|
プロフィール |
コメント数 |
731 |
性別 |
|
自己紹介 |
奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。
好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。
どうぞよろしくお願いします。
…………………………………………………
人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。
………………………………………………… |
|
1. はなればなれに
小生が初めて見た映画館(というか、ホールでしたが)では、途中の1巻を抜かしたまま上映し、エンドタイトルが出た後に改めて抜けた巻から上映し直したワケです。明らかに映写ミスなんだけど、小生を含め、観客のほとんど(たぶん)がそれを「おお、これもゴダールの手法か?」と思いつつおとなしく見ていた(笑)…という、恥ずかしくもお粗末な思い出の作品。一見すると学生の自主映画に毛がはえた程度の、ユル~イ犯罪&青春悲喜劇なんだけど、初期ゴダ-ル作品中でも最もナイーヴな「あやうさ」と、だからこその「みずみずしさ」に溢れているっていうか。特にアンナ・カリーナの時代を超越した素晴らしさには、現代のスレッカラシな(失礼!)青少年のハートすらわしづかみすること必至でありましょう。ホントっすよ! 小生的には、あの美しすぎる列車内でのシーンに、もうメロメロにさせられたものです。トリュフォーの『突然炎のごとく』のごとく”男2人・女1人”の三角関係ドラマも、若きゴダールが撮ればこんなにも遊びと内省とに満ちた「ポップ」な作品になる。どちらがいいと言うんじゃない、どちらも素晴らしい。9点(2003-12-03 18:56:29)(笑:2票) (良:1票)
2. 白銀のレーサー
ニューシネマ全盛の頃に作られた、冬季オリンピック映画。時代が時代だけに、爽やかというより相当シニカルでヒネくれてます。何よりレッドフォードが快演するスキー大回転の選手が、自信家で自分勝手な、イヤな奴なんですよ。で、ジーン・ハックマンのコーチと対立しながらも、アメリカチームを勝利に導いていく…かどうかは、ナイショってことで。マイケル・リッチーの演出は、淡々としたドキュメンタリー・タッチの画面とエッヂの効いたカッティングがめちゃくちゃクール! 主人公がアメリカの寂れた町にある実家へ立ち寄る短い場面に、この男の野心と孤独をさりげなく観客に分からせるあたりの語り口も見事です。何だか世間的には無名っぽい作品だけど、ガキ(や、その程度の精神年令のガキオヤジ)がはしゃぎまくるノーテンキなスポーツ映画にうんざりしている向きに、自信をもってご推奨いたしましょう。9点(2003-11-11 12:42:44)
3. パーティ
60年代のブレイク・エドワーズの映画は、どれもハズレなし。これも、ピーター・セラーズ扮するインドから来た俳優が、ハリウッドの俗物性をコテンパンにぶっ壊していく、ただそれだけの内容なんだけど、後半なんかほとんど台詞もない、サイレントのスラプスティック喜劇調がなんともクール! クルーゾー警部とはまたひと味違うセラーズの「聖なる道化」ぶりも、素晴らしいです。8点(2003-10-06 13:12:44)
|