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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. バトル・ロワイアル 近未来の日本、BR法とやらが発動される中、中学生たちが最後の一人になるまで無人島で殺し合いをさせられるという。アイデアそのものからして、馬鹿馬鹿しいほどの荒唐無稽。(何で国家が少年たちに殺し合いをさせるか。誰が大人の言いなりに仲間どうし殺し合いをするか。) 話題騒然の問題作。どんな題材でも客さえ入れば良いという製作側の儲け第一主義が透けて見え、これが一番イヤらしい。が、しかし監督は鬼才深作欣二。そんな過激な企画ものであるにしろ、見る者に何らかの生きざまというか死生観を提示してくれるのではと思いきや…。飛び交う台詞もテレビのドラマ並みで、“ハッ”とするメッセージもとくに見当たらない。それでは映画そのものの出来はどうかと言うと、これが良いとは言えない。個々のエピソードのまとまりが悪く見づらい。ラストもやけに冗長だ。結局のところ、過激を売りにしたバイオレンス・ムービーの凡作にしか映らなかった。4点(2004-12-24 14:35:39) 2. バーバー 洗練されたモノクロ映像にカメラワーク、ブラックな笑いを誘う人物描写、風刺を利かせた巧みな語り口などなど、いかにもコーエン兄弟らしい円熟期の一本、というところか。とりわけ、読めそうで読めない筋書きがおもしろく最後の最後まで観客を飽きさせない。ところで、寡黙でクールな主人公を好演したビリー・ボブ・ソーントン。煙草を本当に旨そうに吸うので禁煙中にもかかわらず、「まぁ一本ぐらい…」とつい自動販売機に足を運んだトホホの人がいたのではないだろうか。すると本作は、禁煙中の方にとってちょっと罪な問題作?7点(2004-12-21 14:20:18) 3. ハンニバル(2001) タイトルどおりハンニバル・レクターが活躍しそうな映画で、レクターファンのための番外編という感じ。レクター博士のモンスターぶりは年齢を感じさせず凄みを増しており、アンソニー・ホプキンスという俳優の力量をつくづく感じさせた。が、しかし個人的にサスペンスよりスプラッタ描写をウリにした映画はキライなので、ラストのディナーはちょっとねーー、ここまでやるかって感じ。それと、人を喰うブタ(イノシシかも?)も気色悪いし。リドリー・スコット監督らしい格調高い映像と優雅な雰囲気でカバーしているわりには、何のカタルシスもないエグ過ぎる映画だった。5点(2004-10-21 14:11:19) 4. パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 大海原で生計を立てる遠洋漁業の漁師達とその家族、そんな彼らをサポートする海難救助隊の誇り高き任務 …海で生きる人々の夢とロマンを感じさせ、題材としては素晴らしい。しかも事実に基づいて作られているという事もあり、クライマックスの大津波と救助シーンはもちろんのこと、終始緊迫感に満ち溢れており見応えは充分。悲し過ぎる結末と葬儀のシーンは一対になっており、亡くなられた人々に対するペーターゼン監督の真摯な姿勢をも感じさせてくれた。迫力ある映像と共に、いつまでも記憶に残る秀作ドラマ。8点(2004-05-13 10:50:44) 5. パニック・ルーム デヴィッド・フィンチャーに、ジョディ・フォスターという組み合わせで望んだ本作は、期待どうり緊迫感溢れるサスペンス映画となっている …と、言いたいところなんですが…。 う~ん、サスペンスを盛り上げるためか、不自然で強引な展開は否めない。また途中から、お決まりのアクション映画になってしまったのは残念。しかし、ジョディをはじめ、役者陣の必死の熱演のおかげでそこそこ見応えのある映画には仕上がっている。6点(2003-08-31 12:46:20)
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