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1. 親指さがし
《ネタバレ》 原作未読。まず、女優さん達の覇気の無い台詞の言い回しや、柔軟性の無い表情に違和感。まあ、ホラーだからリアルにするつもりだったのだろうけど、肌の汚さが目立つ画面で何だかなあ。ストーリーも途中で犯人がバッチリわかってしまったし、ホラーにするより、切ないサスペンスにした方が良かったのかも知れない。主人公が一本調子で見ていて辛い。美術的にはちゃんとホラーになっていて、お約束であっても怖い感が出ていただけに、ちょっと残念。視覚的にも硬かった。何となく画面が止まっている舞台みたいで、ちょっと学芸会っぽい。美術になんとかプラス1点でこの点数。[DVD(邦画)] 4点(2008-05-19 16:48:33)
2. 男たちの大和 YAMATO
《ネタバレ》 戦争映画は苦手。大儀名文で最敬礼をして死んでゆくなんて、自分の常識では考えられないから。もーおっかなびっくり、腰が引けた状態で鑑賞。大和に関しては片道分の燃料しか積まなかったこと、3千人くらいの兵士が死んだこと、ぐらいの知識。ところが映画の目線は普通で、「お国の為」なんてスローガンは出てこない。政治事情は簡略されていて、大和は淡々と沖縄へ行ってしまう。強調されているのは、たかだか17、8歳の未成年が大和を動かす歯車の為に、大量に動員されて死んでしまった事。あまりにもの自分の無知と、その起こった事実に衝撃を受けた。17歳って、17歳って。そんな子供が片道燃料で動員されてたの?
ショックで言葉を失ったのが、最後に自分達の寝床のモノを全て取っ払って「死体安置所」とか何とか書いた紙を貼っていく所。それは、自分がそこに安置されるって事だ。さりげない一瞬のシーンだったが、雷が落ちたくらいびびった。自分の墓を掘るって事でしょ。もう、「死に方用意」なんてありえない。地獄を見て、死んだ方が良かった状況から助かったものの、自分には待っている人もいない少年兵が「生き残ってごめんなさい、ごめんなさい」って。そんな子供に咎は無いよ・・・・・。辛いってば・・・。
映画自体はやっぱり角川ってな感じが抜けず、人員とお金掛けたわりに元が取れてないなあ・・なんて感想。題名もなんで「男達の」?しかもYAMATO?あと、現在の場面は正直最後だけでも良かったのかなと。もしくは最初だけとか。描写が長かった。でもノンフィクション部分に頭カチ割られて、ぐすぐす泣いてしまった。もう少し、戦争と言うものを考えてもいいのかも知れない、今の日本人。でも、もう一回は見たくないな~。ぐだぐだになりそうで。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-25 14:03:37)《改行有》
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