みんなのシネマレビュー |
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1. フルメタル・ジャケット 戦争とは、人格破壊された狂人が繰り広げる殺戮、一市民である青年たちがドンドン狂人へ変貌してさせられてゆく様、これがホントの戦争なんだと思わされます。狂人が狂人を生み、狂人と殺しあう戦争、戦争において理性と狂気は表裏一体であり判断を誤ればそれはすぐさま死へ繋がる。10点(2003-10-30 16:31:24)(良:2票) 2. ブレードランナー SFの大傑作、映像、音楽、世界観などはいうことなく、近未来におけるレプリカントの人権、レプリカントと人間との確執、といった部分はその後のSF映画の宗教性や哲学性に様々な影響を与えている。10点(2003-09-15 19:49:22) 3. ファイト・クラブ デビットフィンチャーの最高傑作。よくオチがわかったとか云われるがバレても全然観れるし楽しめるし、そもそもそんな事を問題にするのがナンセンス。ファインチャーらしい映像と世界観、倫理観などを楽しまなきゃ。10点(2003-08-04 11:28:25)(良:1票) 4. 復讐者に憐れみを 因果応報、復讐が復讐を生むストーリー、オチもちゃんとオチてるしオールドボーイ同様にこの監督のこの感じ好きですね。所々に北野テイストなんかも感じるが、この監督のバイオレンスの方がよりエグイんですよ。その期待を超えるエグさに目を覆いたくなりながらも見てしまう。この揺さぶられる感覚が堪らない、見ている人間の普段隠れている本性をあらわにしてしまう、実に上手いです。[DVD(字幕)] 9点(2005-11-26 23:55:10) 5. ブロードウェイと銃弾 ジョン・キューザックであるのだかセリフや身振り手振りがアレンでありアレンにしか見えなくなっていった。正直、力不足な感は否めない。がアレンのこと大根女優とキューザックをかけているのか、脚本家としての自分自身を卑下してみせたりホント巧いです。脚本の面白さ、セットや映像のキレイさでかなり引付けられる映画。9点(2004-04-12 22:46:45) 6. ブラジルから来た少年 巷に溢れかえるユダヤの悲劇映画が大嫌いな私にとって、この映画のようにヒネリの効いたものこそ、収容所を見せられるより、よほど恐怖感や二度と起こしてはいけない気持ちを強く持ちます。9点(2004-01-31 22:48:16)(良:2票) 7. フォーン・ブース ほぼ全篇電話ボックス内で姿の見えない電話相手に向かって、一人芝居をしているコリンファレルに脱帽。ちょっとセブンのようなテイストを感じる、キリスト教的公開懺悔室映画。本来懺悔とは、懺悔する側が姿を隠し懺悔された側も秘密を他言しないのでしょうが、ガラス張りの個室でTVカメラで中継みなが注目する中、ただ一人愛する女性に向けて懺悔する。真犯人が神になり代わり、罪深き人間に悔い改めなければ罰を与え、世界のどこにいようとも見続ける、少々説教臭さを感じるものの、よくまとまって面白かった。ただあの場にいた人間の中で恋人だけは「死んじまえ!」と思ったでしょう。ちなみに劇場内の観客私1人、フォーンブース状態、面白いのになあ。 9点(2003-11-25 14:26:10)(良:1票) 8. フェティッシュ 殺人事件マニアの女の子と連続殺人犯が運命的に出会い、お互いの偏執的な愛をぶつけ合い最高のエクスタシーに達するというとてもブラックな映画でした。 9点(2003-11-01 21:49:58) 9. ファーゴ 片田舎の真っ白な雪景色が徐々に真っ赤に染まっていく。飛び出した足、平然としている犯人、このワンシーンの強烈ですさまじい恐怖。これを出すためだけの単調な間合い、シンプルな物語、間抜けな登場人物達ではなかろうか。 9点(2003-08-17 12:59:37) 10. フォロウィング ノーラン監督の中では一番好きです。どんどんつまらない映画を撮ってるのが気になる。がこれはとっても面白い良く出来た作品です。はやくコレを超える作品を取ってほしいです。 9点(2003-07-21 19:50:50) 11. 不都合な真実 冒頭でゴア本人がジョークとして語ったように、一瞬だけ大統領になったゴア。あの時、疑惑のフロリダ票が再度集計されていたら、ゴア大統領が誕生していたならば、米国は京都議定書にサインしていたのかな?たらればでゴアを語れば9.11、アフガン、イラクとその後の世界地図が大きく変わっていたかもしれないんだよね、必ずしも日本に望ましい状況になったとはいえないかもしれないけど。ゴミの分別とエアコンをあまり使わない、28℃にする位しかエコ意識のない私ですが、エコバック買うのに行列作ってる人くらいは並びながらこの映画でも見てもバチは当たらないでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-15 11:32:46) 12. フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白 米国国防長官まで務めたマクナマラという人間の告白として、彼がここで語らなければ知る事が出来なかった事を知れたという意味では評価せざるを得ないのかな。キューバ危機やベトナム戦争について語る彼は冷静に見る事が出来るが、太平洋戦争について語る彼に対しては複雑な心境でした。如何に効果的に相手にダメージを与えるかという考えから、東京を始めとする日本中の都市の無差別空襲、広島・長崎の原爆、これら市民に対する無差別大量虐殺を戦争に負けていたら戦争犯罪人となっていたと認める彼。彼を認めたくない部分と認めざるをえない部分、それが戦争なんだと改めて感じさせられた。[DVD(字幕)] 8点(2006-01-19 19:51:40) 13. 不毛地帯 二次防主力戦闘機にまつわる政界と商社の汚職を描いた山崎豊子原作の映画。モデルは陸軍参謀―伊藤忠商事会長―中曽根時代の臨調委員を勤めた瀬島龍三。山崎豊子の圧倒的な情報収集力はいつも驚かされ、よくもここまで描いたものだと感心させられます。映画となっても原作の面白さは損なわれておらず、山本監督らしい社会派群像劇で両者の良さが出ており映画をより一層魅力的にしている。8点(2004-09-19 21:57:31) 14. フォー・ルームス 一話一話は独立していながらも最後はキッチリまとめてくれてます。音楽のリズムに合わせるかのようにテンポよく流れるストーリー展開、ナビゲーターのようなボーイのティムロスは今まで思っていたイメージとはまるで違いコミカルで可愛かったです。 8点(2003-11-01 21:30:17) 15. ブラッド・シンプル 誰も人を殺したくないはずなのに、誰かを守ろうとする度に誰かが死んでゆく。ちょっとしたミスや誤解がドンドンと泥沼へはまり込む。とてもよくできたストーリーだが忘れたライターとか強引過ぎる気がしてスマートでない惜しい。8点(2003-09-15 13:40:36) 16. フィールド・オブ・ドリームス 野球世代である私なんかには、魂に響きますね。ただ厳密に云うとあそこで描かれてるのはやっぱベースボールなんですよね。8点(2003-08-31 23:01:12) 17. [Focus]/フォーカス(1996) この映画の浅野はすばらしい。ストーリーもかなり面白いし、金かかってなさそうなのに良く出来た映画。 8点(2003-07-21 00:03:16) 18. プレッジ サスペンスと見る事も出来るし、定年後の人生を描いた人間ドラマとして見る事も出来る。定年の日に重い約束を背負ってしまった、第二の人生が始まっても、約束が頭の片隅に棘のように刺さっている。幸せであるために棘を抜く事が不幸な結末を迎える。幸せな一生を送るのは難しい。8点(2003-05-12 21:45:31) 19. 舞台恐怖症 昨今の映画においてウソのフラッシュバック作品なんて珍しくもなく、気に留める程のものでもない気がしますが、当時は問題作だったんですかね。デートリッヒは貫禄十分、美しさとヒールな狡猾さの対比が良いですね。キラキラ光るアクセサリーの数々、あんなに光るってのは全部ホンモノなんでしょうか?凄いね、スゴイね、スゴイネ・デートリッヒ。人間関係や恋の行方などサスペンス以外の部分も楽しめる良作。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 13:01:36)(良:1票) 20. 武士道残酷物語 日本人の精神に何世代にも渡り刷り込まれてきた儒教の精神、封建的社会の中、儒教の教えからすれば善である飯倉家に起こる非道な仕打ち。そんな一家の歴史を知りえていてもそのDNAに刻まれた行動規範からはずれる事は容易ではない。孔子の教えを活かすも殺すも人次第、倫理道徳をうまく活かして行かねば悲劇は繰り返される。ただし、この映画一番の面白さであり一番のマズイところはそもそもの設定が不味い。司馬遼太郎先生も仰るように封建社会において恨みは世襲するという観念がスッポリと抜け落ちている部分、本来はあり得ないお話。[ビデオ(吹替)] 7点(2005-04-29 14:29:48)
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