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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ブレスレス(1983) 《ネタバレ》 ラスト、いきなりリチャード・ギアが踊り出すのにはア然。が、そのダサさが逆に不思議な愛嬌を感じさせ、結構キライじゃありません。『勝手にしやがれ』をアメリカ映画にリメイクするって話は、確か60年代にゴダール自身が計画していたはず。それがこんなカタチで実現したことに、本人はどう思ってるんだろ? オリジナリティのかけらもない映画だけど、くり返しますがぼくはその野心のなさが結構キライじゃないんです。6点(2003-09-16 16:31:45) 2. ブラック・レイン 最初に見た時、何ちゅう粗っぽい映画なんや…と呆れたものだったけど、大阪の街を無国籍な近未来都市風に撮ってみせたリドリー・スコットの映像センスだけは認めざるをえない。日本人スターご両人では、皆さんの絶賛する優作兄ぃより以上に、健さんの実直なキャラの方が圧倒的に素晴らしいとぼくは思っとります。特にアンディ・ガルシアとレイ・チャールズを歌うシーンは名場面! ん~、意外とこの映画をキライじゃないのかも。6点(2003-06-30 13:35:18) 3. ブラインド・フューリー 今じゃ大作専門みたいになったフィリップ・ノイス監督にも、アメリカ映画撮るようになった初期にはこんなB級時代があったのね。もっとも、ムダのないテンポと小気味良いキャメラワークは、さすがこの監督ならでは。ルトガー・ハウアーの主人公像も好感が持てるし、拾い物と言って良いんじゃないかな。深夜放送にでもやっていたなら、ぜひご覧あれ。7点(2003-05-31 13:46:47) 4. 不思議惑星キン・ザ・ザ 最初に主人公が、一瞬にして都会から別の星にイッてしまうところの思いがけなさが…すごいっ! カネかかってないようでいて、結構大掛かりなシーンもあったりと、単なるおバカSFコメディにとどまらない”マインド”を感じさせる。冗談の中にも、旧ソ連の体制に対する巧妙な(と同時にかなり露骨な)批判が込められていたりと、ちょっとスミにおけないシャシンじゃないでしょうか。『モンティ・パイソン』が好きな人なら、絶対気に入ることでしょう。7点(2003-05-31 12:53:45) 5. ファンハウス/惨劇の館 犯人(?)を障害者にしたことが、やっぱり、何と言うか、イカンでしょ…とは思うものの、陰惨さとエンターテインメントとしての”軽さ”とが、この頃のトビー・フーパーとしてはバランス良く配分されているので。『悪魔の沼』のあのヘタクソさ加減から、よくぞ成長してくれたもんだ。そんなほのぼの(??)した気分で見てあげましょう。7点(2003-05-31 11:14:04) 6. ブロンコ・ビリー 小生にとって、イーストウッド作品のワン・オブ・ザ・ベスト。何度見ても、最後のあの星条旗のシーンに涙が…。この映画と『許されざる者』が、イーストウッドの西部劇への、ひいてはアメリカ合衆国への”挽歌”だったんでしょうね。彼が単なる愛国ナショナリストじゃないってことは、サム・ボトムズ扮する脱走兵の扱いを見ても明らか。ジョン・ウエインは絶対的に服従すべき「偉大な」親父=体制そのものだったけど、イーストウッドはいつでも自身の”弱さ”を隠さない一匹狼。そんな男が、弱者ばかりの一座=疑似家族を作っていく本作(と『アウトロー』)には、彼の理想とする「アメリカ」がどんなものかが、見えてくるようです。10点(2003-05-20 12:37:26)(良:2票)
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