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1. バックマン家の人々
《ネタバレ》 子供のことに心配が尽きない主人公の周辺でゴチャゴチャと出来事が起きる。この作品でのキアヌはいい役だったと思う。家族の物語だが家族で見るときは注意が必要ですよ、というかいろいろ大人の世界を知り始めた年頃の子供と見たら、気まずい場面があります。しかし、ラストのおばぁちゃんのジェットコースターの話がサイコーにいい! ふっと心配事に対する肩の力が抜けていきます。[ビデオ(字幕)] 8点(2013-06-15 19:29:57)
2. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 最初エリック・ストルツ主演で5週間も撮影された本作。エリックが演じているシーンをネットでも少し見ることができるけど、同じ脚本でも演ずる人間の全体的な雰囲気とかリアクションで出来事の感じ方が違うもんですね。マイケルのは「こりゃ、いったいどうしちゃったんだ!」てなノリなのに対し、エリックのは「大変なことになってしまった。どうしよう・・・」みたいな重く深刻なムードが漂ってます。1955年の街を呆然と歩くシーンとか、セリフもないのに、体全体から発せられてる深刻ムードが強過ぎて心細い気分にさせられる。映画を観ている時間、観客が主人公とともに旅を体験するのだと考えれば、せっかくの旅行を「ハプニングも楽しむ旅」にするか「マジどうしていいか不安な旅」にするか、いくらラストに同じハッピーエンドが待ち構えていても、旅の後の思い出の質が違うだろうなと思いました。マジメSFとして演じるのか、コメディとして演じるのか、そういう違いもあるのだろうけど、見比べてみて「人間て、やっぱ見かけとか仕草とかいろんなもの含めて物事に反応していて、その反応のあり方が周囲にも影響を与えているはず。なるほど同じことを言っても行動しても、全ての人が同じリアクションを得られないはずだ」と強く感じました。5週間して主役に降板を言い渡すのも、言い渡されるのも、かなり辛いことだろうけど、そういう苦渋の決断あって出来上がった作品なんですよね。あと、この映画を初めて観たとき一番感心したのは、疲れきったオヤジとオバサンとして登場する両親でした。不自然さがなく、ティーンエイジャーとして姿を現したときにホントにんまりしちゃう感動があって、主人公と同じ驚きを共有できた気がします。老けた両親を別の役者にしていたら(上はそうしろと言っていたらしい)、あのシーンの驚きや感動は成立しなかったでしょう。親の子として観ても、子を持つ親として観ても、楽しめる作品。[映画館(字幕)] 8点(2011-09-09 18:05:49)(良:2票)
3. バグダッド・カフェ
《ネタバレ》 20代の頃に観た時は、何も感じ取るものがなく、なぜ世間がそれほどに評価するのか理解できずにいました。それから二十数年が過ぎた最近、気が滅入る程に散らかった家を大掃除し、その精神的な影響の程を大きく感じた瞬間に、ふとこの映画のことが頭をよぎりました。そんなわけで、何となく気になりだし、とうとうDVDレンタルして二十数年ぶりの鑑賞。今回は完全版というヤツを観ました。覗き穴から撮ったみたいに周囲が丸くつぶれた映像が挟まれたり、露出不足で暗くなったかと思うと灼熱のように明るくなる事故なのか意図的なのかなんだかよく分からないオープニングや、あまりにも「ポットが拾われたことに気づいてくださいね!」とアラームのごとくピンク色に点滅主張する画面など、ちょっと「ダサイじゃん」と感じるクセもありました。けれど、約20年前にはほとんど何も感じなかったこの映画に今回は微笑みや癒しを受け取りました。ラストのオチに存在がなくてはならないトラックオヤジとの絵のモデルのやりとりなんてすっかり記憶から消えていましたが、今回の鑑賞ではとても印象に残ったし、「そういえば20年前はあんな感じの太った女性を置いたイラストレーションや絵画がよくあったよなー」とノスタルジックな気分にもなりました(彼女のヌードに魅力を感じ取れるようになった自分に、ちょっとした驚きも)。映画全体どぎつくフィルターかけた映像も、そういえば公開当時はコマーシャルフォトの類にはけっこう流行ってたスタイルだったような気もして、そうしたことごとも加味されてか、なんだか元気のあった懐かしい時代にリフレッシュされる感じがしました。ともかく、意外で些細な何かで、人なり社会なりの元気って取り戻せるのかもしれないと、そんなふうに感じました。他人に勧めるには相手をかなり選ばなきゃいけない感じがあるので、7点を迷いながらの6点ということで・・・[DVD(字幕)] 6点(2011-07-03 00:46:47)
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