みんなのシネマレビュー |
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21. ビッグ・ショー!ハワイに唄えば うむむ。自称「ゲロッパ切り込み隊長」のワタクシは(切り込んだはいいけど、誰もついて来てくれないという説あり)、「ゲロッパ!」そっくりな雰囲気・テンポがそれだけで心地良かったのだけれど・・・確かに欠点を挙げる事はできるんですよ。加藤茶を初めとする日系ハワイ人が不自然すぎるとか、竹内結子が一人浮いてるとか(いや、結構好きなんですけど)、尾藤イサオの親父ギャグがさぶすぎるとか。何より「演歌」という若者ウケしないものを題材にしたのが致命的なのでしょう。確かに僕も演歌や都はるみには興味ないし、今までこの映画を積極的に観たい気持ちにならなかったのは事実。たださぁ、例えば戦争嫌いな人でも「良い」と思える戦争映画はあるし、ヤクザ嫌いでも「すげえ!」と思えるヤクザ映画はあるじゃん。そういう意味でこの作品は演歌嫌いでも面白いと思える演歌映画だと思うのだけれど・・・。話は変わりますが、以前インタビューか何かで井筒監督が語っていた所によると、彼にも何度か「映画監督をやめよう」と思った事があったそうです。確かに過去の作品を見てみると、中には「あちゃー、やっちゃったよ」と言いたくなるような作品もあるんですよね。だからひょっとすると、いつまで経っても芽が出ず、肝心な所で失敗してしまう赤城麗子というキャラクターには、井筒監督自身の姿が投影されてたりするのかなあ、と思ったりもするんですよね。確かに、「潔くやめる」という行為はカッコ良いのかもしれないけれど、失敗を繰り返してもしぶとくタフに物事を続けるというのも、やはり尊敬に値する姿なんじゃないか、と僕は思います。もし監督をやめちゃってたら「ゲロッパ!」は生まれなかったわけだしね。7点(2004-04-28 18:56:37)(良:1票) 22. ピンク・パンサー2(1975) ピンクパンサーの曲を聴くと「8時だよ!全員集合!」を思い出してしまうワタクシですが(だから“チーン”がないと物足りない・・・って若い人には分からんか)コレは面白い。馬鹿馬鹿しさとおしゃれさが上手くミックスされてるのはさすが英国ってことでしょうかね。7点(2004-04-23 20:36:03) 23. 光る女 おそらく【やましん】さんのコメントを読んでなかったら「なんじゃこりゃあ?」という感想しか持たなかったと思います。詳しく書くと長くなるので端折りますが、最近映画の見方を根底から揺るがすような出来事があって、んでたまたまこの作品のビデオを借りてたもんで、なるべく無心で(と言っても僕は修行を積んだお坊さんとかじゃないので、『なるべく』でしかないのですが)、役者の演技がどうこうとか、アラ探しとか、あと相米作品だから長回しに注目、とか、そういう「ちょっと沢山映画を観たからって映画を分かった気になってんじゃねえぞ、俺」的要素をなるべく排して観てみました。で、そうやって観た後、心の中に残った印象を掬い取ってみると、秋吉満ちるや武藤敬次の独特の台詞の話し方が、何だかいとおしいものに思えてきて、何だかよく分からないけど「映画だなあ」という感じでした・・・・・・何だか混乱してしまってまとまりのないレビューになってしまいましたが、人生には時々混乱も必要なのだ、と強引に開き直ってしまおう、うむ。7点(2004-01-12 16:15:47)(良:1票) 24. ピアノ・レッスン いや、良い映画だとは思うんですよ。映像も音楽も綺麗だし。んでも正直、主人公の心理とか行動についてがよく分かりませんでした(泣)。しょーがないんで(?)可愛いアンナ・パキンを十分堪能させて頂きました。他の方のレビューを見ると女性の支持が高いようですが、これってつまり、アタクシが女性を理解してないってことでしょうか(しょぼーん)。やっぱナカタニアキヒロやサイモンフミの本でも読んだほうがいいのかなあ(号泣)。7点(2003-11-07 16:32:50)(笑:1票) 25. 光の雨 面白かったです。でも、なーんかもやもや。こういう映画って少ないから、一つの作品に色々求めてしまうのかなあ。最初、「『光の雨』という映画を撮っている所を撮っている『光の雨』という映画」という設定にドキドキしたんですけど、それがあんまり生かされていないような気がしました。革命戦士を演じる俳優のキャラがいまいち立っていないように思えます。「元アイドル」とか「死体役ばっかりだった人」とか、オイシイ人はいるんですけどね。それと革命戦士たちが過酷な状況の中で次第に狂気に侵されていく様が「es」みたいにスリリングに描かれるのかなーとワクワクしてたんですけど、これもあんまり怖くなくてちょっと不満。・・・えーと、この映画で描かれた「あの時代」はあそこで「終わっちゃった」みたいになっているけど、実は70年代、80年代、90年代、そして現在に至るまでずっと繋がっている(或いは「引きずってる」)はずなんですよね。今でも幾つかの大学の自治体(有名私立が多い)にはあの頃の残滓(←こんなこと書くと「総括」されちゃうかも・・・)も残っているわけだし、いわゆる「左翼系」の人は絶対あの頃の影響を受けているはずだし、そんな中、大杉漣演じる元全共闘の樽見は一体どういう思いで三十年間生きてきたんだろう・・・などと考えていると、どんどんもやもやしてしまう。でもいやな「もやもや」ではなく、ある意味刺激的な「もやもや」でした(だからこそこんなに長々とレヴューを書いてるんですけど)。こういう「あの頃」を描いた映画はもっと沢山作ってほしいなあ。時代的にはアメリカのベトナム戦争やロック黄金期と同じくらいでしょ?「あの頃」は、例えば明治維新とか戦時中とかと同じように、この国の重要なトピックであることは間違いないんだし。あと、そうだ、僕はこの作品をDVDで観たんですが是非メイキングもつけて欲しかった。そしたら二重構造が三重構造になって面白かったんですがねえ。7点(2003-04-11 16:22:03) 26. ビルとテッドの大冒険 ふふ。映画の内容云々よりも前に、こういう映画が存在すること自体が面白いですね。観ている内に脳みそがトロットロに溶けて、批評精神とともに耳から流れ出すのが感じられます。これは「地獄旅行」も観ないわけにはいかないなあ。デパート(?)で歴史上の偉人が暴れるところとラストのあまりに堂々とした大ボラの吹きっぷりに敬意を表して。7点(2003-04-06 13:53:54) 27. ピンポン 「イン・ザ・USAも歌えよ」って言うギャグが大好きです。割と面白かった。スーパーカーの主題歌もはまってましたね。でも今思うと窪塚さんはトゥーマッチだったかなあ。7点(2003-03-03 16:54:59) 28. 避暑地の出来事 んふふ、まるで往年の「吉永小百合・浜田光夫」コンビ、もしくは「モモエ・トモカズ」コンビのロマンス物のようなウブさ。「女の子と過ちを犯したことある?」なんて、4文字言葉(エフユーシーケーとかエスエイチアイティーとか)の氾濫する現代のアメリカ映画じゃ考えられませんのぉ。何か、今観ると自分の親の世代の青春に思いを馳せたりして、なかなか新鮮であります。6点(2004-05-14 18:43:52) 29. ひかりのまち 「何か足りない」、でも、求めるものが何なのか、自分でも分からない・・・という、各登場人物の孤独や不安、イラ立ちが実にリアルに描かれていました。マイケル・ナイマンの音楽がとても映画と調和していたと思います。もう少し経ってから改めて観てみたい作品のひとつです。6点(2004-04-21 16:09:38) 30. ヒューマンネイチュア 発想は面白いと思うのですが、今ひとつおバカ映画としても風刺としても中途半端だったような・・・。最後のどんでん返しも、なんか投げちゃった感じだなあ。ちなみにこの作品、文明(文化)と本能(性衝動?)を対立したものとして描いているけど、実際はこの両者って、ある種の“共犯関係”なんじゃないかなあ、と僕なんかは思います。下世話な話をすれば、例えばインターネットとかがこれだけ発達した影には絶対エロパワー(笑)があったと思うし、平安貴族が和歌をさかんに詠んでたのだって結局は「モテたい」っていうのが大きかったんじゃないかなー。ま、これはまた、別の話でした。6点(2004-03-30 17:28:02) 31. ビッグ・ダディ うむむ、アダム・サンドラー嫌いじゃないけど・・・。子育てに対する姿勢がお気楽すぎるぞ。厳しすぎる父親も問題かもしれないけど、しつけがなってない子供もイヤだ。ラストは何だか無理やり父子愛に持っていってたけど、なーんかあざとい感じがしてしまいました。まあ、最後にちゃんと職についたのは偉いと思うけど・・・惜しいなあ、もう少し脚本をきちんとすれば、新しい「キッド(チャップリンの方ね)」になったのに・・・。とりあえず、エミリー・ワトソンとの新作「パンチドランク・ラブ」に期待。6点(2003-08-23 19:36:37) 32. ピノッキオ パジャマみたいな衣装でピョンピョン跳ね回るロベルト・ベニーニは意外と(?)可愛かったですね。・・・ただ途中で「ひょっとしてベニーニはこの映画で幼児プレイがしたかっただけなんじゃねえの?」という邪推が脳裏を何度もよぎりましたが。それにしてもなんであんなにイタリアでヒットしたんでしょうね?これは日本でいうと「ビートたけし主演“実写版・鉄腕アトム”!」みたいな感じなんでしょうか。6点(2003-08-11 19:44:03)(笑:1票) 33. ひまわり(1970) 名作・・・なんでしょうけど、僕は正直今ひとつ。音楽が甘すぎるというのと、ソフィア・ローレンの顔が怖い(綺麗に見えるときもたまにあるんですが)っていうのもあるかもしれません(マルチェロ・マストロヤンニは好きなんですけど)。ところで「はいからさんが通る」はかなりこの映画からアイデアをパクったのでしょうか?6点(2003-08-11 17:45:19) 34. 陽だまりのグラウンド うーん、あんまり毒舌を吐きたくはないけどSTING大好きさんの意見に賛成。心の動きや行動の動機がイマイチ見えませんでした。部分部分で楽しいところはあったから(みんなで「ビッグ・ママ」を歌うところとか)不愉快とまではいかないけど・・・野球が好きだったらもっと印象が変わったかもしれませんけどね(「けど」が多いな、今回)。ちなみに僕はこのあと「ビルとテッドの大冒険」を観ました。5点(2003-04-06 13:36:00) 35. 美女と野獣(1991) 《ネタバレ》 うーん、、率直に言うと、素材の味を殺してしまって、それを大量の調味料で誤魔化した料理って感じ。原作はもっと暗くて哀しい面もあったはずなのに(で、それはとっても大切な部分だったはずなのに)、そこを思い切り削ぎ落としてしまって、テキトーに楽しい雰囲気にしてテキトーにカンドー的クライマックスと浪々と歌い上げるバラードで盛り上げて、という、典型的なディズニー手法(もちろん悪い意味で)で、原作の持ち味がスポイルされてしまっている。「子供向けのファンタジーなんだから良いじゃん」ってゆう人もいるかもしんないけどさあ、でも子供にこそ、時には残酷さや哀しみを内に秘めた物語を見せるべきなんじゃないの?とワタクシは思います。甘~いだけのオハナシだけじゃ、砂糖や食塩や脂肪分ばっかりのお菓子と同じで、強くなれないぞ。あとクライマックスシーン、オチは真逆だけど「シザーハンズ」に似せ過ぎ。[DVD(字幕)] 4点(2006-05-18 18:54:28) 36. ビバリーヒルズ・バム んー、どうだろ?ビバリーヒルズの典型的なお金持ちと、そのアンチとしてのホームレスっていう図式はチト安易な感じがするし、しかも後半になると話がグダグダになっちゃうし・・・。「ローズ」に感動してしまった自分としては、ベッド・ミドラーがこういう作品に出てるっていうのが悲しい・・・。3点(2003-10-22 21:45:53)
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