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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
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1.  ひまわり(1970) 駅での別れが3回あったのか。出征、ロシアでの再会(ソフィアが探して、ソフィアが汽車に乗る)、イタリアでの再会(マルチェロが探して、マルチェロが汽車に乗る)。この映画、タイトル曲が有名なんだけど、ソフィアが異国の地を探し回るときの、6拍子のテーマもいいんだ。ロシア民謡のような引きずるようなメロディ。「岸壁の母」より心に沁みる。メインテーマもいいけど(おびただしい死者がイメージの中で重なる画面いっぱいのひまわり!)、思い出そうとすると、ビリーバンバンの「さよならをするために」が混ざってきちゃうんだ。[地上波(吹替)] 8点(2014-03-04 09:41:10)

2.  緋牡丹博徒 仁義通します 《ネタバレ》 悪党の描き方がうまいんだ。町田京介。完全にブラックな悪人じゃない。ただちょっと器量に欠けるの。一生懸命我慢しようとして、ときにはお竜のためにタンカを切ったりする。しかしそのときに悪口を言われて決定的に寝返ってしまったりするわけ。それのカラミで、妹の嫁ぎ先の長門裕之が苦悶し、身を証すために無謀な突入を計ることになったりする。ラストではお竜のために仲間を刺して死んでいく。馬鹿な奴、と言っちゃえばそれまでなんだけど、こういうのを丁寧に描くのが仁侠映画の良さ。任侠道そのものへの疑いにも通じていく。「お竜さんは蟹じゃねえ、蟹じゃねえのに何かの間違いで横に歩いているだけなのよ」だってさ。短いドスによる立ち回りの籠もった力と、長ドスの爽快感とがラストの見せ場。でも半ばでの立ち回り、雪の中で青い傘だけでチンピラを相手にするのに酔った。これ最終作ということで、富三郎にも道行をやらせたけど、ちょっと合わないね。本シリーズの熊寅はあくまでも三枚目だから。[映画館(邦画)] 8点(2012-06-19 09:22:29)

3.  緋牡丹博徒 お竜参上 たぶん私は仁侠映画は、その時代色を楽しめるところも好きなんだろう。街のさざめきなどの気配、丁寧な小道具、そういったところにうっとりしてしまう。ああいった小道具を適宜に配置できる能力は、ちゃんと伝わっているのだろうか。本作最後には凌雲閣が登場する。画面の特徴では、手前に何かがあるカットが多い。つまり奥のほうで捉えるのが好きみたい。手前に娘、その奥で顔をもたげてくるお竜、この二つの顔の重なり合い。悪玉がアラカンにイチャモンつけるときの奥のお竜。あるいは娘との再会シーンの据えっぱなしの長回し、奥のお竜がハッとして前面に出てくるの。仁侠映画はワイドの画面を一番生かせたジャンルだと思っているんだけど、それは相対する距離を十分に取れるところ、横に広がる儀式の場や賭場のシーンで、舞台のような広さがちょうど合っている。でもこういった奥への展開も合わせ持っているから、さらに画面が豊かになってるんだな。今戸橋のシーンでも、画面の右手に橋を大きく埋めて、左の隅っこで二人を立たせる。するとそこに密やかさも加わってくる。倒れたアラカンのずっと向こうを傘を差したのが通り過ぎていく。この「奥」の感じと、ぐっと手前でほとんど人物の足元からあおる感じとが対比される。とにかくワイドの画面に無駄が全然感じられない。加藤泰お気に入りの任田順好は「役を降ろされた女優」の役で、例のごとく怨みの人を好演。若山富三郎は好きな役者だが、このシリーズでの熊虎については判断留保。安部徹はホントきたない野郎だ。[映画館(邦画)] 8点(2010-10-02 10:15:47)(良:1票)

4.  白夜(1971) なんて言うんだろう、針金だけでできているような映画。人物に厚みがない(これ普通はけなすときに使うんだけど、そうじゃないんだ)。現実を慎重に薄~く切った結果なのか。憑かれているものの薄さとも言える。抽象画の友人の忠告に対して、こちらは古城のロマネスクに徹してる。女性を追いかけるのも、なにかに憑かれている感じ。だから全体から見ると消極的な生き方なのだが、その「一筋」に関しては豊かこの上ないわけ。実にぶっきらぼうな唐突性のなかに、あのボサノバの船がゆったりと流れていく豊かさと照合できますか。この人の映画は、針金の鋭さで描き切るのが多いけど、本作ではその針金を通して、豊かでロマネスクなものが匂い立っている。こういう世界も隠し持っていたのか。ドアの開閉のリズムなんかに抑えに抑えた美しさがあって。テープに「マルト」と吹き込んで、バスの中でかけたりして、ほんとなら突き放したくなっちゃう主人公なんだけど、ブレッソンの文脈の中だと、憑かれた崇高さが出てくるから不思議。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-26 10:11:16)

5.  ピクニックatハンギング・ロック 《ネタバレ》 前半が特にいい。ピクニックのまどろみの感じ、いつもと違う朝の空気。バレンタインデーは南半球では夏なわけ。バッハの平均率に乗って馬車が走り、町を抜けると手袋を外し、虫のさえずり、羽ばたく音。食べ残しのパンにたかる蟻。12時に止まる時計。このしだいに山の神秘に呑み込まれていく感じ、「美しい良い子」の少女たちは消えていかねばならないことを、映像で納得させてしまったのはすごい。消えていった少女たちにはほとんど個性が与えられていないのも正しく、少女の「普遍」なんだろう。これ少女期の終わりだけでなく、19世紀の終わりも重なっている。19世紀的な少女は消えていき、淘汰され、20世紀的な少女の時代になっていく。しばしば流れるベートーベンの「皇帝」の美しい第2楽章、これの初演が19世紀初頭、たぶんこれからはがさつな不協和音の時代になっていくのだろう。[映画館(字幕)] 7点(2010-06-27 11:57:29)(良:2票)

6.  百年の夢 スロヴァキアの老人たちを描くドキュメンタリー。『糧なき土地』や『アラン』の線だけど、やや詩情が過剰。作者が自分の詩を語っているみたいで、最初からそういう映画として見ればいいんだろうが、やっぱドキュメンタリーってのは、散文を連ねていった果てに魂の詩が見えてくるってのが理想だろう。ことさら孤独を強調する画づらも気になった。でも老人たちの顔がいいから許せる。予定調和的なインタビューを表情が無効にしていってしまう。これらの顔の前では「生きがい」とか「幸福」とかいった言葉が薄っぺらに聞こえてくる。宇宙小僧のようなおじいさん、面白かったな。楽器がよく出てくる。長いクラリネットのような変な管楽器、バグパイプ、二弦の低音弦楽器、バイオリン、まるで一人一人が楽器と同化し、この村が一つのオーケストラになってる、なんて幻想が湧くような、ちょっとおとぎ話っぽい気配がある。[映画館(字幕)] 6点(2012-05-03 09:48:42)

7.  ピンチクリフ・グランプリ とにかく人形の動きが丁寧で驚かされる。楽団の演奏のところなど、ピアノやベースの指つかいまでが、たぶんかなり正確で、現実の演奏を記録してそれを参考にしたのかもしれない。動きが実になめらか。もっともここまでなめらかだと、着ぐるみの人間が芝居する実写と違わなくなってしまう。アニメは、本来動かないはずのものが動いてる! って驚きが基本だと思うんだけど、動きをリアルにすればするほど、その驚きが薄れてしまうというパラドックスがある。つらいところだ。CGの普及で、毎日のように奇抜なコマーシャル映像に浸かっている我々の目が、刺激に麻痺してしまっているということもあるだろう。その目で見ると、ストーリーの展開もいささか素朴すぎて感じられる。でもだからこそ、この丁寧な仕事は見ていて気持ちいい。すがすがしい。崖の上の自転車修理工という孤高の主人公の栄光を、この作品にも捧げたい。[DVD(吹替)] 6点(2008-01-23 12:20:01)

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