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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ピンクレディーの活動大写真 去年の年末、「幻の湖」と同時上映されたのを観ました。正直全然期待してなかったけれど、結構面白かったです。企画自体は当時のピンクレディの人気に安易に乗っかったものだし、作品の質も「新春かくし芸大会」の出来がちょっと良くなった程度で、真面目に考えれば「こんな映画ばっかり作ってるから邦画は駄目になったんだあ!」という面もなくもないのだけれど、冒頭で石立鉄男・田中邦衛・秋野太作という、異様に胡散臭~いオーラをまとった俳優たちがお寒~いコント芝居を披露するくだりで逆にツボにはまってしまった(まあ、こっちは「幻の湖」目当ての客だしね)。あと、途中のエピソードで「モンスターのモンちゃん」というのが登場するのだけれど、これの着ぐるみが恐ろしいほどに可愛くなく(笑)、出てくるたびに大爆笑。まあ全体的に一昔前のダメ邦画のショボショボ感で一杯の作品ではありましたが、深読みをすれば、一見アイドルおバカコメディーのふりをして実は邦画の安易な体質を作品自体で皮肉った風刺映画とも取れる面もあったりします(買いかぶりすぎ?)。ま、それにピンクレディの二人は可愛かったし、結構曲も良かったので結果的には満足しました。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-11 15:14:11) 2. 緋牡丹博徒 仁義通します 「緋牡丹博徒」シリーズというと、世間的には加藤泰が監督を手がけた作品の評価が高いみたいですが、いやいや個人的にはこの作品も良かったっすよ。斉藤武市という監督さんは日活アクションを撮ってた人だそうで、そのキャリアが良い影響を与えているようで、一言で言うとキモチ良い「活劇」。過剰になる事を恐れない演出はエネルギッシュでエモーショナルな躍動感があるし、脇役もきちんと描かれている所はちょっとマキノにも似てる気がする(いつもは割と三枚目っぽい長門裕之が、男気のあるかっちょいー役なんだ、コレが)。また、この手の任侠モノは「善玉・悪玉」の図式がはっきりしているので、ともすれば物語が単調になりがちなのだけれど、名脇役待田京介が、跡目を継がせてもらえない事を不満に思って悪玉側に寝返りつつも苦悩する代貸、という複雑なキャラを演じているおかげで、物語に深みが出ています。あーもっちろんの事、お竜さんはため息出ちゃう位素敵だし(長門裕之の助っ人に颯爽と登場するとこなんかサイコー!)菅原文太もかっちょいー、熊虎親分の登場で大爆笑、そして最後は殴り込みだぁ!うりゃあ、とりゃあ、ほりゃあ!と、やたら盛り上がってしまう作品なのでした。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-23 22:51:22)(良:1票) 3. 緋文字 まずはウンチク的なことから。本作はヴィム・ヴェンダースの初期の作品で、今の所彼の唯一の時代もの。ちなみにヴェンダースはこの作品の撮影中に子役イエラ・ロットレンダーとリュディガー・フォーグラーが仲良くしているのを見て「都会のアリス」のアイデアを思いついたのだとか。さて、僕は原作も、デミ・ムーアやリリアン・ギッシュ主演で作られた「スカーレット・レター」も観てないのだけれど、このヴェンダース版は物語の前半部分が大胆にカットされているみたいです。どうしてヴェンダースがこの作品を手がけることになったのかは分からないけれど、画面から滲み出るザラついた感じ、主人公ヘスター・プリンのどこにも居場所がないという漂流感、或いは(海辺が舞台のため)ずーっと聞こえてくる波の音の雰囲気は、いかにもヴェンダースっぽいなー、と思います。7点(2005-03-17 18:12:37) 4. ピンク・パンサー2(1975) ピンクパンサーの曲を聴くと「8時だよ!全員集合!」を思い出してしまうワタクシですが(だから“チーン”がないと物足りない・・・って若い人には分からんか)コレは面白い。馬鹿馬鹿しさとおしゃれさが上手くミックスされてるのはさすが英国ってことでしょうかね。7点(2004-04-23 20:36:03) 5. ひまわり(1970) 名作・・・なんでしょうけど、僕は正直今ひとつ。音楽が甘すぎるというのと、ソフィア・ローレンの顔が怖い(綺麗に見えるときもたまにあるんですが)っていうのもあるかもしれません(マルチェロ・マストロヤンニは好きなんですけど)。ところで「はいからさんが通る」はかなりこの映画からアイデアをパクったのでしょうか?6点(2003-08-11 17:45:19)
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