと足を踏み入れた三吉がどさくさ紛れに放った手で勝利し、それを見ていた娘(三条美紀)に勝ちさえすればそれで良いの?と涙ながらに訴えかけられるあの場面、どこかのプロ野球チームの関係者全員に聞かせてやりたい!そんな娘の涙する姿に自分が間違っていたと涙する三吉!そんな三吉が関根名人の祝いの会で関根名人への思いを打ち明ける場面と、大阪に残してきた妻がもう、命は短いと解りながらも電話の受話器を持って一生懸命と妻に語りかける場面なんて、見ていて眼の前が涙で雲ってしまうぐらい本当に泣けてやばかった。これは単なる男と男の闘いのドラマではなく、それ以上に人間ドラマとして、素晴らしい大傑作の名に相応しい映画である。文句なしの満点です。[CS・衛星(邦画)] 10点(2010-01-05 22:30:48)(良:3票)

40.  男はつらいよ 私の寅さん 《ネタバレ》 以前、観た時、初めて観た時はなんて嫌なマドンナだと思った。寅さんがマドンナに対してここまで怒るなんてこれが最初で最後である。ところが、段々と寅さんがマドンナを好きになっていく。岸恵子って女優さん、これ以外の作品を幾つも観ているうちに、好きだなあ!て思えてきてしまい、よって最初の時よりも点数アップしたい。シリーズ全体の中で考えると特別に面白いとは思えないし、けして、傑作だとも思わないけど、寅さんがおいちゃんに代わって留守番するというのと、そういや、満男が初めて長い台詞を言うのはこの作品からじゃないかなあ?[DVD(邦画)] 6点(2010-01-05 21:40:13)

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