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プロフィール |
コメント数 |
17 |
性別 |
男性 |
年齢 |
50歳 |
自己紹介 |
色々と探り中です。 戦前戦後の日本映画好きですが、割と雑食です。 監督は1人あげるとしたら溝口健二監督です。 |
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1. 華岡青洲の妻
《ネタバレ》 市川雷蔵、高峰秀子、若尾文子、伊藤雄之助、浪花千栄子と、名前をながめているだけで気持ちよくなってくるような豪華キャスト。
見所の一つはやはり高峰秀子さんと若尾文子さんの関係性。
これは中々一口で語るわけにはいかないものでして。
尊敬もありお互いに愛情もありつつ、医者の家の女として争い、嫁と姑としても争い…。
一筋縄ではいかない人間模様を描いています。
冒頭しばらくは本当に幸せな世界なのに、市川雷蔵が家に帰って来ると同時に、よーいドンという感じでねちねちワールドが始まります。
中盤、一つのクライマックスとも言える人体実験を申し出る妻と母の激しい争いのシーンで。
それを仲裁する市川雷蔵扮する華岡青洲が怒る理由が、自分の麻酔薬に対する信頼性のなさからのものだったり。
後半、妻の出産と手術が重なって、どっちも無事に成功するのですが、出産後の妻にひたすら自分の手術の成功だけを喜び、語っていたり。
そういった「初めて全身麻酔による手術を成功させた医者」としての人物造形も面白いです。
冒頭ですが人生二度目となる於継(高峰秀子)と加恵の出会いのシーンの演出がまるで運命の出会いのようで大好きです。そのシーンの音楽が特に素晴らしい。
そしてこの作品における美術。これは溝口健二監督の後期の傑作郡を助監督として支えた宮嶋八蔵さんの仕事。その徹底した仕事ぶりが素晴らしいです。髪型から小道具から生活用具から嘘のない世界を作り上げています。
助監督としてクレジットされています。
それにしてもあの猫ちゃんたちはどうしたんでしょう…[DVD(邦画)] 9点(2014-08-14 13:20:51)《改行有》
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