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プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  発狂する唇  20年以上前に、恩師が「失敗したっていいから、まずは行動してみろ。何もしないことが最大の失敗なんだ。」と言っていましたが、恩師はこの映画を見ても果たして同じことが言えるのかな。  何はともあれ、映画は正直1~2点くらいです。ですが出演者の皆様に、僕は10点を差し上げたいと思います。  僕は今回この映画を見ることで、自分は仕事に対する認識がまだまだ甘いと痛感しました。  職種は違えど、プロとしてのあるべき姿を見ることができました。  阿部寛しかり、大杉漣しかり。  彼らの素晴らしい演技に感動しました。  こんな脚本、こんなストーリーに文句ひとつ言わず、ただ淡々と自分に課せられたノルマをこなすその姿が、ただただ感動的でした。  この映画は、明日への活力を与えてくれる奇跡のような作品です。  ですが、まだ観ていない人は絶対に観ないほうが良いと思います。[DVD(字幕)] 10点(2013-06-26 00:09:30)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

2.  パワー・オブ・ワン 《ネタバレ》  心に残る素晴らしい映画でした。  青年PKは、自分自身運命に翻弄され、幼少期に過酷ないじめを受け続けたからこそ、虐げられる立場にあった黒人たちの気持ちが痛いほどわかったのでしょう。  PKにとっては肌の色の違いによって人が差別されることが、あきれるほどにくだらないことでした。映画の中では常に異色の存在であるPK。彼の価値観は現代の私達に近く、当然当時のアパルトヘイト政策下では受け入れられるはずもありません。彼のまわりで悲劇が繰り返されるのはもはや必然だったのかもしれないです。  あまりにシビアな内容に、重く、暗くなってしまいそうなのに、全然そうならないのがこの映画の素晴らしいところ。むしろ、全編に渡って明るく爽やかなイメージが作品を支配しています。これはきっと、PK、ドク、ヒールピート、セント・ジョン、ポータ、マリア、ギデオンといった、彼とその周りの人達が、いつも希望を抱き続け、自分たちの信念を貫き続けたからでしょう。  この映画の中から感じられるのはいつも希望なのです。そしてその希望を信じて疑わないPKたちの心です。彼らの希望は、彼らの心は、言葉となり、歌となり、そして教育となって彼らの世界を駆け巡ります。  片目を失ったギデオンをPKが気遣ったときにギデオンが「俺の目なんかより教育だ。」と顔を輝かせているのを見たときは、涙が止まりませんでした。  どんなに過酷な状況に陥っていても、そこに希望があることが大事なのだと教えられました。  命がけで英語を学ぼうとする人々の姿に、教育の大切さを知ると同時に教育を当たり前のように受けられる現代の私達がいかに恵まれた環境にいるかを実感しました。  ドクが言った「人生で最も大切なのは健康と教育だ」と言ったことば、僕もこれからの人生で胸に刻んでおこうと思いました。[DVD(字幕)] 10点(2013-06-06 02:29:03)(良:2票) 《改行有》

3.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》  完璧な悪人ではなく、完璧な善人でもなく、完璧な父親(がわり)でもなく、完璧な親子関係でもない、まさに中途半端なブッチと、そして父親のいないフィリップの擬似親子の関係に、ただもう素直に感動しました。  ブッチの善悪の価値基準というのはもう本当にあいまいで、だからクズのような殺人鬼と一緒に脱獄したことも、ブッチにとってはそんなに重要なことではなかったのでしょう。ブッチ本人のモラルというのも割りと適当で、犯罪を犯すことに対する罪悪感というのはあまり持ち合わせていないようです。  ただブッチにとっての『絶対悪』が、子供に危害を加える大人であり、そういった場面に出くわすと、画面全体からただならぬ緊張感が漂いはじめます。  最初のブッチの琴線に触れたのが相棒であり、彼は射殺されます。  そして次に琴線に触れそうになったのが道中親切に車に乗せてくれた家族です。車を汚した子供に母親が豹変したときのブッチから漂い始める緊張感。それを感じ取るフィリップ。ここは父親が肝要な対応を見せることで結局は何事も起こりません。  そしてブッチが撃たれる発端となった、黒人の子供が叩かれる一連のエピソード。  普段何事に対してもグレーな、どちらでも良いような対応を見せるブッチが、ただひとつだけ許せないものを感じさせてくれたとき、同調してはいけないのに、同調しブッチの幸せを願う自分がいました。  オープニングとラストシーンのつながりは最高です。   [DVD(字幕)] 9点(2013-10-31 14:43:40)(良:2票) 《改行有》

4.  バックドラフト 《ネタバレ》  約20年ぶりの鑑賞。当時は『タワーリング・インフェルノ』のようなパニック系という固定観念があったのかもしれません。予想と違う展開に戸惑った記憶があります。  今回は、犯人が存在するサスペンスものとして鑑賞。昔見たときよりもかなり面白く感じました。  『バックドラフト』は、火災のパニックあり、殺人事件のサスペンスあり、兄弟、夫婦の人間ドラマあり、ついでにラブストーリーの要素もある盛りだくさんの内容です。  ですが、それぞれのジャンルが破綻せずに、上手く融合、一本のストーリーとして成り立っています。ある意味複合ジャンルの完成形、それが『バックドラフト』の魅力の一つなのでしょう。  更には、カート・ラッセルにウィリアム・ボールドウィン。ロバート・デ・ニーロにスコット・グレン。そしてドナルド・サザーランド。大物俳優が一同に会す豪華キャスト陣。映画好きにはたまらない作品です。  ただし、ディザスタームービーとしては一流のものには負けます。一流のサスペンス・ミステリーと比較すると、ドキドキ感は物足りません。見方によっては、そのどれもが中途半端に感じてしまう人もきっといるでしょう。  私自身が1回目、2回目と評価にズレが生じたように、鑑賞前の心のスタンスで評価が変わってしまう作品と言えそうです。  最後に、この作品の一番の魅力は、やはり火災シーン、バックドラフトシーンのその迫力、映像につきます。炎、そして煙がまるで意思を持っているかのような動きを見せます。その描写は、不気味さと恐ろしさを兼ね備えていて、私にとっては一流のホラーと比べても見劣りしない迫力を感じました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-04-04 13:34:31)《改行有》

5.  バウンド(1996) 《ネタバレ》  久しぶりに本格的なサスペンスを鑑賞できて大満足です。ストーリー、脚本、カメラワーク、スローモーション、全てが効果的に働くとここまで緊張感あふれる作品ができるものかと感動です。そして何より各役者陣の目の演技、表情の演技が素晴らしいのです。まさに演技に見えない演技の世界。目と表情だけで、これだけの緊迫感を伝えられるのはもう見事としか言いようがありません。  あえてこの作品に難を述べるとしたら、最後にまさかのどんでん返しがないという、鑑賞者にとってのある意味どんでん返し。そのまま終わるんかいという、突然の軽いタッチに少々脱力。ハッピーエンドは好きなんですが、本作にいたってはこの終わり方がなんとももったいなく、味気なく感じてしまったのは私だけでしょうか。と思ったら、やはり同じように感じている方がいらっしゃるようで。ですよね。  個人的には絶対ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)が裏切ると予想していました。でもヴァイオレットは最後までコーキーを裏切ることはなかった。その代わり私の予想を大きく裏切ってくれました。・・・なんてね。全然うまくないね。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-01 06:20:42)(良:1票) 《改行有》

6.  8月のメモワール 《ネタバレ》  今までどんな的外れの邦題を見てもほとんど気にしたことが無かったのですが、さすがに今回はダメでしょう。「8月のメモワール」は美しいタイトルですが、本作のテーマではありません。しかも劇中、結構良いタイミングで「メモワール」の単語が出てくるもんだから、見ている人達をミスリードしちゃう危険性まであります。  本作は原題の「The War」が全てです。父親(ケヴィン・コスナー)が戦争による貴重な体験を息子ステュー(イライジャ・ウッド)に伝えるんです。ステューは最初反発しますが、父親との会話を通しながら、少しずつ父親が自分に伝えたいことを理解し始めます。ツリーハウスの下で、涙ながらに語るダッジのエピソードにより、父の言葉と心をステューは完全に理解するのです。  ところが、更なる悲劇が父とステューとその家族に起こります。そして哀しみに暮れるステュー姉弟から、いじめっこグループがツリーハウスを奪い取ります。ステューは父の言葉を忘れ、戦いをしかけます。そして戦いの中、ステューも姉も、次第に自分を見失っていくのです。ところが、偶然高いところから皆の諍いを見下ろしたとき、再びステューは父の言葉を思い出します。そして実感するのです。戦争を。戦争の中に身を置いた人間を。  これは完璧なまでの反戦映画です。ものすごくわかりやすく、それでいて心の深い部分にまで訴えかけてきますから、メッセージ性はかなり強いと思われます。  ただの少年少女をとりまくひと夏の思い出映画として勘違いしながら見てしまうと、きっと痛々しい現状ばかりが目についてしまうのではないでしょうか。原題のイメージで鑑賞するからこそ、この映画は意義深いものとなり、見る人に感動を与えるのだと思います。一本の映画で何回も泣いてしまったのは、年のせいだけだとは思いたくないです。  素晴らしい隠れた名作であり傑作です。こういった作品は、どうしても採点を迷います。やはり私にはちょっと厳しすぎる現実が辛すぎました。苦手な要素も内包した作品でしたので、個人的嗜好も含めての採点になっております。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-02 08:06:18)(良:1票) 《改行有》

7.  パウダー 《ネタバレ》  久々に自分の中では大ヒットした不思議系の作品。歴史上人類最高の知能を持ち、その存在自身が電解質という事実が、ストーリーが進むにつれて少しずつわかってくるという運びは王道ながら鉄板。また、彼の特異な才能を、食事中のスプーンや授業の実験、避雷針の数やロッカーに並べられた錠前で表現し続ける演出は完璧でしょう。  確かに、保護したパウダーをいきなり一人きりで食堂に放置するなんて、普通にありえないだろうとつっこまざるをえないような展開もあります。そういったストーリー上のディティールの粗さってのは存在します。でもそんな些細なことに目をつぶれば、これはもう年齢問わず多くの人に薦められる傑作だと思います。  そしてラスト。作中すべての存在は一つにつながっていると、彼だからこそ実感できる真実を実現するラスト。彼にとっては、あれは死ではなく、ただ形を変えたに過ぎないのですね。人の形をとっていても、雷の形をとっていても、彼にとってはすべては同じエネルギーであり、地球上のものはすべてつながっているわけですから。  ただ個人的には、そのような至高の存在になるラストでも構わないんですけど、もう少し俗っぽいラストで終わらせてくれるほうが好みなんです。彼がこの社会で、人の形のまま、その才能を如何なく発揮してみんなを幸せにしちゃう、もしくは見返しちゃうみたいなね。そんで続編もあるよー、みたいな終わり方。かなり俗っぽくなっちゃうし、娯楽色強くなっちゃうんですけど、好きなんですよねー、そういうの。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-24 02:17:02)《改行有》

8.  バラ色の選択 《ネタバレ》  誰も彼も親切で良い人達ばかり。  そんな中ただ一人、アンドニー・ヒギンズ演ずるクリスチャン・ハノーヴァーがもうわかりやすいクズ野郎で、このクズ野郎がここぞとばかりにクズっぷりを発揮しまくるものですから、積み重ねられたクズパワーから発散されるラストのカタルシスと爽快感が半端ないのです。  そのクズっぷりはと申しますと、契約書の進展具合を小出しにしてはダグを良いように使いまくり、アンディのことはもて遊びの嘘つきまくりで、ダメ押しの国税局員との癒着にいたっては最優秀クズ野郎賞を受賞するかの勢いです。  それに対しますマイケル・J・フォックス演じるダグ君。  こちらはいつものスーパーラッキーっぷりで対抗。それはもう終盤に至るまで、ありえないほどの親切を大放出し、その度重なる投資を最後の最後でまとめて回収する大技をお見舞いします。  当然、百戦錬磨のスーパーラッキーご都合大王に、そんじょそこらのクズ野郎がかなうはずもなく、最後はお約束通り夢も恋も何もかも、オール総取りの一人勝ちで、クズ野郎に大差をつけて勝ってくれるのでした。そして彼の勝ちを疑わない観客にも、これ以上ない満足感を味あわせてくれるのです。  いや、いいんじゃないでしょうか、これで。だってマイケル映画だもん。 [DVD(字幕)] 8点(2013-05-31 02:12:30)(良:1票) 《改行有》

9.  蝿の王 《ネタバレ》  原作未読。映画だけでの感想です。  一言で言うと、「es」にそっっっくり。  「環境」と「役割」によって、人格は形成されるということを如実に物語っています。  あの少年たちが、もし無人島で生活することがなければ、いつ助けが来るか分からない状況でなければ、もしくはリーダー的な大人が複数存在すれば、きっとこうはならなかったのでしょう。  それは現実社会にも言えることでありまして、何もこの映画の中に限ったことではありません。人の理性や人格というものは、こうも容易く環境に支配・左右されやすいということを疑似体験できるということを考えれば、この映画の存在意義は非常に大きいと思われます。  あれだけ仲が良く、信頼しお互いを認め合っていたラルフとジャックが、気づけば、生死をかけて「狩る者」と「狩られる者」に分かれている。  もちろんジャックがラルフと袂を分かった瞬間に、それぞれの役割がこれから少しずつ変わっていくのであろうことは暗示されていました。そしてジャックとラルフを除く他のメンバーたちが、どちらの側につくかで役割が決まっていきます。  印象的なのは、もともとラルフ側にいたけれど、それからジャック側へと移っていったメンバーたちの心境の変化。(まあ本当は子供ながらにもっと葛藤などはあってしかるべきだとは思いますが。その辺双子はよくその心理描写が表現できていたと思います。)  まさに、「環境」と「役割」の変化によって「人格」が形成された瞬間です。  この映画では、「殺人」への意識の鈍化もかなり上手に、深刻に表現されています。サイモンが殺された時と、ピギーが殺された時では、過失具合も違っていれば、そこでの罪の意識の大きさも違います。更に三人目のラルフ(ラルフは未遂で終わりますが)にいたっては、ついに少年たちは自らの意志で狩りを始めます。  この感覚は、犯罪や戦争に通じるものがあるのではないでしょうか。  ラストのオチは非常に良かったです。これがあったことで、この映画の完成度は非常に高くなりました。新たな、より大きな力をもつ新コミュニティーの出現により、ラルフ、ジャック、及びジャックの指揮下にいた者たちの環境と役割は再び大きな変化をこれから見せていくのでしょう。そして恐らくは、ラルフの存在(生き証人)によって、ジャックたちは社会から粛清されていく運命を辿っていくのだと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-11 10:56:34)《改行有》

10.  ハートブルー 《ネタバレ》 とても面白かった。僕は好きです。こういうの。わかりやすいし。テンポも良い。いったんはいりこんでしまうと、あとはラストまでずっと楽しめると思います。結末が気になる映画はそれだけで面白いと思います。 ただ、「ボーディーとユタの間に友情はないな。」というのが僕の感想です。ユタは犯人だと思った瞬間、捕まえることを最優先に考えています。ボーディは、ユタの彼女を人質にとり、その挙句強制的にユタに強盗をさせ、自分たちのスケープゴートにしています。つまり、使い捨てにしているだけです。わずかでも友情が芽生えていれば、さすがにこの行動は説明がつきません。だから、ユタとボーディーがそれぞれの素性に気づいた時点で、二人の友情は終わったのだと思います。 最後にユタがボーディーの手錠を外しちゃいますが、友情というより、もうボーディが死ぬ気だとわかったから外したのだと思いました。で、バッヂを捨てたのも、単に自分は警官に向いてないと思ったからではないでしょうか。 ただこれは僕の個人的な感想です。この映画は、要所要所で断片的な情報しかくれません。だから見る人が好きに解釈して楽しむ映画だと思います。その解釈の仕方で、この映画は賛否両論に分かれそうだと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2011-09-24 01:17:30)《改行有》

11.  ハーモニーベイの夜明け 《ネタバレ》  『愛は霧のかなたに』+『ショーシャンクの空に』+『ハンニバル』+『告発』÷10くらいの作品。  どれも何かの作品で見たようなシーンと小ネタばかり。  ですが面白い。  それはひとえにアンソニー・ホプキンスとキューバ・グッティングJrという二人の俳優の魅力によるところが大きい。  ストーリーそっちのけで、二人のやりとりを見ているだけで面白い。  物語も最初はひきつけられるものがあります。  それは、映画がミステリーに満ちているからでしょう。  『なぜパウエル博士は人を殺したのか。』『何故一言も言葉を発しないのか。』『いったいアフリカで何が起こったのか。』大変興味をそそられます。  その解答そのものは、残念ながら予想の範疇を超えるものではありません。ですが、解答の〝見せ方〟は実に上手いと思います。  特に、初めのゴリラが撃たれるシーンはなかなか衝撃的です。  衝撃的ですが、やはり答えがわかってしまうと、この作品の骨子であるミステリー性がなくなります。  それから先はこの映画の〝落としどころ〟ですが、これがただの脱獄じゃあなんかスッキリしません。  もしアフリカのゴリラを襲った部隊の行為が国際的に違法性のあるもであるならば、もっと別のアクションを起こす展開を見せてほしかった。  諸悪の根源はゴリラを無差別に襲った人々。なのにまるで刑務所が〝悪〟であるかのように、憎むべき対象がシフトしてしまっています。  演出は感動的にしようとしているのに、肝心のストーリーに説得力がないのが残念です。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-29 02:30:19)《改行有》

12.  BATS 蝙蝠地獄 《ネタバレ》  いやー、面白いです。これくらいの年代の映画になりますと、無名の作品でもなかなかのレベルに仕上がっているものが多くなってきますね。  そしてストーリーがいたってシンプル。しかもこの作品、さすがB級だけあってとにかく展開が速い。冒頭でバカップルが犠牲になったかと思いきや、わずか10分足らずでもう対策チームが出来上がっています。このノリ、このテンポ。自分がファストフードということをよく理解している。  そう、大作映画が時間をかける高級懐石料理なら、この映画はまさに今すぐおいしいものを手軽に食べたいひとのためのマ○クなわけです。  しかもパニック映画として前半だけなら、個人的に8点あげられるくらいのクオリティ。町人が非難してからは、主人公たちだけになってしまうのがちょっと物足りなく、少しばかりの中だるみを感じてしまったわけですが、それでも最後まで楽しく鑑賞することができました。  ラストのオチも、普通であれば『ちゃんと生き残りがいますよー。悲劇は繰り返されるのですよー。』ってな感じで終わるところですが、コメディなオチでしめくくる工夫が好きですね。  そこまでの期待はしていなかったというのもありますが、大変良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-21 14:03:58)《改行有》

13.  パニッシュメント(1998)  こーゆーオチってのは好きではないはずなのですが、この作品は良かったです。  演出とストーリー構成がなかなかよくできています。真相が気になって最後まで興味をひっぱられます。バラバラの写真を少しずつつなげて一枚の真相へとたどり着くようなわくわく感が終始あります。一旦話を完結させたのが良かったと思います。  そしてラストのオチ?ヒキ?何ていうんですかね?とにかく良かったです。まんまとしてやられましたよ。  短い時間の中に必要な情報だけを盛り込んで、テンポ良く進むノリも良いですね。暗い内容なのに、暗くなりすぎないところも良い。ドライな父親がその代表でしょうか。絶望と僅かな希望の入り混じる絶妙なバランス感覚が、物語を盛り上げてくれます。それであのオチですからねー。オススメです。[DVD(字幕)] 7点(2015-01-31 21:25:59)《改行有》

14.  バグズ・ライフ 《ネタバレ》  ファンタジーとしてわりきってしまえば、大変に夢のある作品です。個人的にはより昆虫の現実を描写したであろう『アンツ』のほうがストーリーは面白いです。ですが、子供目線に立ったとき、その色使いやキャラデザインは、こちらのほうが楽しんでもらえそうですね。中でもドット姫とブルーベリーズのかわいさは際立っています。ドット姫が懸命に走る姿、小さな羽根で飛び回る姿の愛らしさは、昆虫のレベルを超えています。それにアリ以外の虫がたくさん出てくるのも良いのかもしれませんね。  本作では虫が集まる世界を都会に見立てたシーンがあります。なかでもバスがあったり、たくさんの虫が車に見立てられている世界を作ってしまうディズニーはさすがです。これぞ想像力の限界を超える理想的なファンタジーの世界だと思います。  そしてその一方で、やたらとリアルな現実をぶつけるのもさすがディズニー。特に昆虫にとって脅威になるであろう『雨』の描写はすばらしい。そこにわかりやすく爆音の効果音をつけちゃうセンスに感動します。  リアルとファンタジーの極端なアンバランスを平気でミックスさせておきながら、これだけ説得力のある作品ができちゃうもんなんですね。その上で、ちゃんとエンターテイメントとしての役割も担っている、上質のCGアニメだと思います。だけどやっぱり子供向けですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-07-06 17:14:27)《改行有》

15.  白銀に燃えて 《ネタバレ》  真っ白な雪景色に、機関車の煙が流れる様子が最高に美しい。ディズニーならではの映像の美しさと、わくわく感たっぷりの音楽が気分を最高に盛り上げてくれます。  犬ぞりレースに一人の若者が夢と希望をもって挑む、そしてディズニーとくれば、もちろんひねりもなんもない、どストレートな映画なわけですが、それが良くも悪くもディズニーなんですよね。だけど、そんな映画だからこその心地よさってのがあるものです。  ただこちらの作品は、明るいムードで始まった割には、いったんレースが始まると結構過酷なムードが漂い始めます。何度もピンチに陥ったり、妨害されたり、なんか見ていて痛々しい。その一方で、ピンチを乗り越えるたびに、名声が上がっちゃったりして、観ている側の満足感はちゃっかり満たしてくれる、まさに王道の感動スポーツアドベンチャー映画。  唯一難を言うならば、父の突然の死だったり、ライバルが突然自分の犬にかまれたり、ゴール目前で力尽きそうになったり、ピンチの演出がやや唐突すぎるのがどうしても不自然に見えてしまう。そんなシーンが続くと、やっぱなんか作り物っぽく、安っぽく見えてしまって、そこだけが少し残念でした・・・。  でも家族とかで見るのであれば、これくらいわかりやすいのもまた良いかもしれないですね。[DVD(字幕)] 7点(2013-10-19 06:57:48)《改行有》

16.  ハード・ターゲット 《ネタバレ》  父親が殺された理由を探していくにあたり、関係者が次々と殺されていく展開はありきたりですけど良かったです。この前半だけでフーション(ランス・ヘンリクセン)とヴァン・クリーフ(アーノルド・ヴォスルー)の悪役としてのキャラづけは完璧でしょう。  最後の関係者が殺されると同時に、ブドロー(ヴァンダム)たちも攻撃されて、更には刑事のマリーが応戦空しくやられちゃって、どうなることかと思いきや、まさかそこからラストまでひたすらアクション押しになるとは思っていなかったです。  悪くはないんですけど、もうワンクッションあっても別に良かったんじゃないかな。まだこちらの気持ちの用意がまだできていないうちに、ラストまで突っ走られてしまいましたね。  この手のアクションにはありがちの、主人公にはまったく弾が当たらないという設定はもはや鉄板なので気にはしませんが、もうちょっとだけ当たらないようには気を遣ってください。バイクの曲乗りも、ロープにぶら下がりながらの射撃もやりすぎです。笑えたけど。  ほかにも言いたいことはいろいろありますが、最後にひとつ。  撃って蹴るのではなく、せめて蹴ってから撃ってください。あほですか。  というわけで、最高に楽しいアクション映画でした。  いや、本当ですよ。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-30 06:24:39)《改行有》

17.  ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 《ネタバレ》  銃がもう一人の主人公と言っても過言でないくらい、あらゆる種類の銃がでてきます。ストーリー上も、よくある「麻薬密売組織の壊滅」ではなく、「兵器密売組織の壊滅」というのが徹底していて良いです。  また、こちらの映画では銃火器が凶悪なので、それにあわせて出てくる人達の耐久性が2割増しくらいであがっております。普通のガンアクションのように1発くらいじゃ倒れません。たとえ通りすがりの雑魚キャラでも、かなり撃ち込む必要があります。だいぶ根性があります。メインの人達につきましては、多少撃たれても跳んだりはねたりしているので驚愕です。  それから、個人的に粗がありまくりのストーリーってそんなに嫌いではないので、この映画のストーリーは結構好きです。わかりやすいし。彼が実は潜入捜査官っていうのはびびったし。  それにこの映画は、やはり純粋なガンアクションを楽しむタイプのようですから、ストーリーに粗がありまくりなのはスルーしちゃっていいんでしょう。  と、いうわけで、ガンアクションが好きな人であれば、わけ隔てなく楽しめる映画なのかなと思いました。   [DVD(字幕)] 7点(2013-05-13 01:44:18)(良:1票) 《改行有》

18.  遥かなる大地へ 《ネタバレ》  「早く、早く旗を立てなさい!」  「・・・・は~や~く~は~た~を~た~て~ろぉ~。」  観ているこっちが焦ります。  個人的には最後まで「新天地だぁー!フロンティアじゃー!土地ぃー!土地っ!土地っ!」ってな感じで、いてほしかったです。  んー。ラブストーリも大事な主軸ではあるんですよね。  だったら仕方がないかぁ。「君がいなければ土地なんて・・・」  あーね。そのセリフ言っちゃう?ってな感じですね。  拳闘で成り上がっていくところは良かったなぁ。  今までマジメに働き続けても報われなかった青年の気持ちを考えると、ここで帽子マニアになってしまうのも心情的には理解できます。ちょっとぐらいうかれたって、いいじゃん。ってね。  でもその姿に幻滅しちゃうシャノンの気持ちも、もちろんわかりますけどね。  「君たち、土地はもう良いのかい。初心は大切だよ。」  と思いながら見つめていました。  汽車ん中でジョセフがこの映画の本来の目的を思い出してくれて良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-30 19:08:25)《改行有》

19.  ハード・キャンディ(1999) 《ネタバレ》 最後の証拠が、今の今まで警察も親も誰も気付かないなんてありえないです。とは思いましたが、そもそも本格サスペンスじゃないですもんね。サスペンス要素が、この映画にメリハリと適度な緊張感をくれています。だから穴あきサスペンスでも問題ないです。なぜかとても楽しめました。テンポが良いからですかね。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-07 18:23:23)

20.  バタリアン リターンズ 《ネタバレ》  『2』と同じ点数をつけましたが、好みで言えば『2』のほうが好きです。  一応『3』にあたるこの作品。タイトルを変えているだけあって、『1』『2』とはまるで方向性が違います。  『ゾンビ』にしろ『バタリアン』にしろ、私がこの系統の作品に求めるのは『サバイバル』『パニック』なので、この作品はいまいち好みと合致しません。かなり内輪の揉め事に終始していて、フィールドが狭い。パニック要素が弱い。不特定多数の人々を巻き込んでこそ、盛り上がるというもの。  ただ、その狭いフィールドの中で起きるトラブルは、結構なクオリティで魅せてくれます。  『最初の実験体の惨劇』『撃たれた店主の捕食及びバタリアン化』『リバーマンを食べてしまうヒロイン』など、どれも一見の価値はあると思います。グロさはまあまあ、ストーリーも悪くないので、スプラッタ系ムービーとしては十分楽しめるものに仕上がっていると思います。  私はメインのストーリーが『ラブストーリー』だと、どうしても気持ちが乗り切れません。  それに、彼女の死は自業自得も良いとこです。更には主人公である彼氏のあまりに身勝手な行動。たとえB級であっても、主人公にはある程度の常識人を置いてもらわないと、共感も同情もできません。  ある意味、彼氏のエゴを最悪の形で表現した究極のDV作品です。[DVD(字幕)] 6点(2017-05-27 10:35:12)《改行有》

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