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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  パッチギ! LOVE&PEACE 《ネタバレ》 今思うと、前作「パッチギ!」は(井筒作品としては例外的と言えるほど)ウェルメイドな作品だった。だからこそ井筒作品に触れたことのなかった観客にも受け入れられた。それゆえ今回の作品に同様のものを(意識的・無意識的に)期待した観客の中には期待や予想を裏切られ、失望した人もいると思う。かく言う自分も最初に観た時は唖然とした。前作以上に映画に盛られたいわゆる社会的・思想的要素。露骨に、赤裸々に「差別」が語られる(余談だが、ここまで差別を正面から扱った邦画は、皆無とは言わないまでもそれほど多くはない。アメリカ映画では珍しくないのだが、邦画の枠で考えると突出して見えるのかもしれない)。そして、多くの要素―朝鮮人差別や戦争、芸能界、家族、孤独、絶望、そして「難病モノ(!)」―がこれでもかとばかりにブチ込まれていることもあり、前作と比較すると物語や整合性が破綻しているし、混乱しているとさえ言える(ネタバレになるが一例を挙げれば、結局難病の子供は死ぬ訳でもなく治る訳でもない。つまり何らかの分かり易い決着もなく、「投げられっぱなし」なのだ)。■井筒はなぜ、前作以上に予算も公開規模も増え、また観客の期待も上がった作品でこのような「暴投」をしたのか。たぶん、彼が本当に喧嘩を売っているのは石原慎太郎などではなく前作に“安住”する「観客」に対してなのだ。前述した様々な要素を「どやねん!」とばかりに無造作に、ぶっきらぼうに提示し、挑発する(まるで「怒劇」の森崎東のように)。インタビューで彼は「日本の歴史」やら「家族の絆」やらテーマめいたものを語っているが、本当に言いたかったことはそんな言葉で語れるものではない(言葉で語れるものを表現するなら、映画なんぞ撮る必要はない。「ゲルニカ」が単に「反戦」を訴えたいだけのものなら、ピカソは「戦争反対!」と描けば良かったのだ)。彼は「日本の歴史」「家族の絆」「差別の実態」といった言葉では表現できないもの(或いはそれら全てを含んだもの)、映画でしか表現し得ないものを「映画的」としか言いようがないやり方であぶり出し、さらけ出そうとした。この作品で「思想」や「メッセージ」はあくまで表層的なものでしかない。■この作品は「読む」映画ではなく「観る」映画。つまり本当の「映画」。誰が何と言おうと断然支持します。[映画館(邦画)] 10点(2007-05-24 16:42:13)(良:4票)

2.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 悪かった所:1.犯罪的なまでの冗長さ。「細部が豊か」な映画は好きだけど「貧困な細部(情報)」でイタズラに時間引き延ばしてどーする。2.「東インド会社」とか出てくるからてっきり台頭する帝国主義とか描くのかと思ったけど、アテが外れた。3.「スターウォーズ」の模倣が目立つ(例えばあの脱獄囚二人組はモロR2D2&C3PO、ってか「隠し砦の三悪人」のあの二人)。んが、「スターウォーズ」には少なくともルーカスの作品に対する愛(とこだわり)が感じられたのに対し(それが「俺は人物なんかより、メカやクリーチャーの方がだーい好きなのさあ!」という、あんまり共感できないものであったにせよ、ま、愛は愛だから)、こっちには打算的なやっつけ仕事のようにしか思えない。4.前作もそうだったけど、演出がもぉ、ダメダメ。例えば酒場(?)で突然始まる乱闘のシーンとか「お前絶っっっ対、ジョン・フォードとか観てないだろ!え、観てる?んじゃ、なおさらダメだあ!」と叫びたくなる。5.コミカルな面とシリアスな面が、あんま噛み合ってない。ま、アメリカ人のセンスだとどうなのか分からんけど。6.あのエンディング、要は思わせぶりな所でCMに入る(んでCMあけると大した事ない)テレビ番組とおんなじじゃん。■(部分的に)良かった所:1.スパロウ船長が大勢の食人族(?)に追いかけられる所(ちょっとドリフっぽかった)2.同じく食人族に捕らえられたウィルとスパロウの手下が網で団子になったままゴロゴロする所。3.串刺しスパロウの木の実コント。4.後半の水車の三つ巴の戦い(キートンやマルクス兄弟っぽかった)。・・・って位だなあ。つーか、個人的には「ゲド戦記」よりこっちの方が分からない、色んな意味で。[映画館(字幕)] 5点(2006-08-23 20:44:07)

3.  バッドアス! 「スウィート・スウィートバック」と続けて鑑賞。当時、黒人としては数少ない成功した監督だったメルヴィンが、(白人が主流である)映画会社からさかんに「ウケるコメディーを撮れ」と言われ続けていたにもかかわらず、少ない予算と日数、その他諸々の障害を乗り越えて「スウィート~」を完成させ、ヒットさせたという実話を元にしているのだから、話は勿論面白い。ただ、これは仕方のないことなのかもしれないけれど、オリジナルの「スウィート~」に比べてしまうと、どうしてもパワー不足のように感じてしまう。この作品の中でもメルヴィンが、周りから「独裁者」と言われるくらい唯我独尊の振る舞いで映画を作っていたという事、或いは徹夜で編集作業をしたせいで危うく失明しかけたエピソードなども語られているのだけれど、思うに実際は、ここで描かれてるよりももっともっとkey違いじみててスリリングな現場だったんじゃないか、と思うのだ。そう思うと、やっぱりこの作品は、普通のハリウッド作品にありがちな、ありふれたサクセスストーリーのように感じてしまう。んんん、題材が面白すぎる、というのも映画にとっては善し悪しだな。ただ、当時の状況がわりと丁寧に説明されているので(ってその“親切さ”が映画のパワー不足の要因であるとも思うのだけれど)、黒人映画の歴史に興味のある人は観てみて損はないです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-06-22 19:24:43)《改行有》

4.  花よりもなほ う~ん、、えっと、衣装や美術セット、それにリアリズム志向の照明はすごく良かったと思います(後で、溝口や黒澤の作品に携わっていたスタッフが参加していたことを知り、納得)。それに、武士を主人公にしながら、人間の「弱さ」と「したたかに生きる力強さ」を描こうとした姿勢はとても現代的で評価したい。例えばこれが、短編小説として発表されたものだったら、とても良質な好篇になっていたと思う(こんなことを映画作品に言うのはかなり失礼かもしれないけれど)。でも、映画としては、、一言で言うと「ピリッとしてない」んだなぁ、何か。不遜と傲慢を承知で言えば、映画作りを頭の中だけでやっていて、血肉化してないというか、、う~ん、是枝監督の作品好きだし、今回の作品は意欲的なチャレンジだったと思うし、褒めたかったんだけどなあ、、あ、あの、いつもぷりぷりしてた田畑智子は可愛らしくて良かった。・・・最初の方のお風呂のシーンで岡田君のフンドシ一丁の裸姿でも見せてくれてたら、もちょっと評価高かったんだけどな(ナンデヤネン)。[映画館(邦画)] 5点(2006-06-06 17:36:13)(良:1票)

5.  反則王 んー、「昼間は冴えない銀行員が夜は反則レスラーとして大活躍」というあらすじを見た時は期待したんだけど、ちょっとアテが外れたかな。主人公が強くなる過程に説得力が感じられないし、館長のプロレスに対する思い入れやこだわりがどういうものなのかもいまいちよく分からないし、それにいくら弱小団体だからって、他のレスラーが弱過ぎない?ひょっとしたら僕が楽しみ方を間違えているかもしれないけど・・・。[DVD(字幕)] 4点(2005-07-24 18:16:26)

6.  バッドサンタ 僕の場合「良いと思った映画」と「好きな映画」は微妙に違うのだけれど、これは間違いなく「好きな映画」。確かに現在のアメリカで屈指の演技派ビリー・ボブ・ソーントンは素晴らしいし、アメリカ社会やポリティカリー・コレクト(政治的公平性、とでも訳せばいいのかな?様々な人種や立場の人々の人権に配慮して公平にしましょってやつ。ほれ、インディアンじゃなくて“ネイティヴ・アメリカン”って言ったりする、あれ)の欺瞞的な部分を皮肉ったりする視点も痛快。しかーし!だ。この作品の最大の功労者は何つってもあの太っちょの“キッド”を演じたブレッド・ケリー君でしょう!B・B・ソーントンにfuckだshitだassholeだと散々四文字言葉で罵られても、ちっちゃな瞳で「ねえ、サンド食べる?クッキーはどう?」なんて・・・あーもぉ可愛すぎ!ってか、あの子が出てくるだけで泣ける、マジで。やっぱ僕がクリスマス映画が好きなのは、別にキリスト教信者だからでもこの世が素晴らしいと思ってるからでもなくて、こんなクソッタレな世の中でも、どこかに信じるに値するもの、希望を抱く価値のあるもの(それを人間の善意とか良心とか言うのは、クサくてヤなんだけどさ)があるんだ!と思わせてくれるから。そういう意味でこの作品は「素晴らしき哉、人生!」や「三十四丁目の奇蹟」などの名作と同じ系譜にある、紛れもない正統派の「名作」だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-22 18:37:27)(良:1票) 《改行有》

7.  バーバー吉野 う~ん、アイデアは面白いと思うけど・・・「小学生男子はみんな吉野刈り」が当然とされている町、という設定が何だか排外的で閉塞感のある共同体、てか独裁体制国家のように見えてしまって(そう考えると、もたいまさこが金正日に見えてきた)違和感がずっと残ってしまった。それにあの男の子達が吉野刈りに反発する理由が「女の子にモテたいから」ってのもちょっと疑問。あの年頃って多少色気づいて「カッコ良くなりたい」と思ったりとか、或いはHなものに興味を持ったりはするけど、そんでも「恋愛」とかに関してはオク手であんな堂々としてないと思うけどな(だから“♪女の中に、男が一人”とかっていう囃し文句がある訳で。大人になって考えると「それってハーレムじゃん!」って思うんだけどね笑)。あとお父さんのリストラやお姉さんの失恋のエピソードもあんまし生きてないし。でも、秘密基地にエロ本隠す所とか(ちなみに僕の友人のT辺君は押入れの上の棚に隠してました)、のぼり棒ネタ(僕は運動音痴で、そもそものぼり棒に登れなかったのだけれど、多いらしいっすね、のぼり棒で“目覚めちゃう”のって)とか、あと「カブト虫の研究」のくだりとか、小学生男子のおサルっぽい感じが良く出てたと思います。そういえばこの作品「新しい“スタンド・バイ・ミー”みたいな宣伝文句がついてたけど、あの東京からの転校生役の子はちょっとリバー・フェニックスに似てなくもないな。[DVD(字幕)] 4点(2005-04-27 16:01:53)

8.  ハットしてキャット ボー・ウェルチと言えば、全世界67万人(推定、てか、勘)のシザーハンズファンは覚えておかなければならない名前である。何故なら、あの「シザーハンズ」の、一見ファンタジックでありながらどこか病的なものを漂わせるカラフルな街並みを創造したのは彼なのだから。という訳で、そんな彼の監督作なら、たとえローリング・ストーン誌のピーター・トラヴァースに「ケバくて悪趣味」とこき下ろされても、ラズベリー賞を受賞したとしても、観なくちゃ駄目じゃん!つー事で、(恐る恐る)鑑賞・・・結論から言うと、そんなに酷くはないと思います。確かにあの色使いは好みが分かれる所だし(流石の僕も、あのド紫のカップケーキはゲッと思った)、ちょっとCGに頼りすぎかなーと思ったけど、あのギャグの雰囲気は、まるで往年の名作ギャグマンガ「マカロニほうれん荘」のようで(つまりキャットとモノ一号・二号がトシちゃんときんどーさんで、金魚がそうじ君、ラリーはクマ先生って所か。ま、30代以上の人しか分からないかもしれないけど)、なかなか楽しかったっすよ。贔屓目で見ると、ちょっと狂気入ってるエンタメ根性が、昔のディズニー映画(「メリー・ポピンズ」とか)を彷彿とさせないでもない・・・ってちょっと褒めすぎか。 6点(2005-03-16 20:21:36)《改行有》

9.  パッチギ! 《ネタバレ》 やられた!やられたチギよ、井筒監督!年初めからこんな素晴らしい青春映画を見せてくれるなんて!もーワタクシはアンタについて行くッチギ!でも実は、結構不安もあったチギ。個人的に井筒作品の中でもケンカ青春モノ(「ガキ帝国」と「岸和田少年愚連隊」)は苦手だったし、ひょっとして「スパイ・ゾルゲ」みたいな妙に啓蒙臭い、説明的な映画だったらどうしよう、と思ってたのだけど、そんなのは全くの杞憂だったチギ。確かに日朝の歴史とかに関して説明的な台詞もあったりしたけど、チッチッチ、そんなアラ探しをしていては本質は見えないチギよ。これは何よりもまず、あっつーい、ぬくーい青春映画であり、恋愛映画なのだチギ。恋を阻む障害を前にした若者が悩み、傷つき、壁を乗り越えようと奮闘する・・・その姿はいつの時代、どこの場所でもある普遍的なテーマだし、この作品はたまたま在日朝鮮人の少女に恋をした高校生の話だったというだけの事。そしてこの映画では沢山ケンカのシーンが出てくるけど、このケンカは往年の名作「トラック野郎」シリーズと同じく、決してただの「暴力」ではなく(その証拠?に鉄棒とかも使ってるけど決して頭は殴ってない)、「祭り」であり「コミュニケーション」であり「生きている証」なのだチギ。だからこそ何度も出てくる頭突き(パッチギ)や飛び蹴りが爽快で感動的で泣けるチギ。若手の俳優の演技もやたら熱いし(特に朝鮮高校の番長役の高岡蒼佑が主役を食う勢いで素晴らしい)、クライマックスシーンも大いに泣けるチギ。そうそう、これは他の井筒作品にも言える事だけど、この作品には絶対的な悪人が登場しないチギ。井筒監督は主役たちだけでなく、例えば朝鮮高校を目の敵にするいかにも体育会系右翼みたいな空手部大西も、或いは毛沢東かぶれのダメ教師も、後に学生運動に傾倒していく主人公の友人もそれぞれ愛情のある描き方をしてるチギ。登場人物たちの未来を暗示するラストに込められていたもの、それは「みんなそれぞれ考え方も違うから、生き方も違うし、時にはぶつかり合ったりもするやろ。でもそれぞれが、それぞれなりに精一杯生きていこうや。そりゃ生きてく中で色んな困難もあるわなあ。そーゆー時はな、パッチギかましたれ!」という力強ーいメッセージ、すなわち「生」に対する強烈な「イエス!」なのだ。おっしゃあ、俺も行くぜ、パッチギるぜ!10点(2005-01-23 19:01:26)(良:11票)

10.  パピヨンの贈りもの 「老人と幼い少女の心の交流」・・・・・・なんてずるい設定なんだ。思わずケチンボの自分が、新作料金払ってでも観たくなるじゃないか!・・・とまあ要はあまりに自分好みの題材なので最初にこの位クサさないと冷静に語れないのですが(汗)、いや、素直に良い映画。名優ミシェル・セローの堂々とした演技はいうまでもないけれど、子役のクレール・ブアニッシュが可愛いだけでなく子供なりにしたたかなのが笑いを誘うし、南フランスの風景も素晴らしいし、余計な途中経過を大胆に省略して約一時間半の作品にまとめているところも好感が持てる。エンディング・テーマのほのぼのシャンソンはあんまりフランス映画っぽくなくて、人によってはあざとさを感じる人もいるかもしれないけれど、僕は好きです。8点(2004-12-21 18:37:18)(良:1票)

11.   素直に良い作品だと思います。昔誰かが言ってたけど、人間の最後の大切なものって「記憶」なんだな、やっぱり。ただ、あえて文句を一つ。「別れた奥さんの顔が思い出せない」という設定なのだから、回想シーンであっさり奥さん(牧瀬里穂)の顔を出しちゃうのはどうか?せっかくだから回想シーンはずっと奥さんの目線で撮って、最後の最後に顔を出す、という風にしたら、もっと深い感動が生まれたんじゃないかな。うるさいお姑さんみたいなこと言うようですが。8点(2004-11-05 18:35:37)

12.  花嫁はギャングスター うーむ・・・ヤクザの組長、生き別れになった肉親との再会(おや、どっかで聞いたことがあるぞ)という設定はすごく良いと思うし、最初の十分くらいはとってもワクワク出来たのだけれど・・・まず、キャラクターが魅力的でない。主人公は「強くておっかないけど、実は心優しい」という設定のはずなのに、子分の口を灰皿代わりにしたりするし、その主人公と結婚する中年男も「冴えないけど、良い奴」だった筈なのが途中からただのスケベ親父、最後にゃ○○○になっちゃうし。それに脚本も強引で、設定を生かしきれていない気がする。偽装結婚だったはずの二人が次第に心を通わせていくところと、ちゃんと描かれてないし、子分の一人が死ぬところとか、すげー陳腐だし(ベタなのは良いと思うけど、ありきたりではいかんのじゃないの?)、何よりあの「子作り」のシーンはちょっとひきます。本国では「猟奇的な彼女」を凌ぐヒットで、続編も作られたらしいけど(おや?これもどっかで聞いたような話だ)、どーなんだろ?ところで、「~は…」という、ギャップのある二つの単語をくっつけたタイトルの作品にハズレが多いような気がするのは僕だけでしょうか?5点(2004-11-05 18:07:16)

13.  爆烈野球団! 邦題から勝手に「少林サッカー」みたいなのを想像してたのですが、どっちかっていうと韓国版「瀬戸内少年野球団」みたいな感じでした(ヒロイン役の人は夏目雅子というより風吹ジュンみたいだったけど)。朝鮮が日本の支配されていく暗い時代の話なのだけれど、ちょっとシリアスの部分とコメディの部分がうまく噛み合ってないように感じられて、そのあたりが残念。んでも、極端な反日思想に貫かれてるわけでもなく、一応日本人も人間的に描かれてるのは好感が持てました。ちょっと前まで、公共の場で日本語の歌を流すことを禁止されていた韓国でこういう映画が作られて、それが日本でも観られるようになったっていう状況自体は、良いことなんじゃないかな。6点(2004-10-12 18:12:13)(良:1票)

14.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 うう~ん、原作読んでるので純粋に映画として観られなかったかもしれない。巻を追う毎にページ数が増える「ハリポタ」シリーズなので、映画化に関してある程度削られるのは仕方がないけれど、三巻で初登場し、以降も重要な役割を果たすチョウ・チャン(ハリーの初恋の相手)が出てこないのにはちょっとがっくし。んでも、あまりに原作に忠実にしようとしたあまり説明的になっていた1・2作目に比べると、映画としては良かったのかも。あと、全体的にゴスっぽくなってて、ユーモアのセンスも大人っぽくなってたのは好印象。しかし、4・5作目はどうするんだろ?四巻は一巻の倍の量だし、五巻はもっと長いのに・・・監督と脚本家は、大変だろうなあ。<追記>ありえないだろうけど、万が一日本でリメイクすることになったら「占い学」のトレローニー先生役は、是非細木数子先生にやって頂きたい。7点(2004-08-02 21:57:46)

15.  パンチドランク・ラブ うーん、一言で言えば「すまん、自分には合わなかった」。最初のピアノ(?)のシーンは割と良かったんだけど、音楽と映像(異常に照明が明るい感じとか)がサイコ・サスペンスのようで、ちょっとラブストーリーを堪能する気持ちになれなかったのです。ステレオタイプな恋愛モノと少しずらしたり、逆に敢えてベタベタなシーンを入れたりっていう試みは面白かったけど・・・あ、あとあの「He needs me,he needs me」って曲(ロバート・アルトマンの「ポパイ」でも使われているそうな)は好き。 5点(2004-07-31 15:44:49)《改行有》

16.  ばかのハコ船 いきなり個人的な話から。かなり子供の頃からマンガやTVドラマ、つまりフィクション(ドラマツルギーのあり方)に対して猛烈な違和感を感じることがよくあった。勿論普通に面白がったり感動したりもしてはいたし、キャプラの作品なんかは大好きなのだけれども、極端な話ヒーローものとかを観ていても「そんな都合良くヒーローが現れて助けてなんかくれるもんか」と思ったりしていた。要するに「やなガキ」だったんだけどさ。カッコつけて言えば現実とフィクションのギャップに苛立ちを覚えていて、ご都合主義の話に対し「現実はそんな甘くねえぞチクショウ、現実ってのはもっとカッコ悪かったり、ショボかったり、間が悪かったり、思うようにいかなくて悲しくなっちゃうようなものなんだ!こんなんで現実逃避なんか出来るかガキだと思ってナメんな!」と思っていたんだな。・・・やっぱ「やなガキ」じゃん、俺。 さて、何故唐突にそんな話をしたかというと、この「ばかのハコ船」にはそういう現実の「カッコ悪かったり、ショボかったり、間が悪かったり思うようにいかなくて悲しくなっちゃう」要素がこれでもかとばかりにテンコ盛りだから。主人公はジコチュウでいい加減で計画性もないダメ男で、感情移入できるタイプではないので、多分万人ウケする作品ではないと思う。しかしこのダメ男が、やることなすこと全て裏目に出てドツボにはまっていく様は圧倒的に「リアル」で、誰しも思い当たる部分がある筈だ。こういうタイプの「リアリティー」は今まで、例えば文学やマンガなどの表現にはあったものの、映像表現ではまずなかった(特に90年代のトレンディードラマ等に於いてこの手のリアリティは巧みに隠蔽されていた。普通の会社員であるはずの登場人物がオシャレなマンションに住んでいても「どうやってこの部屋の家賃を払ってるんだ?」などと疑問に思った視聴者はほとんどいなかった筈だ)。 20代の山下監督は、前作のデビュー作「どんてん生活」でも同じようなテーマを扱っていたが、技術的にも洗練され、おそらく予算もアップしたであろう本作においてその資質をスポイルされるどころか、むしろますますシャープな切り口で「人間のリアル」を見せてくれている。最新作「リアリズムの宿」も楽しみだ。8点(2004-07-21 21:59:36)(良:3票) 《改行有》

17.  ハイ・フィデリティ 「オタク」が苦手だ。音楽でも何でも、何かが猛烈に好きなのは結構だけれど、排他的・閉鎖的で、どーでもいいような瑣末な情報収集に熱中していて、オマケに妙な特権意識まで持ち合わせているような連中を見ると、「なんだかなあ」と思ってしまう(とはいえ、全ての自称オタクの人がそうでないのは、もちろん分かっているのだけれど。わざわざカッコ付きの「オタク」と表記したのはそのためです)。ということでこの映画、そういうイヤミったらしいオタク映画だったらイヤだなあと思いつつ観たけれど、オタク(レコードマニア)に対して愛情を持ちつつ、一方でその情けない部分やカッコ悪い部分も相対化して描かれていたので、楽しく観ることが出来ました。そう言えば「アバウト・ア・ボーイ」もそうだったけど、「オトナになり切れない大人(男)」がテーマだったのだな。個人的には、あれだけマニアックなこだわりを見せていたジャック・ブラックのバンドがおもいきしベタベタだったのが可笑しかった。7点(2004-04-21 17:16:13)

18.  HAZAN じ、地味だ・・・圧倒的に地味だ・・・世の中マトリックスだキル・ビルだ座頭市だって騒いでいるこのご時世に・・・いや、何もこの作品に100人分裂とか100人切りとかタップダンスとかを期待するわけじゃないけど、なんつぅのかなぁ、「他の作品と闘う気概」を見せて欲しかった。なんか「世間の人はこんな地味な作品、見向きもしないかも知れないけど、いいです。分かる人にだけ分かれば、それで良いのです」って感じで、あんた、いくら孤高の芸術家を描いた作品だからって映画自体が孤高(孤立?)になってちゃまずいだろぉが!それに主人公の波山の描き方もなあ。最初っからすでに「偉大な芸術家」の佇まいだし。ま、実際の波山がどういう人だったかは知らないけど、何の後ろ盾もない男が陶芸家としてやって行こうとした場合、普通に考えたら絶対悩んだり苦しんだり後悔したりってのがあったと思うんですよ。それなのに何でお前はそんなに尊大な態度でいられるんだぁ~!そのくせ子供ばっかしバカスカ作りやがって!とボロカス言ってしまいましたが、実はこの作品、ロケ地が自分の育った故郷だったりっていうのもあって密かにこの映画応援していたのですよ。だからこそ、「みんな知らないだろうけど、こんないい映画があるんだぞ!」と思わせて欲しかった・・・。5点(2003-12-26 20:23:28)

19.  バンガー・シスターズ ゴールディ・ホーンとスーザン・サランドンという名女優の共演作なのに、ちょっと小粒な印象でした(見方を変えれば、大物になってもこういう作品に出演する二人の度量はさすが、という気もしますが)。ロックを「昔懐かしい」ものとして扱ってる感じだし・・・。しかし、「かっこ良い年のとり方をしてる」スーザン・サランドンはともかくとして、ゴールディ・ホーンのあの美しさはちょっとヤバすぎ。1945年生まれよ?もうすぐ、還暦よ?まいるよなあ。6点(2003-10-22 21:40:13)

20.  裸足の1500マイル 何よりもまず、アボリジニ政策についての歴史的事実に驚いてしまいました。白人との混血児をアボリジニの「野蛮な風習」から「保護」するために親元から強制的に隔離するとは・・・。より色が白い子供を「頭がいいから(つまり、優秀である白人の資質をより濃く受け継いでいる、はずだから)」学校に入れる、という傲慢な発想(しかもそれが善意からっていうのがタチが悪い)にはおぞましさすら感じます。しかも、そういう隔離政策が1970年(!)まで続いていたとは!そういう事実を知ることができただけでもこの作品を観た甲斐があった、と思います。ただ、純粋に映画として見ると・・・。もうちょっと工夫のしようがあったんじゃないかなあ、と思ってしまったのも事実(もっともこの作品を鑑賞したのが物凄い寝不足のときだったので、普通のときに観れば違っていたかもしれませんが)。でも、主人公の女の子たちの瞳の力強さは印象に残りました。6点(2003-10-04 14:26:33)

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