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1. ブラック・サンデー
《ネタバレ》 最近新しいDVDが出回ってきたので観ることができました。原作はずっと以前に読んでいたのですが、ちょっと結末が皆さん指摘のようにダイ・ハード的活劇で折角の緊迫感が薄められてしまっているのは残念です。フランケンハイマーの映画は大列車作戦もそうですが双方のキャラを立ててのストーリーの描き方が良いのでこの種のあざといハッピーエンドは似合わないようです。映画化当時にはミュンヘンの事件で「黒い九月」は世間でも有名でしたが最近ではスピルバーグの「ミュンヘン」を観たひとぐらいしか判り難くなっているでしょう。主人公がベイルートでのアジトの襲撃に際して浴室で裸の女性を射殺することを男の沽券に拘わるとして見逃したのが発端になってしまったのですから、最後の空中の対決で再度顔を合わせた幸運ににやりとして射殺するのですが、ここで直後に爆発が起きてジ・エンドのほうが鮮やかな結末となったように思えます。[DVD(字幕)] 7点(2010-11-11 00:18:57)
2. 不滅の熱球
《ネタバレ》 プロ野球創生時代の伝説的名投手である沢村栄治を題材にした映画で,当時より大根と言われた池部良が役に所を得ての熱演です。特に左足を高く上げての投球フォームは懸命に練習してのたまものらしいです。これにファンの女学生との恋愛,女学生が両親から勘当騒ぎまでおこしての熱愛,徴兵を受けての訓練での模擬手榴弾の驚異的な投擲,大陸での手の負傷の中で敵から投げられた手榴弾を投げ返す話,一度復員して再入団したときの新人の川上,千葉との出会い(千葉がそっくりなのが笑える),それでもブランクは大きく周囲からの冷たい目とそれに対する吉原の抗義などよく知られた逸話をつなぎ合わせたものですが,やはり見所は池部のフォームです。最後は南洋の戦線で戦死した沢村の霊が客席に妻と息子だけがいる深夜の球場で投球する場面(実際には乗船が撃沈されての戦死)で終わります。[映画館(字幕)] 6点(2007-09-17 16:48:54)
3. ブリット
《ネタバレ》 ずっと前に観たのですが、印象に残っているのはカーチェイスの始まる直前に悪役側の2人がちらと目くばせをしただけでハーネスを締めて(昔の自動車って飛行機のシートベルトと同様に乗ってるひとが加減するんです)加速すると言うシーンでいかにもプロらしいところが場面を引き立たせています。最後の飛行場の入り口での落ち着き払った銃撃のシーンも印象的です。7点(2004-07-13 23:37:21)(良:1票)
4. ブルー・マックス
《ネタバレ》 当時の戦闘機乗りは騎兵に代わる戦場の花形で、貴族子弟しかなれないものとされていました。塹壕を掘りながら空を見上げていたジョージ・ペパードが、何とかその社会に潜りこんで、やがては憧れのリヒトホーエン(赤い三翼機)に近づくために撃墜数を稼ぐことに専念し、それが嵩じてたまたま機銃の故障時に友人パイロットの撃墜した数を友人と操縦技術の競争を仕掛けて事故死した友人の分を加えて、ついにブルーマックス勲章まで達したのだけれど、上官夫人の浮気に誘われて、(上位になるウルスラ・アンドレスの演技も凄いのですが)睦言でその事実を告白したのが夫に伝わり、新型単翼機の試験飛行をする羽目に。この上官夫人の態度における女心の移りやすさと、やがて崩壊するドイツ貴族社会での夫との関係など戦闘場面以外にも見どころのある映画です。8点(2003-12-28 12:55:21)
5. ブラックホーク・ダウン
《ネタバレ》 「何物も残すな。」の命令がリスクマネジメントを欠いていた悲劇ですね。素人が鉄砲撃つだけだから防弾チョッキで充分で、死体でも残した日には蛮人の餌になってしまい、家族に説明がつかないとの意識からの指令だったのでしょうが。多くのソマリア人には市場の真中で突然戦闘が始まりおろおろしていると空から機銃弾の雨が降ってくると言う悪夢の日だったでしょう。結局は一人だけ傷ついて捕虜になった操縦士とソマリア人の指導者の一人とのベッド脇での対話だけが救いです。欧米流のスタンダードが普遍性を持たないことの啓蒙にはならないのでしょうが。6点(2003-11-11 17:31:44)(良:1票)
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