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1. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 ストーリーは悪くない。少し辛口にならせてもらうと、タイトル負けしている感あり。「初期段階での小さな違いが、後々の大きな違いにつながる」事をタイトル上にも表現したかったんでしょうけどね。過去を振り返って、「あの時にああしていれば、現在はもっと違ったものになっていたでしょーに」という誰しもが持つ想いは、カオス理論とはまた違うのではなかろーか。このタイトルを使うなら、もう少し緻密な、マニアックな作品にして欲しかった。過去の修正部分が現在という結果にいたるまでの過程を、もう少し細かく描いてこそタイトルが生きてくるのに、ただばんばかフラッシュさせて、エヴァンにどーっと鼻血を出させるのはいかがなものか。これだと従来のタイムスリップ物とそう変わらない。脳の構造とやらもとりあえず辻褄あわせにくっつけてみました、感がぬぐえなかった。これらの中途半端な科学のうんちくが無ければ、SFが絡んだラブストーリーとしては結構出来がよかったと思う。ラストはちょっぴり、ホロリといたしました。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 01:34:04)(良:1票)
2. バーディ
《ネタバレ》 若き日のマシュー・モディンとニコラス・ケイジが美しい。ラスト近く、心情を吐露するアルに、「わからない、自然に言葉が出た」と返答するバーディ。このシーンでは、少年時代から長い年月と戦争を経て、完全に鳥の世界に飛んでいってしまっていた彼が、親友の心に触れて人間の世界に戻ってきたのだなぁ、と涙が抑えられなかった。そして、あのラスト…。拍子抜けした方も多いのだろうが、最後のバーディーの「What?」が、最高に効いていて、私はあの終わり方が一番!だと思っている。10点(2005-01-05 11:09:25)
3. 二十日鼠と人間(1992)
《ネタバレ》 シニーズの監督力とマルコビッチの演技力。この2つの才能にただただ圧倒されるしかなかった作品。シニーズはジョージ役を舞台でも演じていたそうだが、その間に映画化に向け構成を練りに練っていたのか、これ以上はないと言ってもよいほど完成度が高く仕上がっている。一見地味で、盛り上がりに欠けるように思われるが、だからこそ1930年代の西部男達の野性味が際立つ。観客は、過酷ではあるが汗して労働する彼らに魅力を感じ、ジョージ、レニー、キャンディ3人の小さな夢に共感し始めたその時、どん底に突き落とされる。そして最後にジョージが取った行動…。彼が引き金を引く前に、レニーに夢の農場の話をさせるラストは、涙を止めることができなかった。10点(2004-11-15 09:28:31)
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