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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ハウス/HOUSE(1977) 《ネタバレ》 大林宣彦の才気と少女マニアぶり、ある意味変態さが爆発していて、たまりません。ホラーだげど、ドロドロしてない所がいかにも映像の魔術師であると言えるし、ファンタジー映画を撮らせたら日本の映画監督でこの人の右に出る者はいません。これだけ美しくホラーものを撮れる監督は他にはいないだろうと思うぐらいこの監督デビュー作からして、早くも素晴らしくファンタスティクな映像の世界に酔いしれる。七人の少女という設定もどこか黒沢明監督に対するオマージュを感じるし、一人一人の少女の映し方がどこをどうとっても大林宣彦ワールド的な画き方で、これもまた大林ワールドが好きな私にはたまらない。更にこの映画、寅さんとトラック野郎好きな人にはたまらないシーンが用意されていて、それだげもとにかく見ていて本当に楽しい。大林宣彦監督の映画好きな部分が思い切り発揮されている作品でもある。ハチャメチャと言えば確かにそうなのだが、そのハチャメチャな展開、スピード感、そして、何よりも大林宣彦監督の少女趣味が醸し出すこの世界、やっぱり好きな人はとことん好きな世界だと思う。私は誰が何と言おうとこの雰囲気、大好きです。[DVD(邦画)] 9点(2007-08-22 21:53:26)

2.  白昼の死角 《ネタバレ》 岸田森の焼身自殺から始まる只ならぬスタートからこれはタダでは収まらない予感通り、夏八木勲がどんどん変わって行く。夏八木勲に忍び寄る悪魔、島田陽子の美しくも悲しい姿にどんどん引き込まれていく。地獄の果てまで付いて行くと言う島田陽子の幸薄い演技、この女優さん程、幸薄い役が似合う女優さんは居ない。犬神家の一族の珠代さん、砂の器の高木恵理子に今作といい、幸せとは無縁な儚い女が似合う。他には役者の顔ぶれ、ギラギラした雰囲気、犯罪映画として見所満載!夏八木勲と藤岡琢也のやり取りは可笑しくて笑ってしまいます。可笑しいという意味では西田敏行の初登場シーンが釣りバカシリーズの浜ちゃんみたいで、笑ってしまう。犯罪映画には不向きな俳優が何人か居るが、それを補うだけのスリリングなストーリー展開に2時間半の長さも苦にならない。それにしても藤岡琢也の嘘芝居といい、西田敏行の浜ちゃんみたいな感じやら、まんまと騙される長門勇といい、本物の木下の丹波哲郎、誰もが役に相応しい顔触れを見せてくれているのが凄い。[DVD(邦画)] 8点(2019-02-07 19:14:49)

3.  裸の十九才 新藤兼人という人の人間観察の鋭さ、見つめる視線の先には日本社会がその後、次から次へと犯罪者が増え、どんどんと悲惨な状況になっていく。人が人でなくなるような乾いた空気がこの映画では充満している。主人公の男は実在したと聞いたけど、本当にこのように人間は何かがきっかけで過ちを犯す生きものなんだとばかり言っているような映画である。作品全体の乾いた感じ、冷たい雰囲気、映像美は日本映画というよりはどこなくフランス映画の臭いを感じる。自分の居場所を見つけ出すことの出来ないこの映画の主人公の姿は昨今の人間にも数多く存在するし、そういう人間の孤独のようなものをここまでストレートに見せられると誰もがこの映画の主人公のようになっても何ら不思議ではない気がして、色々と考えさせられる。既に時代の一歩先を進み、見つめる新藤兼人監督の凄さを思い知らされることになった。[DVD(邦画)] 8点(2012-08-22 22:16:00)

4.  はなれ瞽女おりん 《ネタバレ》 何だか凄いものを観ているようなそんな感じがこの映画を見ている間と観終わってからもそう思わずにはいらなくなるほど映像の素晴らしさ、宮川一夫カメラマンの映し出す日本海の景色の素晴らしさ、冬の景色の中で切なくも悲しい大人の男と女、眼の見えないおりんが姿は解らなくてもどんな男なのか解っているような女の表情が何とも悲しくてあの結末も哀れ、愛した男にはなかなか抱かれなく、愛してもいない男達には抱かれるという不憫、刹那さ、水上勉原作らしい女の哀しみ、不幸な生い立ちから逃げたくても逃げれないまま自ら命を絶つ姿にあの沢山のカラスの飛び立つ瞬間のどろどろとした不気味さ、最後に映し出される海、同じ原作者による「飢餓海峡」と何か通じるものを感じます。ストーリーとしての面白さという意味では「飢餓海峡」に比べてしまうと見劣りする。しかし、女が一人生きて行くということの厳しさ、ましてや眼が見えないというハンデによる苦悩、この映画を観ると人は一人では生きていけないというものがよく解る。おりんが愛した男にも苦悩というものがしっかりと描かれているのでただ単に女だけが苦しいという映画なんかではなく、愛した女のハンデを解るからこそ、そんな女を林の中で好き勝手に抱いた男を殺すという行為がその後の二人の人生が更なる苦悩を生む。岩下志麻の美しさと原田芳雄の男臭さがドラマを更に盛り上げる。はっきり言って面白い。楽しいそんな映画ではんい。この原作者の作品全てに通じる男と女の苦しみ、岩下志麻の言おうとしている全てを宮川一夫カメラマンが美しい映像によって語っているようなそんな映画です。[DVD(邦画)] 8点(2011-08-12 22:06:39)

5.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 パピヨンとドガの男と男の友情、生きるために自由を求めて逃げる二人、しかし、何度逃げてもどこへ逃げても必ず邪魔が入る。自由を手に入れることの厳しさ、この世に自由なんて本当に存在するのか?と見ていて思わずにはいられなくなるほどこの映画はとにかく全てが重苦しさで充満している。独房でのパピヨン(スティーブ・マックイーン)がとにかく恐いし、凄い。何が何でもドガ(ダスティン・ホフマン)からの差し入れを貰ったことを話さなかったパピヨンが食事を半分にされようが絶対に口を割らない。友達のためなら、また自由を手に入れるためならどんな辛さも絶えてみせるという男の中の男ぶりに同じ男として私にはとても真似は出来ないものを感じさせる凄さ、見ていてとにかく楽しいとか面白いとかそういう感覚よりも人間ってどこまで我慢出来るものなのか?というものをこの映画を観ると思わずにはいられない。人は目的のためならどんな苦しみだって耐えてみせる。例え食事を与えられなかろうが殺されかけようがそれでも絶対に諦めない。物事、諦めたらそれで終わりであるというものをこの映画は私達に教えてくれている。諦めなければ必ず報われる。若い裸の女性とも出会える。えっ?それは違うって?でもきっとそういう希望みたいなもの、かすかな夢、望みを持って生きていくことがどれだけ素晴らしいことかと思わずにはいられなくなるし、ラスト、海に飛び込んで本当の自由を手に入れてみせたパピヨンの「俺は生きてるぞ!くそったれ!」て台詞を聞きながら見ているドガ、この二人の対照的な二人の演技がもたらす男の人間臭さいっぱいの映画である。[映画館(字幕)] 8点(2011-04-08 21:38:28)(良:2票)

6.  同胞 山田洋次監督の温かさ、応援歌のようなものを感じることがこの映画を通し、また、出演者全員の演技、表情から伝わってきて、やっぱり人間て良いなあ!田舎って良いなあ!私自身が田舎で生まれずっと田舎で生活してるから余計にみんなの頑張ってる姿に応援したくなります。田舎者の田舎者による田舎者達への励まし、青春という言葉の正にこれは若者よ!頑張れば報われる。てメッセージがこの映画にはある。山田洋次監督作品、それも山田洋次監督と言えば誰が何て言おうが絶対に男はつらいよ、寅さんシリーズなのだ!のそんな寅さんシリーズの常連である賠償千恵子、更に下條正巳に三崎千恵子のおいちゃん、おばちゃんコンビにそして、何と言っても渥美清、このメンバーだけで内容なんか気にならないぐらい嬉しくなってしまいます。寅さんシリーズにゲスト出演していた井川比佐志や大滝秀治など、とにかく寅さんシリーズのキャストが沢山、見られるだけで良いのだ。皆さんが書かれてる通りこの頃の山田洋次監督作品は良いものが多い。しかも、寅さんを毎年二本づつ撮りながらである。凄いことだ。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-01-20 21:33:07)(良:1票)

7.  パンダ・コパンダ 《ネタバレ》 ミミ子の声がハイジ、ミミ子のポジティブさ、泥棒に会ったら大変だと警官に言われても、私、泥棒に会った事ないから楽しみみたいな事を言う。自分よりも大きなパンダを全く怖がらず、蒸しろ、パパって呼んで良いと、全く警戒せずに付き合うミミ子の健気さ、ミミ子がまるでハイジの様だ。高畑勲監督と宮崎駿監督の共同作品として、全く説教臭さが無くて、安心して見れるのか良い。トトロを思わせる作品であるが、それと同時にやっぱりアルプスの少女ハイジをも思わせる作品として、高畑勲監督、宮崎駿監督の二人にとっての原点と言っても良い映画です。[DVD(邦画)] 7点(2020-11-23 16:03:46)(良:1票)

8.  博奕打ち外伝 《ネタバレ》 博奕打ちシリーズ最後の作品はシリーズ最高傑作、いや、博奕打ちシリーズだけさなく全ての任侠映画の最高傑作「総長賭博」のリメイク、二番煎じみたいな内容にこれはこれで面白い反面、寂しさ、虚しさを感じてならない。それは何故か?任侠映画の悪役、安倍徹が居ない。安倍徹も居なければ天津敏も居ない。他にも河津清三郎・名和宏も居ない。主役級の二人、高倉健、菅原文太も呆気なく殺されてしまう。金子信雄の扱いも不満が残る。何だあの変な髪型、エジソンか?女優陣に眼を向けると藤純子も居ない。この作品が制作された前に「関東緋桜一家」を最後に引退している。浜木錦子に関しては悪くは無いけど藤純子で見たかったし、総長賭博の時の桜町弘子の様な感情移入も出来ずという様に不満も有りながら、結局は最後まで観ることができるのは単なる任侠映画ではないドラマとしての面白さを見せる山下耕作監督の手腕による力が大きい。跡目問題で悩む男と男の苦しみ、苦しみという意味では高倉健の鶴田浩二、若山富三郎の二人に対する恩義から来る苦悩、松方弘樹の描き方に対してもきちんと描いてるのが素晴らしい。映画のラストの悲劇、此れでいよいよ任侠映画も終焉を迎える感じになって、寂しさを覚えてならない。[DVD(邦画)] 7点(2019-03-06 19:29:02)

9.  反逆のメロディー 《ネタバレ》 日活の任侠モノ、ヤクザ映画は東映のヤクザ映画とは何処か違う。義理と人情の世界とは違う日活映画らしい作品とでも言うか?主演の原田芳雄の原田芳雄らしさが全快。元、ヤクザの男としての誇り、プライドが原田芳雄の演技から伝わります。葬式に一人だけ、いつもどうりのかっこ、グラサンにジャージ姿で現れたり、殴り込みの時も同じくジャージ姿と拘りを感じる事が出来る。原田芳雄の原田芳雄としての魅力此所に有り!そして、もう一人魅力溢れると言えば、原田芳雄演じる主人公を兄貴と慕う、チンピラ風な男を演じている佐藤餓次郎も良い味出している。寅さん映画の源ちゃんとはまた別の餓次郎さんが見る事が出来る。作品そのものとしての後味の悪さ、スッキリしないラスト等や不満もあるけど、東映モノとはまた違う魅力のある作品[DVD(邦画)] 7点(2016-10-09 11:29:41)

10.  八甲田山 《ネタバレ》 まず始めによく撮ったな!て思うほどの凄さを感じずにはいられない。この時代だからこそ撮れた映画だ。何と言っても俳優の力量が今とはまるで違う程の凄い本物の映画俳優と言える顔ぶれが沢山です。高倉健と北大路欣也との対比の描き方、北大路欣也の神田大尉のリーダーとしての資質の弱さがよく現れる「天は我々を見放した」に応える様に次々と雪の中倒れて行く人達、一方で高倉健の徳島大尉のリーダーとしての資質の強さがもたらす人間としての強さが自分と自分に着いてくる人達を助けることになる。そしてもう一人忘れてはならない三国連太郎の山田少佐の自らの過ちを認める場面は今の日本人、特に政治家に大きく欠けているように思えてならない。これはそんな偉そうな大人達に自分さえ良ければ他人はどうなっても構わないという考え方しか持てない人間に見せるべき映画だ。全体的に長く感じる上に画面全体暗過ぎる難点があるが人間とは何か?命とは何か?を大いに考えさせられ映画として、面白いつまらないは別として一度は見て損のない映画だ。[DVD(邦画)] 7点(2013-12-23 14:04:38)(良:2票)

11.  はだしのゲン(1976) 《ネタバレ》 犬飼多吉と杉戸八重が夫婦って凄い。何だかまるで本当に飢餓に苦しむ人間の姿が見ていて痛たまれなくなる。屁をしたぐらいで非国民扱いされ、だったら人間皆、非国民だ。三国連太郎演じる父親が天皇陛下の為に、国の為に死ななくてはならんのかていう叫びこそが戦争そのものに対する強烈なメッセージになっているのがよく解る。そんな父親を支える左幸子の母と子供達、どんなに非国民扱いされ、辛かろうが前を向いて生きようとするこの家族の絆、家族愛がきちんと描かれていて心に残る。それにしても三国連太郎と左幸子はやはり名優の中の名優だ。 天皇陛下に捧げる手紙のシーンを見て、渥美清の拝啓天皇陛下様を思い出した。そういやあの映画にも左幸子出てたなあ。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-20 10:28:55)《改行有》

12.  配達されない三通の手紙 キャステングが豪華な上に監督が「砂の器」をはじめとする多くの傑作を生み出している野村芳太郎監督に脚本が監督でもあるけど脚本家としても素晴らしい作品を多く生み出した新藤兼人ということで期待しすぎたか?凄いサスペンスを期待しすきだせいかもしれないけど何だか普通のサスペンス映画的な感じの印象しか残らない。そして、犯人が誰かは予想できるけど、その犯人についても同情出来るだけのものがさほど感じられないのも「砂の器」との大きな違いである。つまらなくはないけど、だからと言ってそう何度も繰り返して見たいと思わせるだけのものも感じられない。それなりに楽しめたから一応は6点付けてみるけどこの監督とこの脚本のコンビならもっと面白い作品に出来たはず。[DVD(邦画)] 6点(2012-06-28 21:54:06)

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