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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. パシフィック・リム ロボットと怪獣の戦う様に郷愁を感じながら盛り上がるのは大いに結構なことだと思うしよく理解できる。が、日本中がギルレモ・デル・トロ、ありがとう的な言説に塗れていることに違和感を覚える。この作品を見る限り、監督が日本のアニメや怪獣ものを特に偏愛しているようには思えない。そのプロットを使っているだけ。オタクでもなんでもない。KAIJUとかだれそれに捧ぐとかに過剰に反応しすぎだと思う。ただ、この人は世界中のクリーチャー・モンスターものをたくさん見ている。これまでの作品を見ればその異形の者への偏愛ぶりからもよくわかる。前作『パンズ・ラビリンス』が『ミツバチのささやき』をなぞっているのもそこに『フランケンシュタイン』が入っているからかもしれない。たしかデルトロ監督のマイベストにコクトーの『美女と野獣』やムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』が入ってたようにも記憶しいている。そういう意味ではもうちょっとカイジュウに畏怖するものが欲しかったように思う。この作品でのギルレモ・デル・トロらしさは異界に通じる出入り口があるという物語の破綻を防ぐ便利アイテムがあるぐらいか。お金をかけた大作ゆえか、とにかく美術を含めた演出に「らしさ」がないのが不満。何が映ってんだかなバトルアクションは不満を通り越して不快。[映画館(字幕)] 4点(2013-09-05 16:49:03)(良:3票) 2. バウンティー・ハンター(2010) けっこう面白く見たのは三本立てというお得な鑑賞環境の成せる技か。ありがちな設定だし、アクションにしてもサスペンスにしてもロマンスにしてもコメディにしてもどれもこれもがそこそこ止まりで、決定的に面白いというところまでいかない。それでもこのテキトーな面白さが気持ちよかった。お金をバンバンかけた大作では味わえないこのテキトーさ。気楽さというべきか。こういう気合の入ってない娯楽作品って日本じゃ絶対作れないような気がする。なんかけなしてるみたいになっちゃったけど本当に楽しめたと思ってる。ジェニファー・アニストンがまた適役。中年の色気は皆無。セクシーというよりもキュート、あるいはチャーミング。でもムリして頑張ってる感も皆無。もちろんビジュアル的にもOKで、だからこそそこそこの映画になってるってのもある。[映画館(字幕)] 6点(2011-01-17 14:27:04)(良:2票) 3. パリより愛をこめて 《ネタバレ》 前半は面白くない。トラボルタの目的を達成するための徹底的な傍若無人ぶりはそれなりに楽しいのだが、どこにでもあるその辺の映画からもう一歩抜け出せない。シンプルなのはいいけど、何もかもがベタすぎる(ベタは狙いでもあるんだろうけど)。ところが傍若無人でもふと心を乱したりするのがこの手の映画なのだが、主人公宅にて躊躇なく友人女性を撃ち殺すその徹底を上回る徹底振りに俄然面白くなってくる。主人公をも置いてゆく早い展開もいい。スピード感溢れる演出が最も光っていたのがカーチェイスがこれから始まろうとするシーン。サイドミラーに猛追する車がぐいんと映し出された瞬間、心が躍った。手垢のついたものを寄せ集めたに過ぎないのだが、そのことをあえて前面に出してウリにしちゃってるところがコズルイというかウマイというか・・。[映画館(字幕)] 6点(2010-10-12 13:31:11) 4. バイオハザードIV アフターライフ 2Dと3Dがあれば迷わず2Dを選ぶのだが3Dしかなかったのでやむなく。で、見て思うがやっぱり3Dの必要性がさっぱりわからん。ま、そこは置いとくとして。序盤のアリスの大群がなんだか笑いを誘う。お話はシリーズ最高のバカバカしさでなんの捻りもない。てなところがけっこう好きだったりするのだが、アクションまでもが単調でつまらないというのはいかん。スローモーションで見せるならもっとあり得ないアクションを見せてほしい。じゃなければスローにせずに生身のガチンコを見たい。この設定でバイオレンスやエロスが無いのは実に不自然なんだけど、興行上、ゲームから流れてくる低年齢層も考慮してR指定にならないように作られているのだろう。だからこそもっとアクションに力入れようよ。[映画館(字幕)] 4点(2010-09-14 14:14:34)
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