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1. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
《ネタバレ》 鈴木家と茶川家という2つの家族の物語が織りなす作品。鈴木家には六子、茶川家には淳之介という
血のつながらない家族がいるところが共通。その二人がストーリーに大きく関わる。1作目で堀北真希という女優を初めて見て作品と同時に惹きつけられた。作品の世界観に溶け込むルックスと声の良さ、抜群の演技力とこのシリーズを成功に導いたキャスト上の最大の功労者だと思う。このシリーズは、集団就職してきた六子の成長物語であると同時に、
堀北真希の女優としての成長物語でもあり、三作目の今作では一段と良くなっていた。シリーズ三作ともにラストシーンは主要人物がそれぞれに夕日を見るシーンとなっているが、これはスターウォーズの名シーンを彷彿させる。スターウォーズにおいては夕日は
希望を象徴しているが、ALWAYSも同じく夕日は希望を象徴していて、いつの日も何十年先
でもなんらかの希望があるという意味のラストシーンだと思う。
[DVD(邦画)] 10点(2013-06-22 20:33:51)《改行有》
2. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 日本アカデミー賞では、主演女優賞以外の演技賞を総なめしたようだが
この映画では、本当は特に主演といえるほどの役柄はないのではないだろうか?
子役の位置づけも重要だし、複数のエピソードが織り成す人情話であって
どのエピソードがメインかは見方によって異なる。私的には、この映画
の骨格になっているエピソードは、六子の集団就職と、母親への誤解を解かれて
の帰省だと思ってるので、主演女優は掘北真希だと考える。汽車に乗って上野駅
に到着して、東京を初めて目にしてその象徴が建設中の東京タワー。
そして、ラストシーンは、六子の帰省と夕日に浮かぶ完成した東京タワーを見上
げる人々。東京に住む人は何代か遡れば、多くが東北方面か上信越北陸方面から
の上京者であり、いまでこそ、東京駅がすべての発着点だが、当時の上野駅は、
故郷と東京を結ぶ特別に意味のあるノスタルジックな駅だった。
私自身は、東京の出身だが、親の出身が上信越方面なので、何度も帰省に同行し
たことがある。やはり、新幹線ができる前の上野駅は、東京駅とはまったく違っ
た雰囲気があった。上野駅から帰省した経験を持つ人にとっては、
この映画は最初のシーンで一挙に昔のあの時にタイムトラベルしてしまうに違いない。
脚本、VFX、音楽、キャスティング、演技などなど、すべてが見事に結びついて、
昭和のファンタジーを完成させていた。ラスト近くで、竜之介が淳之介に、
いずれヒロミさんのカレーを食べれるようになるとか言っていたような気がする
が、これは続編があることの暗示なのだろうか?[映画館(字幕)] 10点(2006-03-28 19:11:57)《改行有》
3. オペレッタ狸御殿
NHKハイビジョン特集でチャン・ツィイーのロングインタビューをやっていたのを
きっかけで観た。番組の中で、この映画のメイキングシーンが取り上げられてい
た。メイキングシーンは、ブルーバックでの特撮用のシーンだったので、
合成してどういう画面になるかという興味から完成作品を観てみたくなったわけ
である。ハイビジョンの鮮明さに堪える美人女優チャン・ツィイーにも興味があっ
たわけではあるが。
この映画、狸と人の禁断の悲恋を歌と踊りを交えながらコメディータッチで描い
た
奇想天外な昔話であるが、ストーリーだけでなく映像も奇想天外である。
ふつう、特撮、CG合成は、実写では難しい背景や人の動きをリアルにみせるため
に使うわけだが、この作品では、むしろ逆に、背景をいかにも虚構であるかのよ
うにデフォルメするために使われている。そのため、映画というより演劇っぽい
つくりになっている。
出演もチャン・ツィイー、薬師丸ひろこ、
由紀さおり、CGで美空ひばり、パパイヤ鈴木などと奇想天外な組み合わせ。
彼らの歌だけでも十分楽しめる娯楽作品。
なお、「オペレッタ」とは、「オペラにはセリフはなく歌ばかり。オペレッタは歌・芝居・踊りから三位一体となった音楽劇。」だそうだ。
参考 http://www.operettahouse.com/study%20about%20operetta.html[映画館(字幕)] 7点(2005-06-04 14:48:15)《改行有》
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