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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ファイヤーウォール 《ネタバレ》 ここでの評価が悪かったので期待はせずに観ました が、意外と面白かったですよ。放送枠の関係か随分とカット されてしまったのか、随分話が飛んでいたようなのですが、 分かりきった陳腐な結末ではありましたが、それでもハラハラ ドキドキ楽しめました。 ただ確かにツッコミどころは満載で、奥さんに浮気の偽電話 の伝言を残させたのにジャックは特に妻を問い詰めることもなく なぜ裏切りだとは思わなかったのでしょうか。 大銀行の中を強盗の親玉が我が物顔に歩き回れるというのも セキュリティ上あり得ないのでは。 そもそもセキュリティ担当幹部とその家族には常にこういう リスクが起こりうるわけで、そこいら辺の防犯対策はどこで も取られていると思いますが。 最後の過剰演出の殴り合いは、カーチェイスと並んで米国映画 のお決まり事のようで、あれがないと米国の観客は満足しない のかもしれませんが興ざめではありますね。[地上波(吹替)] 6点(2023-06-16 21:56:01)《改行有》 2. ブラッド・ワーク 《ネタバレ》 犯人は身近な相棒という古典的なプロット ではありましたが、特殊な血液型を持つドナー女性が殺された ことで自分は生きていることができるという葛藤に悩む人間を 描いているところがこの映画のキモであり、犯人捜しよりもそ ちらに注目して観るとなかなか見ごたえがありました。 イーストウッドの作る映画は大外れがなく、安心して観ていられ ます。 それにしても年老いてもなお盛んというか、色々な魅力的な女性 を登場させるものです。 ちなみに吹替え版で観ましたが、やっぱりイーストウッド=山田 康雄が染みついてしまっているので、他の声優さんだと声だけで なんとも興ざめではありました。[地上波(吹替)] 6点(2021-09-06 09:55:35)《改行有》 3. フライト・オブ・フェニックス 《ネタバレ》 以前に見たのを忘れてテレビ放映の録画をしてしまったので見たのですが、何度見ても面白いですね、この映画。砂漠からの脱出とか孤立した場面での心理劇などのテーマは良くありがちなんですけど、飛行機から飛行機を作るというプロットが面白かった。ちょうど良いタイミングで盗賊が襲ってくるとかご都合主義的な点もありますけど、合格点はあげられると思いました。エリオットのキャラが光っていましたね。最後に模型飛行機の設計者だったというオチもなかなか。[地上波(吹替)] 7点(2009-07-11 11:42:52) 4. フライトプラン 《ネタバレ》 正直、予想した以上に面白かったです。最初から最後まで緊張感が途切れませんでした。少なくとも「フォーガットン」よりは真相が現実的だった点が良かったです。結局両者に共通するのは、母の愛が最後は勝つ、っていうことでしょうか。主人公が乗った飛行機のデザイナーで飛行機のことを知り尽くしていて、犯人と対決する、というプロットも以外と新鮮味がありました。他方、難点を言うとキリが無いのだけど、計画的に無理とか周囲が誰も娘に気がつかないのは変、などを除くとして、娘が窓にハートマークを書いた瞬間に、これってあの乗客消失の古典映画「バルカン特急」のパクリをやる気では、と予測させてその通りになってしまったこと。序盤でカーソンが、主人公に皮肉で「私も飛び降りたくなりますよ」と言った時点で、犯人が分かってしまったこと(なんでこいつは夫が墜落して死んだことを知っているんだ。これがなければ、その後に続く善人ぶった演技で、犯人だと気がつくのはずっと後になっていたのに)。あとは、やはり最後にアラブ人には一言詫びを入れるべきでしたね。アラブ人を疑ったことについては、完全に彼女の妄想だったのですから。そもそも、精神不安定の娘なら、飛行機で自分の座席の横に常に座らせて、抱いて寝ろよな、という気がしないでもない。「空いている席に移りましょう」とか言うところのわざとらしさが、どうしても鼻についてしまいましたね。[DVD(字幕)] 7点(2007-02-12 15:47:41)(良:2票) 5. フォーガットン 《ネタバレ》 宇宙人ネタと聞いて、もっとはちゃめちゃなお話かと思ったのですけど、意外と面白かったです。テンポが良くて、この手の映画にありがちな孤立無援の主人公女性が、苛立たしいくらいにおたおたするような過剰演出も感じませんでした。エンディングも心地良い物でした。ただ、人間が空に飛んでいっちゃうのはちょっとやり過ぎだとは思いましたけど。要するにこの映画のテーマは「宇宙人の実験」サスペンスではなくて、「母の愛は強かった」という、一種のファミリードラマ、ヒューマンドラマと言えるのではないでしょうか。 それにしても「宇宙人がいるかいないか」とか、「宇宙人は実験のため地球人を誘拐している」というたぐいの低レベルのネタはもうそろそろやめにしてもらいたいものです。我々地球人は2000年たっても、せいぜい月に行く技術しか得られていないわけで、太陽系を越えて他の生命体の星に到達できるのは一体この後何千年先になるやら。それに対して、もし宇宙人が遠いかなたから地球にやってきたのであれば、彼等は何千年、何万年と文明を進化させたことになります。もし私が宇宙人に会ったなら、いるのいないのよりも、真っ先に聞くべき質問は、「あなたたちは、どうやって民族紛争、宗教対立、環境破壊、ゴミ問題、人口増加問題などを克服して、滅亡することなく、そんなに長く文明を進化させることが出来たのですか?」だと思います。我々の将来にとって非常に参考になるお答えをいただけるのではないでしょうか。[DVD(吹替)] 6点(2006-11-03 23:08:59)《改行有》 6. フォーン・ブース 《ネタバレ》 今や過去の遺物となりつつある電話ボックスを題材に取り上げたところまでは良かったのだけど、正直ハラハラドキドキするよりもずっとイライラしどおしでした。やはりチンピラプロモーターの人生再生物語とサスペンス映画の両方を一緒に描こうとしたのが間違い。前者をテーマにするなら真犯人はピザ屋さんで十分(下積み者を虫けらのように扱った報いという動機)。でも監督はそれじゃあ観客呼べないと思ったのか、真犯人とやらが最後に出てきたけど、あんた誰?どこにいたの?二人も殺して(ピザ屋と最初の用心棒)こんな手の込んだ仕掛けをしてチンピラを懲らしめる動機は何?など意味不明なことばかり。そうなると、最初に殺した用心棒男とコリンの胸のレーザービームは弾道が違うだろうとか、ビルの窓からブースの一帯を全て見渡せるのかとか、警察に包囲されたビルからピザ屋を殺した後どうやって真犯人は逃げたのか、など細かな矛盾までもが湧いてきてしまうのでした。人生再生のテーマは棄ててサスペンスに徹して、ターゲットをもっと大物で憎憎しい男にして、気の利いた落ちを一つ加えると、ずっと面白い作品になったと思うのだけど残念です。4点(2004-05-07 22:54:32)(良:3票) 7. ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 残酷なホラー映画という設定にこだわって主人公グループの殺され方が月並みでおそまつゆえB級(登場人物がほとんど無名俳優という意味でも)ホラームービーとしての評価しか与えられていないようなのが残念。それがなかったらA級青春サスペンス映画になっていたかもしれない。とにかくホラー映画というと、ホッケーの仮面かぶったオッサンとか、濡れ髪のオネエサンとか、化け物を登場させてそれだけで怖がらせようという手法にうんざりしていたので、モンスター無しのこの映画は非常に新鮮だった。死ぬ運命は変えられない、必ずもとの運命に引きずりもどされるというテーマも気に入った。渋い脇役をかませてみればもっと全体的にもしまったのではないか。 追記: 最初観た時は、なんかガキのどたばたホラーのような軽い印象だったのだけど、再度見直してみるとシリーズ初回作ということで、その後の続編のようなどぎつさはないものの、結構丁寧に心理描写なども行われていて改めて面白さを実感しました。観終わって夜お風呂に入る時やトイレに入る時にはちょっとびびりました。[地上波(吹替)] 6点(2003-07-22 15:13:02)《改行有》
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