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1. BULLY ブリー
タイトル”BULLY”とは、”いじめっ子”という意味である。1993年アメリカ南フロリダで起きた事件…。10代の少年少女による集団いじめっ子殺人…。その生々しいまでの過程をリアルに、且つ、克明に一本の映画に仕立てたショッキングな問題作。本当にどこにでもいそうなまさしく現代のありふれた少年少女たちを、驚くほど見事に鮮明に描き出している。10代のステレオタイプ的なキャラクターを突き詰める事で、逆に10代の深層心理が剥き出しになって顕れていたように思えてならなかった。主演のブラッド・レンフロの演技の素晴らしさ(憎たらしさ!)もさることながら、周りをがっちり固めるように友人たちの演技力(素力?)の奇跡的高水準なこと!…いや、むしろ、お前らほとんど素だったんじゃないよな?と俳優の人間性そのものまでも、危うく疑いかねないほど、真に迫っていたギリギリの演技に見えたから凄まじい。こんなのを見せられた日には、人殺しなんてするもんじゃないと大抵の人は思い改めるに違いない。下手な文部省認定のクソったれ番組なんかよりよっぽど効果的な教育的作品だと本気で思ってしまった。そして、最後に信じられないかもしれないがこれらは実際に現実に起きた事件を元にして作られたということ…現実は不条理だ。笑えない現実味、よもやホラーの域。7点(2005-03-21 21:26:51)(良:1票)
2. フィラデルフィア
93年にエイズ(AIDS)と同性愛の二つの問題を扱った社会派ヒューマンドラマ。衰弱していく主人公が真に迫っていて見ていてつらいものがある。弁護士役にデンゼル・ワシントンが扮していたが、割り切って仕事してる印象が何とも冷たい。アントニオ・バンデラスがホモの役を熱演している印象が強くて、ちょっと怖かったな。これ、マジ入ってない?って感じで。興味深い作品なんだけど、人に薦めるには抵抗があるかもしれない。人には誰だって偏見がある。それを試されてる感じもしたから。ラストのホームビデオ風の回想シーンは映像がヤバイです!あのシーンだけ見ても胸が張り裂けそうになる。すごく映像の力を感じたシーンだった。中盤にあったオペラのシーンは個人的にはちょっと…引いてしまったクチです。5点(2004-03-19 22:24:35)
3. 普通じゃない
前作の「トレスポ」のような感動は求めずに単純にノリを楽しめればOKなんじゃないでしょうか?前作はなんてったって折り紙つきの原作があったわけだし。コメディー?アクション?ファンタジー?まさかラブストーリー。…要するに不条理なナンセンス映画ってことね。その割には最後までとりあえず観れた感じ。夢のない大人が観ちゃうとイヤミ言われて終わっちゃいそうな、何でもありな作品だけどそれなりに面白いんじゃないでしょうか?けっこう笑えたし、開き直ってみればノリのいい映画です。[映画館(字幕)] 5点(2004-03-19 22:07:12)
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