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プロフィール |
コメント数 |
1682 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。 |
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1. 薄桜記
《ネタバレ》 うーん、市川雷蔵カッコ好いな~~ちょっと驚きのカラー作品だったのですが、時代的にも相当に古めかしい時代劇映画で、かつ(たぶん時代相応に)色々とコッテコテ!でもありますよね。雷蔵自身も、後に他の作品で観た時よりも、シンプルに遥かに「歌舞伎」寄りの演技をしてると思いました…がソレが何やら実にカッコ好い!凄みに溢れて居る!のですよね。重ね重ね、コテコテに武士の(古~い)価値観丸出しな感じなので、やはり少しダケ「ソコまでせんでも…」みたいなコトも随所で感じられはするのですが、私みたいな小物としては(だとしても)モ~黙るしかない…みたいな凄さが在りますね。殺陣も、オーラスなんか特にそー思いますが総じて好い出来でしたよね(⇒ココに関しては、古い作品過ぎてチャンバラにSEが全く入らないのが結構に違和感ではありましたケドね⇒そーいうのって何年ごろから入り出すんすかね?)
とは言え一点ダケ、また肝心な真城千都世さんに関してはやはり率直に今一つ…だったかも知れませんね(まあ多分、ほぼ新人みたいなコトなのかとは思うのですケド…)。ルックスはフツーにかなりの美形で、見たダケなら「綺麗で瀟洒なお姉さん」みたいな感じなのですが、特に序盤は十八九の女のコか!的なキャラの浅さマデが見え透いてしまうホドで。。終盤付近は、流石にちょっと好くなった気もするのですが、もっともっと好くなってくれないと元が取れない…みたいにも(やや)思われてはしまいましたですかね。[DVD(邦画)] 7点(2024-02-13 23:38:25)《改行有》
2. 灰とダイヤモンド
《ネタバレ》 「命を賭しても好いと思える様な(自分にとって)重要な」仕事と、「ただ命を賭す覚悟が無ければ出来ない」仕事、というのは似て非なるものであり、一見はレジスタンス活動の危険な任務の齎す高い目的意識で充実している様に見えなくもないマチェクの人生は、その実確かにとても空虚である様に思える。崇高な理想の下に立たせて「貰って」はいたとしても、所詮彼も(替えの効く)歯車でしかないのだ。『世代』と同様にコレも本質的には青春映画、ただ今作は徹底して、その何者でもない若さの「虚無感」を逆説的に描き出している様に思われる。
クリスティーナがマチェクに惹かれたのは、彼に自分と同じモノを感じ取った、からだと思いませんか。彼女も虚ろな人生を生きているのでしょうが(彼女の人生をそう至らしめたのは確実に戦争なのでしょうが)、だから今作で描かれる彼と彼女の交りというのは、おそらく愛だ恋だと言えるモノでもない様に思えて、唯「成り合わざる」トコロの埋め合せ合い、なのではないかと思うのです。でも、不思議にもその一夜だけの情交には、これも逆にどこかピュアで清々しい人間性というのを感じ取れたのですよね。それは、終戦を祝う乱痴気騒ぎと其処で浮かれる濁々とした「大人」達、其れと彼らとの対比が見せる幻、なのかも知れませんが。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-23 22:20:18)《改行有》
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