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1. ハプニング
《ネタバレ》 世間的には絶対評価低いだろうなーというのが一番の感想。前半の悪夢のような光景には、このままこんなんが続いたらアタシの心臓もつだろうかと心配になりました。映像的にはそれほどグロテスクじゃないけど、自殺場面のオンパレードですからそりゃショッキングですよ。殺人シーンとか血しぶきとかはもう衝撃を感じないくらい、映画では当然の映像だけどそれが自殺となるとオソロシイ。
映画は社会を反映するものですが、とりわけ主人公の「敵」をみていくと社会背景がよくわかりますね。アメリカ映画での主人公の敵はその時代のアメリカの敵と重なっていたり。今一番の脅威はもはや人間でなく自然なんだということ。テーマ・発想としてはすごくひきつけられるだけに…もっと面白くできたんじゃないかと。
[映画館(字幕)] 6点(2008-08-06 01:17:47)《改行有》
2. ハンナとその姉妹
《ネタバレ》 この映画が好きな理由は、終盤の言葉。「神はいなくても、人生は生きて死ぬだけだ。人生を楽しめばいいんだよ。暗い人生を送ることはやめて、命の続く限り楽しむんだ。」
自殺を考えていた男(アレン)がそう悟るのだが、そのきっかけとなったのは、マルクス兄弟のコメディ映画。画面に映るこっけいな連中を観て、悩むのがばかばかしくなった…というもの。「映画ってほんっと、こういう力あるよねぇー」となんだか嬉しくなるシーンで、とても気に入っている。
[DVD(字幕)] 9点(2008-06-27 00:34:31)《改行有》
3. パルプ・フィクション
トラボルタがかもし出す、うさんくさい雰囲気がめちゃくちゃイイ!!サタデーナイトにフィーバーしてた頃のトラボルタとはまるで別人なんですけど、これはこれで インパクトのある風貌でいいと思います。
道徳感覚をぶち壊すような作風のタランティーノ。でもこれ1994年のカンヌ国際映画祭のパルムドールですからねぇ。なんかタランティーノって、「これより下品な会話や描写はダメ」っていうラインをズカズカ踏み越えてやって来て、そのラインを下に動かしちゃった男ってかんじがします。
[DVD(字幕)] 9点(2008-06-27 00:32:06)《改行有》
4. 8 1/2
この映画は人の心にあるもやもやっとした「イメージ」を映像にしたかんじです。現実なのか幻想なのか分らないような不思議な世界が続いていくんですが、なんとなく「わかる」んですよね。この映画の不思議な世界は、どこか自分の心の世界と共通しているような感覚があります。
主人公は映画監督のグイド。脚本家はグイドに対して、「最大の欠点は基本構想の欠如。思想性もない。意味のないエピソードの羅列だ。冒頭のシーンからして詩的着想のかけらもない。」と批判する。この言葉はこの映画に対して言っているような言葉です。フェリーニ監督はそう批判される前に自分で言っちゃえみたいなかんじだったんでしょうか。(?)
[DVD(字幕)] 10点(2008-06-27 00:21:32)(良:1票) 《改行有》
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