みんなのシネマレビュー |
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1. パッセンジャーズ オチがすべての映画として見られがちであるし、それがこの映画の売りのひとつであることは否定しない。しかしこの映画の本当の魅力はオチそのものでなく、そのどんでん返しによってこの映画がまったく違った物語として観客の心に迫ってくることにある。本格的な航空サスペンスと思ってこの映画を観た者は、まさか最後で自分の人生を振り返って感動することになるなどとは思いもしなかっただろう。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-17 19:21:52)(良:1票) 2. パニック・フライト 『フライトプラン』と同時期に公開された航空パニックものだが、低予算ながらこちらのほうが数段出来が良い。小気味よくまとめられたタイトな脚本は観る物を飽きさせないし、要人暗殺に白昼堂々ロケットランチャーを使うという馬鹿馬鹿しさも楽しい。低予算ホラー映画でならした監督ウェス・クレイヴンの面目躍如といったところか。[DVD(吹替)] 7点(2014-09-17 19:21:17) 3. はやぶさ/HAYABUSA 堤幸彦らしいふざけた演出はなりを潜め、小惑星探査機「はやぶさ」の開発に携わった人たちの軌跡を群像劇的に描く。わかりやすい「天才」や「ヒーロー」ではない登場人物それぞれを描き分け、史実や宇宙に関する知識なども盛り込みつつ器用にまとめ上げたことは、監督の手腕として評価されるべきだろう。西田敏行、佐野史郎はじめ役者陣も好演だが、竹内結子のキャラクターはこんなステレオタイプに描く必要はあったのだろうか。講演中に寝ている客の演技など、相変わらず細部の演出が下品。[DVD(邦画)] 6点(2014-09-17 19:19:01) 4. パニック・ルーム 豪邸の隠し部屋「パニック・ルーム」を舞台に、侵入した強盗と母子との攻防を描くヒッチコック風サスペンス。「閉じ込める者」と「閉じ込められる者」が交互に逆転していく様はなかなかにスリリングである。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:51:25) 5. ハプニング 「世界の危機に立ち向かう家族」という『サイン』と同じ体裁を取りながら、多くの批評家・観客からは否定された。しかし、「訳の分からないもの」に対する恐怖を描くという技巧において『サイン』をはるかに凌駕しており、工事現場での集団自殺、明るい太陽の日差しに照らされる首吊り死体など、印象的なシーンは枚挙に暇がない。自然災害パニックものとして見ても秀逸である。[DVD(字幕)] 9点(2014-09-09 19:45:08) 6. (ハル)(1996) 《ネタバレ》 パソコン通信を題材にしたラブストーリー。当時としては新鮮な題材を用い、パソコンのメール・チャット画面(テロップ)の多用など表面的な目新しさが注目されがちだが、むしろラスト・シーンに至るまで顔を合わせない男女の恋愛を描き切った、純粋な恋物語としての完成度に魅了される。 余談だが、同じく互いの顔を知らない男女のネット交流を描いたヒット作『ユー・ガット・メール』(ノーラ・エフロン監督)が公開されるのは、本作の2年後だそうで。[DVD(邦画)] 7点(2014-09-07 22:43:36)《改行有》
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