みんなのシネマレビュー |
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1. 遥かなる山の呼び声 高倉、倍賞、山田の黄金プロット炸裂。 ラストシーンに向かってきれいに敷かれたレールの上をひたすら走る電車道ストーリー。 でもラスト、重苦しい空気から一変、ずっと閉め切っていた窓を一気に開けたような、荒地に沸いた泉のような、一瞬にして物語に血肉を巡らす巧みな演出には、ベタと分かってスイッチを押されてしまいました。 健さんの役は冒頭のアプローチからして相当姑息で不気味な男なんだけど、なぜかそう思わせない説得力があります。 吉岡君もこの頃が一番上手かった。 『幸福の黄色いハンカチ』と表裏一体の作品。 西部劇のようなテイストも違和感が無く、特に道東の雄大な景色は絶品。 人間関係がドロドロしないところも見やすくて好い。[DVD(邦画)] 8点(2006-05-23 11:01:29) 2. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ 犯人に全く気付きませんでした。(滝汗) 「チャーリーが誰か」を言えないエミリーの気持ちが痛かった。 観終わってしまえば「ナンダまたこれか。」ということですが、デ・ニーロとダコタ・ファニングの演技力で緊張感は保っていました。 犯人分かってから結末までがかなり雑。 脇のキャストもやや薄かった。 2人の演技を見る作品。[DVD(字幕)] 6点(2006-04-22 02:05:48) 3. バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 前半の展開に感情移入して主人公とともに深く悲しみ涙しましたが、涙の乾く間もなく不思議な魔法の介入ですべて無かった事になってて、「なんだョ生きてるじゃん。」と口走ってしまった。 生きててがっくりさせるドラマってどうなんだろ。 しかも何度でもリセット可能で、にっちもさっちもいかなくなった挙句の果てに、出会わなかったことにしてこれでいいのだってそりゃないでしょ。 人生はテレビゲームじゃないんだから。 悲しみは悲しみとして自分の力で乗り越えましょうよ、観てるこっちもその準備は充分出来ていたのに・・・。 前半の切実で重いドラマと後半のSF的展開の相性があまり良くなかった気がした。 でも役者は皆良かったし、映像的にも引き込む力はあった。[DVD(吹替)] 6点(2006-02-22 12:58:04) 4. ハウルの動く城 「ハウルの動く城」という題名と「動く城」の前代未聞のデザインを初めて目にしたときの衝撃とワクワク感は忘れられません。 絶妙にキャラ立ちした「城」が「動く」ことによって宮崎マジックはどんな冒険譚を魅せてくれるんだろうと期待に胸が膨らんだものです。 しかし本編を見て愕然、「動く城」って内容に何も掛かって無いじゃん。 デザインだけが突出した客寄せパンダの扱いだったんですか・・。 あげくの果てに生煮えの支離滅裂な難解ラブストーリーを見させられて、ガックリ疲れきりました。 巨匠の作ったものだけに「何かある」と思って一生懸命見ちゃうんです。 それに、見れば、皆さんの言っているようなテーマも浮かび上がってきます。 でもその中に、初めてポスターを目にしたときの高揚感を超えるものは何一つ無かった、って言うのが率直な所です。[DVD(字幕)] 5点(2006-01-15 18:54:51)(良:1票) 5. バッドボーイズ2バッド ホント、信じられない程つまらなかった。 よくぞこの出来で話題作としてロードショウにかけたもんだ。 映像は派手で、キレイです。でも感覚は麻痺します。 この映像では視聴限度は1~2分てとこか。 予告編くらいの長さに編集すれば、かなり傑作に見えると思う。 でもそれを140分も見せられるのは拷問に近い。 なら途中でやめればいいんだけど、このつまらなさをここに吐き出したかったので、全部見ました。 後半の死体の扱いも、全くナンセンス、と言うか「ドァホ」。 観る価値なし。 「いろんな人に警告したい」です。 人によって見方も変わると思うけど、2匹目のドジョウを当て込んだだけの稀に見るカン違い映画だと、ハゲシク思いました。2点(2004-06-15 20:13:17) 6. パーフェクト・ワールド イーストウッドとの追跡劇を脇に置き、ケビン・コスナーと少年の心の交流に焦点を絞って2人の人物像と結びつきを深く描いた事が、この作品の作風をを静かで味わい深い物にしている。 しかしローラ・ダーンとイーストウッドとの掛け合いも、いい味が出ていたので犯人との心理戦の部分をもう少し膨らませていれば、もっと立体的な面白さのある作品になっていたと思う。犯罪心理分析官としてのローラ・ダーンの見せ場が少なかったのはもったいなかった。 どうやっても「いい人」に見えてしまうケビンは犯罪者には向いていないが、今回に限ってはその性質を逆手に取った「トラウマ持ちの実はいい人犯罪者」という役どころに上手くはまっていた。 脇役でのくすぐりも随所に配置され、淡々としているわりには飽きさせない作りには好感が持てたが、地味な作風が災いしてか全体的に印象が薄く感じた。6点(2004-02-06 01:31:40) 7. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 正月に酔っ払って見るにはちょうど良いノリ具合だった。それにしてもこの内容で2時間半はちょっと長すぎやしないか。テンポが悪くて途中何度も寝てしまいそうになったぞ。善し悪しは別として、生ける屍になってしまった海賊達が妙に憐れで同情してしまった。ジョニー・デップのハマリっぷりは見事だったが、軽すぎるキャラクターが影響してか全体的に内容がゆるゆるになってしまっていた。5点(2004-01-03 03:13:05) 8. バック・トゥ・ザ・フューチャー 当時映画好きの友人に「脚本のお手本のような映画だから観ろ。」と言われて劇場へ。 ホントにその通りだった。 終わってから拍手が出たのにも驚いた。 良く出来た映画の代表だ。10点(2003-11-27 16:51:23) 9. バッファロー'66 こんなに心に染み付いてしまった主人公は初めて。 昔から知ってる友人のような気さえする。 「こいつ、バカだ。」と笑いながらも、暖かい涙がなぜか溢れた。 彼女とはうまくやれよ。 がんばれ、ビリー!10点(2003-11-12 13:02:22) 10. 張り込み(1987) 《ネタバレ》 このころの米コメディーは、面白いのが多い。 ドレイファスが、張り込み中の女の家にしけこんで朝になってしまう、というシチュエーションと、そのあわてぶりがつぼにはまり、大爆笑。 今でも好きな作品です。 8点(2003-11-08 11:08:12)
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