みんなのシネマレビュー |
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1. パシフィック・リム 《ネタバレ》 主人公機ジプシー・デンジャーの出撃シーンだけでもう参った。参りました。あの量感・質感を「キミらが見たいのはこれだろ?」とばかりに見せつけられたら、あとはもう酔っぱらい状態で2時間過ごすしかない。あのやられるときの痛そうな感じ、大して見せ場もないまま凄惨に破壊されていく脇役機たちから感じる全体の印象としては、やはり「ものすごく金を掛けたマジンガーZ」。ストーリーは何のひねりもない、怪獣が出てきてそれをやっつけるというものなので、巨大ロボットの姿に酔えない人にはお勧めできないが、私はもう満足でございました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-04-21 23:44:47)(良:1票) 2. 花とアリス〈劇場版〉 少女漫画というのは、「こんなのがいい」と夢見がちな少女達が夢想する人物、その境遇、物語のシチュエーション、果ては街並みに至るまで、その夢想をくり抜いて、紙の上で具現化している。そんな無味無臭の二次元の上での理想を、現実の生々しさを感じさせず、三次元で再現する腕前において、岩井俊二の右に出る者はいない。この映画はもう本当に、どっからどう見ても少女漫画である。そこでは『相手の必要に関わらず、自分の愛を全力で投げつける』という迷惑な少女は、それこそ山のように登場するし、『ちょっと軽くて頭の足りない親友』もありがちだし、『無口で変わり者の男の子』なんて、それこそスタンダードと呼んでもいい程の物だろう。これは少女漫画、理想を語ったお伽話であるから、多少の矛盾は許される。この映画は内容をどうこう言うより、『少女漫画の世界が、実写でここまで再現されている』という点に視点を絞るべき映画に思える。二次元を見事に三次元の美しさに具現しきった岩井俊二に、敬意の九点。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-04 21:45:54) 3. 裸足の1500マイル オーストラリアの内陸部。行った事あるけど、とてもじゃないけど少女達が2400kmも歩ける場所じゃないです。それは画面に映しだされる広大かつ不毛な大地を見れば分かります。そこを実際に歩いて、家族と再会したというんだから驚く。アボリジニの同化政策というオーストラリアの汚点をえぐり取った、骨太な作品です。しかしねえ・・・恐らくこのネビルという監督官は、悪人ではなかったんだろう。劇中の「アボリジニを救う」という台詞を、多分本気で口にしていたんだと思う。でも、妙に上の立場から「~してやる」という風に発生した善意は、色んな歴史を紐解いてみても、ロクな結果にならないもんです。しかし、この歴史をしっかりと反省して、白豪主義から他文化主義にシフトしたオーストラリアという国は、偉い国でもあるのですね。8点(2004-01-19 08:51:20) 4. 鳩の翼 純愛映画・・・と見せかけといてどんどんドロドロ愛憎劇になっていく。結構これはこれで面白い。現実にいそうなタイプのケイトとマンガかよってほど純粋で情熱的なミリー。このコントラストが絶妙だった。ケイト役の女優は顔と声のギャップがかなりある。ビックリしたよ。7点(2003-01-21 16:42:46) 5. バトルランナー 「ブレードランナー」と間違って借りちまった。っていうかマンガじゃん、これ。シュワはじめ、各俳優の演技もなんかダラダラしてるし。何の説明もなくガンガン話進んでくし。何より、いかにも80年代のチープな未来世界観に耐えられなかった。次こそブレードランナー観るぞ。3点(2003-01-21 16:27:14) 6. パルプ・フィクション こういうセンスの良さなら大歓迎。ムダに長いと思わんでもないけど、映画の持つテンションの高さで最後まで観れた。トラボルタがブルース・ウィリスに殺されたときに、「そして誰もいなくなった」みたいに映画が終わるのかと思ったけど、割と救いのある映画だった。7点(2002-11-05 21:38:08) 7. ハンニバル(2001) サスペンス的な要素が希薄で、どうしても「羊たちの沈黙」の続編だと思えない。レクター博士が変に人間的なのもちょっと・・・まあ個人的なイメージの問題なんだけど。一番の問題はクラリスが全然可愛くない。やっぱりジョディ・フォスター以外はダメだ。まあ、「羊たち~」に関係ないホラー作品だと思えばソコソコ面白いんじゃないか。6点(2002-10-23 20:04:26) 8. パーフェクト・カップル こういう映画を作ってのける所がアメリカだね。大統領選の仕組みをこれで勉強しました。どこの国でも政治の裏側はダーティーなもんだけど、凄いもんだ。あるマンガで「大統領の椅子の前では人の命などペンのキャップより軽い」っていうセリフがあったのを思い出した。7点(2002-09-25 08:22:30) 9. バイオハザード(2001) 思ったよりちゃんと「バイオハザード」してるじゃないか。緊張感が途切れなくてとても良かった。ただ、アクションシーンでミラ・ジョヴォビッチが攻撃する時にいちいちスローになるのはウザかった。2は出るのかどうか知らないけど、出すとして、もしゲームの2を元に作るなら面白くないのが目に見えてるからやめた方がいい。7点(2002-09-01 22:13:52) 10. ハリー・ポッターと賢者の石 子供向けの内容。また、子供が観るにしたら2時間半は長すぎる。なんでこのシリーズがあんなに話題になるのか、全然理解できない。世界中で大ヒットというのに踊らされすぎなんじゃないか。2点(2002-08-22 08:30:16) 11. ハムレット(1996) 笑わせてもらいました。演劇をそのまんま映画にしてしまうとこういう現象が起きる。デンマーク人は独り言が多いと、この映画で印象づけられました。衣装の豪華さは見物ですけどね。4点(2002-08-08 14:31:34) 12. HANA-BI ○○○賞受賞っていうのは疑ってかかる方だけど、これは文句なく良かった。全体的に殺伐とした雰囲気の中にふとした安らぎや優しさがある。北野武は、「無口なんだけど実はシャイなだけで優しい」って役だと本当に上手い。単に喋ると芝居がかっちゃうだけかも知れないけど。最後ああいう風に終わってしまうのは北野映画のお約束なのかな・・・。9点(2002-08-08 14:03:41) 13. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド なるほど、物量作戦で来たか。これはこれで「乱」みたいで迫力がある。レイチェルの兄ちゃんも大活躍だな。前作より敵に多様性があるし、SFXも迫力を増している。前作よりは遙かにいい出来。ただ、スコーピオンキングがSFXになるのはどうかと思う。8点(2002-08-08 09:50:05) 14. ハムナプトラ/失われた砂漠の都 まあ、凡百のB級娯楽映画と大差ない。発想として面白いのは食肉スカラベぐらい。6点(2002-08-08 09:45:09) 15. バック・トゥ・ザ・フューチャー 何度も観てるが、その度に一番面白いと思うシーンが違う。それだけ面白いシーンがたくさんあるということで、もちろんそれらはきっちり繋がっている。SF映画の最高峰!でも2に続いてしまうのはちょっと・・・。9点(2002-08-03 21:09:28) 16. バンディッツ(1997) 前半はちょっとかったるかったけど、後半はかなり楽しめた。どっかで見たことあるシーンが満載。ラストは・・・何て言うかドイツ映画ってどうして爽やかに終われないのかな・・・。7点(2002-07-20 08:11:11) 17. ハチ公物語(1987) 動物、老人、特攻隊をネタにした映画は反則。泣いた。8点(2002-07-11 01:41:24) 18. パール・ハーバー 日本をナメるな。アメリカを美化しすぎ。時代考証という言葉を知れ。パールハーバーに飛んでいった零戦は白だ。甘ったるいだけのラブストーリーにもヘドが出る。「アメリカは軍事施設しか攻撃しなかった」監督さん、その言葉をひっさげて広島や長崎にいらっしゃい。歓迎しますよ。0点(2002-07-09 00:36:32)(良:1票)
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