みんなのシネマレビュー |
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1. ハード キャンディ(2005) 《ネタバレ》 後半の方までどちらの言葉が真実を語っているのか、完全には明確にせずどちらにも展開できる様な描き方をしている。それはそれで面白いのだけれど、その所為で何とか電話を取ろうとするシーンや、トクダさんが異変に気付くシーン等に気が入らない。終始気持ちが宙ぶらりん。冒頭から、男が縛られた状態で眼を覚ましてその後数分位までが、少女の何となく落ち着きの無い立ち振る舞いや、何処か微かに歪んだテンションなんかにいつ何が起こるのかと思い、一番緊張感が有った。そもそもトクダさんのシーンはセリフ回しも何だか妙なんだが、まあいいか。虚勢シーンは、ビデオ設置説明のくだりと始める前に男が何故感覚の有無を気にするのか、と少女に聞き返すシーンで切らないなというのは解ってしまった。お陰で痛い思いをしながら見ずには済んだので良かったのだけれども。しかしこの映画そのものは何なのだろう。やはりこういった話にするのであれば、少女は悪しき社会が生み出してしまった怪物として、暴走するひとつの悪としてしっかり描くべきだと私は思うのだが、どうも演出に彼女にヒーローイズムを感じさせるノリがある様に感じてどうも面白くなかった。自害させるというやり方も如何にも”自ら罪を償わせた””彼女が殺人を犯した訳ではない”と主張されている様で非情に感じが悪い。性犯罪もそれを黙殺する事も許される事ではないけれど、その人間を関係者か第三者か解らない少女が絶対正義といったノリで一方的に追いつめて死なせてヒーローの様に去って行く話を、スタイリッシュ(ぽい)映像でまとめあげられても、正直どうかと思うぞ。2人の演技がなければとても見れた物になっていなかったと思う。エレン・ペイジは良かった。X-MENではあんなに可愛かったのに。個人的にはソーラ・バーチ以来のインパクト。[CS・衛星(字幕)] 2点(2007-08-10 04:13:46)(良:1票) 2. バイバイ・ラブ(1995) 《ネタバレ》 メッセージが明確で好感の持てる映画でした。ただやっぱり詰め込みすぎなのか多少ゴテゴテ感というか、落ち着かない感じが。もう少し笑いを過激にするか、感傷にひたれる静かな間を多くするか、どちらかにコントラストつけてくれた方が見易かったかも。でも何だかんだでかなり笑ったし、温まらせて貰いました。また年を重ねてから見たら感じるものが違うのだろうなと思います。とりあえず今度「子鹿物語」を見ようと思います。あとジャニーヌ・ギャロファロ、とても素敵でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-07 18:52:12) 3. バスケットボール・ダイアリーズ 映像、演出が巧みなのか見入ってしまいました。ディカプはやっぱうまいな。彼は結局使う側次第ということなんじゃないでしょうか。まあ本当に巧い人ならどんな役でもこなせるのかも知れませんが。少なくともこの映画は、彼の演技が無ければ成り立たなかった様にも思えます。薬は実際手にしたことまではないのでその強烈な依存性や立ち直るまでの苦しみがどれ程のものなのかは想像できませんが、見てて感情移入してしまいどろどろになって落ちていきどうにもならない感じが見てて切なく、悲しくなってしまいました。落ちていくのを手助けしてしまうのも人、そこから救うのを手助けしてくれるのも人。でも人はやっぱり一人では生きていけないのねん。[地上波(吹替)] 8点(2003-09-07 05:42:15) 4. 8mm 全体を通して、暗く不穏な空気はけっこう良い感じに伝わってきたと記憶してます。 ただ何だろ、面白くなかったなーあ、単純に。[映画館(字幕)] 3点(2003-08-22 02:19:11)《改行有》 5. ハウス/HOUSE(1977) 小さい頃に見て、その不気味な世界観が強烈に印象に残ってる映画。純粋に怖がりたい人が見て楽しめる映画かは疑問ですが、独特な演出や、大林監督自らが作曲したという曲等も、世界観を一層濃厚にまとめていて良いと思います。こういう、少し奇を衒った作風のホラーの中では、数少ない成功した映画でないでしょうか。人を選びそうですが、一見の価値はあると思います。[映画館(字幕)] 7点(2003-08-22 01:29:50) 6. ハビタ/新種生命体 この手の貴重な映画が見られるから深夜映画は良いよね。露骨で強引なサービスシーンもとても評価します。あの家、伊藤潤二の漫画思い出した。[地上波(字幕)] 3点(2003-08-21 11:03:51)
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