|
プロフィール |
コメント数 |
385 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
https://camuson.exblog.jp/ |
自己紹介 |
自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。 もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。 |
|
1. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 バイオレンス映画なのでエグい描写も多いのですが、痛みをほとんど感じないというか、映像が小綺麗な感じで、B級感というよりはA級感が漂ってるんですよね。表現として、それはそれで面白いと思えるのですが、新規性があると言えるのか、従来の延長線上でしかないのか、私にはよくわかりません。洒落たやりとりがごく自然に交わされ、見ている間、飽きることはありませんが、腹痛くなったり、茶噴いたりするほど大笑いすることもありません。特に主張がある作品でもないので、押しつけがましさは感じませんでしたが、その分感動することもなく、まとまってないようで、なんか上手いことまとめたような。なるほどなぁといった感じの作品ですかね。[DVD(字幕)] 7点(2024-06-04 19:26:14)
2. 春にして君を想う
《ネタバレ》 アイスランド映画。大きく3つのパートにわかれています。(1)田舎住まいの独り身の爺さんが、娘家族の住む都会のマンションに出てきて暮らす。(2)マンションでは家族に疎んじられ、老人ホームに移り暮らす。(3)老人ホームでたまたま出会った幼馴染みと故郷の廃村に向けて逃避行する。(1)では、「東京物語」のような、田舎から出てきた老人が、子供家族に疎んじられる内容かなと思ったのですが、(2)で、いきなり老人ホームに場所が移り、今度は、老人ホームでの様々な問題を扱った内容かなと思ったのですが、(3)で、ほどなく、幼馴染みの婆さんと一緒に車を盗んで、故郷への逃避行に出発しロードムービーになるといった具合です。季節は春なのか夏なのか(邦題からすれば春なのでしょう)、雪や氷には覆われていないものの、樹木が育つ環境にはないようで、大地は草に覆われています。その草も、葉緑素が薄く、光が透過しやすいためか、蛍光ペンのように鮮やかな色をしていて、どこか寒々しい。海は荒く波しぶきを立て、大地に靄をもたらしていて、どこかシットリ、ヒンヤリ感があるとういう、独特の自然風土が面白いです。テーマを絞って、深掘りすることはないのですが、だからといって軽薄になることはなく、アイスランドの厳しい自然、辺境、最果ての土地が持つ寂寥感と相まって、渋くて深い味わいが得られているのですよね。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-26 15:40:06)
|