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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. π(パイ) 世界のあらゆるものは数式であらわせると信じる男が、妄想と現実のハザマで身悶える、奇怪な作品。 この映画、深く考えては自分も病みそうなので、深く考えてはいけない。 ただその病的な苦悩、人の脱しきれない業のようなものを肌で感じるにとどめるが正しい。 モノクロとテクノがぐるぐるとまわる、まさに悪夢。それでも惹きこまれていく悪夢。 同じ数式による真理を追究をテーマにした小説「博士の愛した数式」とは、賞味感が全く異なる。 数学嫌いの私だが、全てのものを数式で表すというのには、ロマンも感じる。 数式によって規定される世界というのは、いわば壮大な運命論の塊で、その運命論によって支えられる勇気だってあるからだ。 そういえば、この映画のモチーフの一つ「カバラ」と言えば、最近マドンナはじめハリウッドの有名人がはまっているというユダヤのカルト教義だったはず。 アメリカというのは、おかしなものが流行る国だ。 6点(2004-06-29 17:00:39)《改行有》 2. バッドボーイズ(1995) この映画のマーティン・ローレンスって、99の岡村に似てません?すげー似てる。7点(2003-11-24 15:43:09) 3. 初恋のきた道 最近はアジエンスというシャンプーのCMにも登場するチャン・ツィイーだが、その初主演作、そして出世作と言えば「初恋のきた道」。 それは、あまりにも純な、少女の恋の物語で、はじめてみた時、その淡さ、健気さをファンタジーだと感じた。 現実の生活では、まずお目にかかれないだろう、そう思った。 けれど、後に、ある友人から、この映画を髣髴とさせる、信じがたいほどピュアな恋の話を聞くことになる。 詳しくは、http://escargot1.exblog.jp/i9へ。7点(2003-11-22 16:19:34)《改行有》 4. パルプ・フィクション よくあるアメリカのダイナーで、ぶつぶつと何やら相談する若い男女。明らかにびびった眼、心なしか震えて落ち着かない。意を決して二人はキスをし、そして大声でわめき散らしながらテーブルに乗り上げ、銃を構える。それだけで、私はクラクラだった。かっこよすぎてもう白旗モノ。 いくつかのオムニバスストーリーがザッピングしつつ進んでいくのも、とにかくうまくてクール。 前の方で殺された人が、後の方では普通に生きてたりするせいか(時系列に沿った展開ではないのでそういうことが起こる)、めちゃくちゃ人が死んでも、残酷なイメージは全然ない。 今ではそこまで新鮮ではないかもしれないが、当時のタランティーノショックは、相当なものだった。にしても、ジョン・トラボルタ、どないやねん?あのおなかは???サタデーナイトは遠し。9点(2003-11-22 14:51:42)《改行有》 5. パリのレストラン パリの片隅にある小さなレストラン。30年間、賑わい続けたその店、最後の晩。 親せきや友達が集まった閉店パーティで、30年間のレストランの思い出が紐解かれていく。幼い日のいたずら、大声で叱られたこと、浮気発覚、小さな恋、初めての客、親父のこだわり・・・。 パーティが始まった頃は、様々な事情でボタンをかけ違えたようだった雰囲気が、だんだんほぐされていくのは、おいしい料理と思い出話のおかげ。そして、そんなみんなのレストランが、閉店しなければならない理由とは・・・。 ほのぼのとして、泣けて、笑えて。オシャレでヒューマンなフランス映画。 個人的には、昔、大家族だった頃の我が家を思い出す。8点(2003-11-22 14:38:22)《改行有》
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