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プロフィール |
コメント数 |
731 |
性別 |
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自己紹介 |
奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。
好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。
どうぞよろしくお願いします。
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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。
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1. 光る女
別に、「オレはこの映画を分かってるんだ」みたいな、鼻持ちならないスノッブを気取るつもりはない。けれど、冒頭のゴミ捨て場での秋吉満ちる登場シーンから始まるこの壮大な”映像オペラ”に、ぼくはわけも分からないまま全身全霊で魅了され、すっかり恋してしまったのは本当だ。この映画の世界では、誰もが力の限り喜び、泣き、叫び、怒り、愛し、憎みあっている。そんな、すべてに過剰で非現実的な世界(というより、「舞台」そのもの)を、異様なまでの長回しで執拗に捉え続ける映像は、まさにエモーション(心の振幅、揺さぶられ)そのものとなって、見る者にガツンガツンとぶつかってくるかのようだ。…そう、この映画は、ぼくたち観客に文字通り”格闘(!)”を迫っている。力まかせにぶつかってくるストロングスタイルの本作を、真正面から受け止めようとする者だけが、あのラスト、ユートピア的田園風景の中で清々しく歌う満ちると武藤を祝福してやれるんだろう。…逃げちゃいけない!10点(2003-11-14 18:32:38)(良:1票)
2. 氷壁の女
おぼこ娘風のベッツィ・ブラントリーが、ハダカを見せる一瞬のシーンがあまりに強烈すぎて、作品全体の印象トンじゃってます。すみません。それでもあえてコメントさせていただいたのは、フレッド・ジンネマンへの敬意を込めて。この遺作は、結果的にこれまでの彼の重厚かつ野心がギラギラした鬱陶しい「名作」にはない、軽やかな叙情と、諦観、そして”若さ”へのアンビヴァレントな感情が、見る者の心に染み通っていくようでした。最後に美しい映画を残してくれて、巨匠ありがとう!8点(2003-05-30 18:48:10)
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