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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1465
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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1.  プライベイトスクール 80年代前半日本で人気を誇っていた外国人女優、ソフィー・マルソー、ブルック・シールズ、ダイアン・レイン、そしてこのフィービー・ケイツ。他の3人に比べ、「グレムリン」ヒロイン以前の彼女は、かなりぞんざいな扱いをされていたような。でも黒髪でどこかアジアン的ルックスな彼女にはファンが多かった。映画公開前、卒業式のいでたちでスカートをまくっている宣伝スチールがファン雑誌で出回ってましたが、映画自体それ以上のインパクトも何もない、万事が緩めのハイティーンセックスコメディ。私はこのタイトルを聞くと、同年リリースされた、松田聖子「Canary」の「Private School」という曲を連想してしまいます。松本隆&松田聖子タッグのアルバム収録曲はシングルも含め、実に「映画的」な名曲が多かった。「瞳はダイアモンド」「マンハッタンでブレックファスト」「シェルブールは霧雨」「ピンクの豹」・・・。残念ながら映画「プライベイト・スクール」は、曲のイメージを超えるクオリティではなかったのが残念。[地上波(吹替)] 3点(2024-11-08 08:42:32)

2.  不死身の保安官 「コメディウエスタン」なんてジャンル、あるのかどうかは定かではないですが(すぐ思いつくのは「テキサスの五人の仲間」とか?)面白かったですね~、これ。冒頭からして最早ウエスタンらしからぬ展開。ヒロインJ・マンスフィールドもデビュー作「女はそれを我慢できない」より更に活躍の余地を与えられ、伸び伸びとコメディセンスを披露してすこぶる好調。ただし唄は吹き替えっぽい。当時、演技派路線に徐々にシフトしはじめたマリリン・モンローの後釜に彼女を据えようと、20世紀FOX社としても彼女の売り出しに必死だったんでしょうね、きっと。『不死身の保安官』たるケネス・モア氏も、その英国的地味キャラが巧く生かされていました。ヒーローとは到底思えない、彼のアンバランスな体型が一番おかしかったです。2023年は紅白も観ず、この映画で年越しを迎えました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-01-04 22:58:03)(良:1票)

3.  無頼の谷 「砂塵」「大砂塵」「白昼の決闘」しかり、たとえ伝説の大スター、ディートリッヒ姐御が主演だとしても、全面的にヒロインがやたらしゃしゃり出てくるウエスタンに傑作なし!という持論はやはり覆りませんでした。監督がフリッツ・ラングという事で、一風変わった作品なのかなと期待したんですが。私が観たのは地上波の吹替版でしたが、↓評価が高い方のレビューを拝見すると、どうやら本編89分が更にカットされたバージョンだったと思われます。えっ、そんな面白いハナシだったっけ?みたいな。[地上波(吹替)] 6点(2023-08-28 21:40:59)

4.  夫婦 《ネタバレ》 自分のベストワン監督、成瀬巳喜男監督「めし」(8点)「妻」(未見)へと続く夫婦三部作の第二作目。表面上平穏無事な日常生活を送る若夫婦に、石ころのくらいの小さな異物が飛び込み、夫婦間の心理に微妙な波風が起こる・・・っていうのが「めし」でも描かれた成瀬の夫婦ものの特徴。ただ後年の、あくが強いというかあくまみれの怪優、彫りが深くワイルドな男前三国連太郎を後付けで知っている人間からしたら、彼は小さな異物どころではなく重くて堅い岩塊を夫婦という穏やかな池に投げ込んだも同然。彼が病気で二階で寝てるとはいえ、奥さんを家にたった一人で残して、よく平気で仕事やら出張に行けるなあと観てるこっちはハラハラ。終始ノホホンとした態度の夫の謙さんにはびっくり。上原謙っていっつもココロの奥じゃ何考えてるか解らない、こういう煮え切らない役どころばかりですね。ようやく後半になってから、嫉妬めいた感情を持ったようにも見えるが、それにしても奥さんの気持ちに対して鈍感すぎて何かモヤモヤする。当時の世知辛い東京の住宅事情やら、クリスマスや大晦日の風景が興味深く、成瀬映画のお約束チンドン屋さんも登場して嬉しくなる。ノッポだけど線が細い妻役の杉葉子も適役適演。でも成瀬の夫婦ものなら後年の「驟雨」(9点)の方がずっと面白かった。こうなったら三部作で唯一未見の最終作「妻」も観てみたくなる。[インターネット(邦画)] 8点(2021-02-27 09:03:26)

5.  複製された男 《ネタバレ》 基本的に新作は何の予備知識もない白紙の状態で鑑賞する事にしていますが、この邦題と内容のあまりの乖離っぷりにまず驚きました。この日本語タイトル『複製された男』・・・てっきり何かの異常現象で自分とそっくりのクローン人間が突如現れ、主人公の日常生活を脅かすのっぴきならない事態に陥る・・・『ボディ・スナッチャー~恐怖の 街』(8点)的畳み掛けるような、強烈サスペンスフルな展開を想像してたんですが・・・。単に自分と瓜二つの人物をたまたま近所で見つけてしまい、ルーティンな毎日を掻き回されたっていうだけの内容。奥が深いようで、実はそうでもない、いや、そこまで深く描いてくれてないからオチ?もイマイチ。自分もジェイク扮する大学講師の主人公同様、変わり映えのない生活に倦んで、絶えず刺激を求めてしまう願望だけは強い人間なんで、自ら興味本位に謎に飛び込んでいくっていう心理はすごく理解できるんです。世界中に自分に似た人間は3人はいるっていうし、京都の三十三間堂には自分と同じ貌の仏像さんが必ず一体はいるっていうし(←これは関係ないし)逆に、自分とそっくりさんがたまたま近くにいたら、いろいろと面白いんじゃないかって、刺激に飢えている自分は思ってしまったわけです。ところが二人の髭面ジェイク君は、何故か深刻に深刻に終始仏頂面で考え込み、結局は自爆の道を辿ることに・・・。しかも互いを交替してやってみたかったのは、相手の彼女と奥さんと寝ることだったなんて・・・正に下衆の極み!!(←古い)ジェイクの作品選択眼には昔から一目置いている自分ですが、この作品に関してはプラマイゼロかなあと。う~ん・・・この材料なら絶対もっと面白い内容になったはずだと思います。【追記】どうもレビュー後モヤモヤしてこの映画のサイトとかを色々読んでみたんですが、 実は奥が深い内容だったみたいですね(汗)流石はノーベル賞。でも、初見の感想はこのままにしておきます。もう一回観ればわかる、のかもしれんけど、そういう気持ちにまでさせてくれるような吸引力はこの映画にはないような気がします。[映画館(字幕)] 6点(2014-08-01 22:21:20)《改行有》

6.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 懐かしのメジャーリーガーの名前を挙げろと問われても、ルー・ゲーリック、ディマジオ、ベーブ・ルースくらいしか思い浮かばない、野球にはイマイチ疎い自分のような人間が鑑賞しても、十分感動できるヒューマンドラマの秀作だと思います。いやあ、久しぶりに映画らしい、伝記映画としても非常にオーソドックスな作りの映画を観ました。大満足です!まず、脇の人物たちのキャラクターまで、こと細かく肉付けした脚本が◎、ガッチリ腰の座った抑制された演出もいい、役者もいい、音楽のチョイスもいい、時代色をうまく出した撮影や衣装も素晴らしい。登場人物たちの「その後」を紹介していく、エンディングの処理も自分好み。中でも、主役ジャッキー・ロビンソンに扮したチャドウィック君の面構えと、彼自身が持つ真摯な魅力が決定打。5年前の「インディ」以来久々の再会、少年時代からのファン、ハリソンの老け込み具合は、この映画の為の役作りと信じたい・・・。いや、まだジジイになるには早いぞ、ハリソン!!アメリカ映画って、野球を描いた作品に傑作が数多いけれど、新たな秀作がここに仲間入りしました。アメリカで人種差別が色濃く残っていた地域は、第二次大戦後当時でもディープサウスの周辺だけなのかと思ってた私が浅はかでしたね。一番感動したシーン、シンシナティ戦での背番号1と42との俯瞰ツーショット。あと、車の中での専属記者さんとのやり取りも良かった。この映画、↓牛若丸さんがレビューされてる通り、ホント、ところどころに感動ポイントが散りばめられてるんですよ。是非、この作品、映画館の大画面で観て下さい。[映画館(字幕)] 9点(2013-11-02 00:12:19)(良:1票)

7.  フライト 《ネタバレ》 これ、惜しいです!一躍ヒーローに祭り上げられながらも、自らが招いた行動の後ろめたさに怖気づき、アルコール&ドラッグ中毒の泥沼から抜け出せないデンゼル機長の、乱気流の中をアップダウンしながら進む航空機のごとき感情の揺れ動きが、非常に丁寧に巧みに描かれていると思います。それだけに、オーラス一歩手前の聴聞会での、嘘の供述から一転して罪を認めるに至る瞬間の行動への伏線だけがイマイチ弱く、彼の心理の変化が読みずらくなってしまった。亡くなった恋人(?)だったスチュワーデスとの交流が、単に肉体的なものしか画面上では描かれてなかったせいかと思います。結局は自業自得とはいえ、あの場面で観客を納得させてくれるような、何か奥の一手が欲しかった。ヒロインと初めて会う病院の階段踊り場での、ガン患者さんを交えた煙草のシーンが短いけれど、なぜか強く印象に残りました。久しぶりに実写のゼメキス監督作品を鑑賞しましたが、まだまだキレのある演出力は衰えてないようで嬉しかったです。デンゼル・ワシントンもホントいい感じで役者として熟してきましたね。それにしてもアメリカの航空会社って、国内線とはいえ搭乗前のパイロットの健康状態やらアルコール摂取とか、なーんのチェックもなしで、フリーパスで操縦させてるんですかねえ・・・?冒頭のデンゼル機長のアクロバット的背面操縦力技には実は「おおっ!すげー!」って、びっくり仰天したけど(←単純なヤツ)ノーチェックで操縦させてるって、やっぱ乗る側としては怖いよなあ・・・。クワバラクワバラ。[映画館(字幕)] 7点(2013-03-02 00:18:54)(良:1票)

8.  ファニー・ガール 《ネタバレ》 う~ん・・・どんなジャンルの映画でも一級品に仕上げる、ウイリアム・ワイラー監督らしいガッチリした隙のない作りのご立派なミュージカルには違いないんだけど、どうもワクワクするような面白みには欠ける映画なんですよね、全体的に。ミュージカル映画にはキモチを高揚させてくれるようなワクワク感が不可欠なのに。私も皆さん同様、バーブラの歌唱力に関してはだけは諸手を挙げ満点を差し上げたいキモチでいっぱいなんですが・・・。この作品より、二度目にノミネートされた、私の恋愛映画生涯ナンバーワン作品「追憶」での、ケイティ・モロスキー役でオスカーを獲らせてあげたかったなあと、あちらに高評価をしている自分はそう思ってしまうわけで。[DVD(字幕)] 5点(2012-12-18 23:33:15)(良:1票)

9.  風雲児 織田信長 昭和のこの時代の、いわゆるイケメンの絶対第一条件っていうのは「凛々しく濃くぶっとい眉毛」だったんだなあって、若かりし頃の錦之助氏や中村賀津雄氏の、汗かきベソかきしゃかりきな芝居っぷりを見ながら思いました。演出面も含め、特に特筆すべき事もない、東映らしく賑々しい娯楽時代劇ですが、桶狭間合戦に至るまでの信長の成長物語としてフツーに楽しめました。昔の映画って主役が若手であっても、脇を支えるバイブレーヤー達の層の厚さが物凄いんですよね。今年の大河「平清盛」を観ていて、イマイチ物足りなさを感じるのはその厚みが感じられない点。信長錦之助と濃姫香川京子は、なかなかいい感じのお似合い夫婦でした。[DVD(邦画)] 6点(2012-10-09 22:40:24)

10.  冬の嵐 《ネタバレ》 私はTSUTAYAの「発掘良品」セレクトを結構信用しています。この作品公開当時は、なんだかあっという間に公開が終わってしまい、評価自体黙殺されてしまった記憶があるんですが。劇映画としては、アーサー「俺たちに明日はない」ペン監督の結果的にオーラス作品になってしまったんですねえ・・・。しみじみ。キャストもストーリーも、派手さは全くない地味な映画ですが、メアリー・スティンバーゲンさんの、女優が一度は誰でも演じてみたくなるような、一人三役善悪キャラの演じ分けっぷりを見て愉しむ映画。にしても地味だ。古めかしいとまでは言わないが。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 21:25:39)

11.  ふたりのイーダ かなり前にNHKの祝日か何かの昼間の放映で観ました。「ももちゃん」シリーズの松谷みよ子原作という事で、大体想像はついてしまいますがこれは児童文学の映画化です。自分の大好きな日本女優三指の中に入る、高峰秀子&倍賞千恵子お二人の共演作、しかも森繁御大までがお付き合いという事で、かなりの期待してしまうんですが、あくまで主役は子供たち。大人の役者たちは客演に過ぎません。童話の映画化という枠組みの中の認識なら、大人でも退屈せずに鑑賞に堪え得る作品だと思います。真夏の広島が舞台という事で、無邪気な童話の裏に隠された原作者の意図もきっと透けて見えてくるはず。この映画が高峰さんが引退される前の、おしまい三つ目の作品(本レビュー未登録の「泣きながら笑う日」という夫君監督作があるらしい)あと少し映画界に残ってらしたら、倍賞さんとのコンビで例えば「華岡青洲の妻」みたいな、本格的な真正面からの演技のぶつかり合い映画が観たかったなあ・・・。お二人のファンとしては、殆ど演技の絡みどころがないこの映画が唯一の共演作というのは、ちょっと淋しい。ついでに今さらのように、高峰秀子と森繁御大の事を過去形で語らなくてはいけなくなってしまった事がもっと淋しい。[地上波(邦画)] 6点(2012-05-21 21:18:04)

12.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 確かに、映画のキャッチコピー『ハワイに暮らしていても人生は楽じゃない』かもしれないけど、狭っくるしいこの日本よりはハワイに別荘でも持って、ワイキキビーチでのんびり老後を過ごしたいなあと、俗物小市民な私には思えた映画でした。だってどこ行くにも、アロハシャツに素足にサンダル履きで楽チンそうなんだもん。原題の「The Descendants」は、「子孫・血族」って意味らしいです。でも映画本編を観た上でも、この原題だとちと意味シン過ぎてわかりずらい。邦題の方が良いですね、これは。オハナシの展開を含め、出来栄えしてはごくごくフツー、もしハワイという一種独特な雰囲気と文化を持った土地が舞台じゃなかったら、果たしてここまでの高評価を得た作品になったのかなーとも思えてしまう、母親(妻)の生死を軸とした「ある家族が再生するまで」のストーリーが、じっくり丁寧に描かれています。実生活でも、万事に如才なく物事を器用に対処しているように見えるジョージ・クルーニー氏が、ここでは家庭内ダメオヤジのあたふた右往左往っぷりを、実にそつなく器用に演じていてやたら微笑ましい(←皮肉ではない)長女役の子は映画が進むにつれ、どんどん魅力的になっていきましたね。彼女の傍若無人なボーイフレンド君が一番面白い脇キャラで、もっと後半にかけ活躍してくれるかと思ってたのに尻つぼみで残念。そもそも、ハワイを舞台にした映画にはめぼしい作品がないっていうのが定説になっていると思うんですが(『地上より永遠に』は除く)これは十分佳作の部に入れても良い作品だと思います。ともあれ自分の期待度のハードルが少々高すぎました(汗)くどくどと長文を連ねましたが、結局何が言いたいのかというと「・・・でも、やっぱハワイで暮らしている人っていいよね」まあ、そういう事です。どの道、楽じゃない人生を送らなきゃいけないんであればね。[映画館(字幕)] 6点(2012-05-18 23:41:00)

13.  フライド・グリーン・トマト 《ネタバレ》 現在公開中の「ヘルプ~心がつなぐストーリー」を先日観たときに、真っ先に思い出したのがこの作品と「スタンド・バイ・ミー」でした。それはなぜかと詳しく書くと新作のネタばれになってしまうので書けませんが。特にこの作品は同じアメリカ南部が舞台、オハナシは全く違うけれど作品に流れてる雰囲気もどこか似ている。しかも「ヘルプ」でも強い印象を残してくれたシシリー・タイソンという女優さんも出演されていたのでなおさら。アメリカ人って、この手のハートウォーミングなヒューマンドラマにも、ブラックなスパイスをまぶすのが好きなんですよね。そこがニッポン人とはちょっと違う感覚なのかもしれません。でも、そういう偽悪的な部分があるからこそ逆に忘れられない作品になったり、逆にいつまでもココロのトラウマとして記憶に残ってしまう映画になる事もあるわけで。この作品は、俺にとってどっちなんだろう・・・?と、敢えて「ヘルプ」と同じ点数にしてみる。[映画館(字幕)] 7点(2012-04-11 22:54:38)

14.  フラッシュダンス 「ザ・80年代前半」代表選手みたいな映画ですね。小さな田舎町で、一番最初に出来た「レンタルレコード」店で最初にレンタルしたのが、この映画のサントラ盤。「サントラ」って覚えたての略語を口にするだけで少し大人になった気がして、やたらと友人との会話中の端々でこの単語を出し、誇らしげにいい気になって使ってました・・・(汗)サザンやユーミンよりも、なぜか杉山清貴の音楽が「都会の象徴」だと、勝手に自分の中で断定し毎日のように聴いていた、ニキビ面坊主頭の自分の姿を思い出します。当時のこっ恥ずかしくも、懐かしい思い出と空気感と共にこの点数で。でもこの映画、出来もそんなに悪くなかったと思います。今見てどうかという議論はとりあえず置いといて。[映画館(字幕)] 7点(2010-10-31 09:57:28)(良:1票)

15.  ブリジット・ジョーンズの日記 一番の驚愕爆笑どころは、消防署のレポーターやってるシーンでの巨大なケツ!あの巨ケツ昇降シーンだけでも3D画面で観てみたい!(←怖いものみたさ)私の中ではこの映画『ブリジット・ジョーンズの日記』などではなく、『ブリジット・ジョーンズの巨ケツ』として記憶にインプットされております。朝っぱらからケツケツ連呼して申し訳ありません・・・。[映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 11:22:15)

16.  ブラボー砦の脱出 主演が当時キャリア絶頂期を迎えていた大好きなウィリアム・ホールデン、監督が後年の「荒野の七人」「OK牧場の決闘」等でウエスタンの名手とされたジョン・スタージェスという事でずっと前から観たかった作品。・・・う~ん・・・。一口にウエスタンって言っても、様々なジャンルがあって、この作品はいわゆる典型的な「騎兵隊」ものなんですよね・・・。有名なジョン・フォード「騎兵隊三部作」も、世評ほどは感銘を受けなかったんですが、これもそれほどの出来とは思えませんでした。クライマックスの、先住民に包囲され砂地の真ん中に追い詰められた主要人物たちが必死に生き延びようとするアクションが印象に残った程度。結局僕は、ウエスタンジャンルの中では「騎兵隊」ものより、「ガンマン対立!決闘に至る!結末やいかに」的正統派ウエスタンの方が性に合ってる事を改めて認識しました。[DVD(字幕)] 5点(2009-10-10 14:06:51)

17.  フレフレ少女 《ネタバレ》 体育会出身の人間として長年「援団」(←こう呼んでた)に対し疑問に思ってた事が有った。競技中相手チームに威圧感で圧倒させるのはわかるが、普段日常でも味方、つまり我々にまで威圧オーラを与えるのは、一体何の意味が有ったんだろう?って事。この映画にも登場した相手学校側の援団チームのように、彼らは常に眼光鋭く学ラン着用メンチ切りまくり状態で同級生なのにも関わらず、自分なんぞは怖くて近寄る事も出来なかったんで・・・(←弱い・・・)実は不知火学院のようにいいヤツらだったのか?今となってはどうでもいいが(笑)援団の活動を続けていく為の動機付けが、多分一番難しんだろうな~って思ったが、「自分が頑張らなければ相手にも頑張れって言えない!!」っていう、団長ガッキー嬢の発想転換は良かったと思う。ただ脚本をもう一歩踏み込んでもらいたかったのが本音。援団を題材にした映画なんてなかなかないので期待していたが、自分の疑問をスッキリ解決してくれなかったのが残念。ゴールデンウイーク中、お寺に合宿っていうのも、女の子独りっきりってのはどうなんだ?って思っちゃいましたね。いつ、ムツケキギラギラしたオヤジOB連中どもがガッキーを夜襲するんじゃないかって、別の意味でハラハラしてしまいました(笑)団員脇キャラの肉付けも今ひとつ。最後の最後まで自分たち本位で、実際に競技していた野球部員をないがしろにしていた感は否めず。でも「ウォーターボーイズ」以来の、この種の学生異種混合?映画としては程々の出来じゃないですか?[DVD(邦画)] 6点(2009-09-05 10:55:04)

18.  フレンジー 結末がわかってても何度でも見返したくなるヒッチコック作品は?と問われたら、私の場合「サイコ」は別格として「北北西」「泥棒成金」「鳥」ちょっと出来は落ちるけど「引き裂かれたカーテン」あたりという事になる。この作品はテレビで一度観ただけ。ところどころ巧い演出だなあと思いつつもそれ以降見返した記憶が全くない。絞殺シーンの悲鳴を市場の喧騒に紛らわすシーンとか特に巧い。そもそも私の好きなヒッチコックの映画の定義というのは、きらびやか且つ華やかなスター連中が恐れおののく表情と、ユーモアセンス溢れるヒッチコック演出の二枚岩が双方とも観られる事。晩期ヒッチコック映画には、前者が徹底的に欠けている。時代が時代でスター然としたスターが皆無になった事が一因だとは思うが。この映画は、不調だったヒッチコック復活作のように巷では評価されているが、印象としてはまるでロンドンの天気のように灰色にくすんでいて、何度も見返したくなるような愉しさには欠けていたように思う。陰性な主人公にも魅力に欠けイマイチ感情移入出来ない。従って私の評価も必然的にこの点数くらい。[地上波(吹替)] 5点(2009-06-08 15:00:04)(良:2票)

19.  ブロークン(2008) これは拾い物の上品(?)なサスペンスホラー。地味でも堅実なキャスト、一人も知っている顔がいないので、展開の想像がしにくい点でサスペンスも怖さも倍増です。地味な上に茫洋としたこの原題タイトルでかなり損してますね。「鏡は横にひび割れて」(←パクリ)とか、もうちょっと良い邦題もあったろうに。この手の映画では、最早お約束と思われる「サイコ」バスルームのパロディシーンもあるし、これはなかなかの出来だと思います。サスペンス映画好きの方、DVD化のおりには是非ご鑑賞を![映画館(字幕)] 6点(2009-03-30 11:15:29)

20.  笛吹川 これはちょっと凄い映画でびっくりしました。好きか嫌いかは別として、戦国時代のハナシでは有るけれど、間違いなくこれは同監督「二十四の瞳」(10点)を凌ぐ反戦映画だと思います。極めて客観的な観察眼の持ち主である主演高峰秀子をして、自叙伝「わたしの渡世日記」の中で「木下監督の心象と人生観を映し出した傑作」と言わしめた作品。長い間、木下監督の時代劇?畑違いちゃうんか~?と思い、ずっと敬遠していたんですが、いやはや、これは後からジワジワジワジワ来る秀作でした。大体木下監督の映画っていうのは、豪華スター競演が売り物で、監督の名前よりも先ず「高峰秀子主演の~」「佐田啓二主演の~」っていう印象が強いんですが、この映画に限って言えば、極端に少ないクローズアップ等から見ても、役者の顔は先に出てこない。高峰秀子など、主役で有るにも関わらず、最後までまともに顔さえ拝めない始末。まさしくこれは「円熟期木下恵介演出による秀作」に仕上がっています。あの「二十四の瞳」でさえも、全編に流れる唱歌やセンチメンタリズム故、肝心のテーマが掠め取られてしまった感が有るが(←でもだからこそ再見に値する!)ここにはそれすらない。鑑賞後に残るのは、ただひたすら空しい無常観。累々たる屍体を前にし「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・」平家物語の一節が浮かんできます。合戦の間中鳴っている風鈴の音が異様で不気味。実験的なパートカラーの効果も抜群の効果を上げています。年老いた高峰秀子が馬に乗る岩下志麻に追いすがり、力なく足を叩く「手」の演技に私は唸りました。どこまでがセットかロケか判らない、笛吹川にかかる橋の偉容もいつまでも心に残る。[DVD(邦画)] 8点(2009-02-06 15:56:10)

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