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1. 八甲田山
《ネタバレ》 上に立つ者が無能だとどうなるか。
三国連太郎の大隊長は絵に描いたような悪者ですが、
北大路欣也の中隊長だって何で抵抗しないのですか。
「ただの付き添いだから」と了解して付いてきたのに何度も口を出されて、「現場の指揮権は私にあります」と何で言えないのですか。悔しい思いで見ていました。
逆らえない「空気」。
現実のその後の大敗北にまっすぐつながるような気がします。
対比的に描かれているのが弘前から出発した高倉健の中隊長。
秋吉久美子演じる案内人の村娘が役目を終えて隊を離脱するとき、無表情な中隊長はそのまま見送るのかと思いきや「案内人どのにたいし、捧げ、筒!」一同で最大限の敬礼をします。
ここなんですよね。
wikiをよむと史実とはだいぶん違うようですが、集団となった日本人のいけないところがくっきりと描かれている良作です。
2時間以上の大作でこれでもかと兵士たちが狂い倒れていくのを見続けるのはつらかったのですが、よくもまあこんな雪中ロケを敢行した製作陣の熱意に頭が下がります。大滝秀治、緒形拳、前田吟、東野英心ら脇役も好演。
9点啓上。[DVD(邦画)] 9点(2020-01-14 07:35:32)(良:2票) 《改行有》
2. ハンナ・アーレント
《ネタバレ》 巨大な悪を作ったのは、極悪人ではなく、その悪を体を張って止めなかった臆病者の普通の人々だ。
被害者面をしている場合ではない。[ビデオ(字幕)] 8点(2020-01-12 22:09:01)《改行有》
3. her 世界でひとつの彼女
《ネタバレ》 AIと恋をしても、AIは進化して言葉の間の世界に旅立ってしまう。
空虚な言葉でごまかすのではなく、現実の隣の人と関係を作っていくしかない。
AI吹き替えは林原めぐみ。
主役はまるでシンジくん。[DVD(吹替)] 6点(2020-01-12 22:00:26)《改行有》
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