|
1. ブラック・スワン
★遅ればせながら観てきました。 ★自分の関心はチャイコフスキーの音楽がどれだけ使われるのか・・・いやそもそもバレエシーン以外ほとんど映画オリジナル曲なんて興ざめなことになってるのではって・・・ ★ってのはチャイコの音楽って一般的に大仰なイメージがあって、いかに昨今の映画音楽にオケ曲大流行りの今であれ、こんな現代的な、サイコホラーっぽい映画にロマン派メロメロの白鳥湖がBGMとして合うのかしらんと思ったから。 ★しかし実際はほとんど白鳥湖のそのまま、またはアレンジしたもので、組曲でよく流れる「情景」や「4羽の白鳥」も流れたが、いちばんうれしく、また驚いたのはイントロの曲がそのまま映画のイントロに使われたこと。あのバレエのイントロがこんなにそのまま映像とぴったりくるとは。映画のこれからの内容を暗示するような、不安を煽るような、まるで映画のために作曲されたようなハマり方に感心しました。あとラストの音楽もほぼそのまま使ってたしね。劇中のバレエは「新演出」なようですが、構成自体はプティパ=イワノフ版を踏襲してるんですね。 ★ストーリー自体は良くあるドロドロ芸術家でホラーっぽい演出がされたのが新鮮ですが、それにしても要は「もともと気の小さい奴は、もう精神病んで自傷するくらいの覚悟がなきゃトップにゃなれないよ」ってことなんでしょうかね・・・私はあきらめてますが(笑)[映画館(字幕)] 7点(2011-06-15 00:10:42)
2. プロメテウス
《ネタバレ》 ★はじめのほう、プロメテウス号のクルーに、映像でまじめな「お言葉」を垂れる老社長の横で緊張感なくお腹出して転がってるお供のワン公が可愛かった(笑)。あとあの医療カプセル、はじめなんであんなものがわざわざ紹介されるのかと思ったけどちゃんと活躍シーンがありましたね。あれはすごい、医者いらね。 ★全体の内容は他の方が書いてる通り、「エイリアン・エピソード0」 ★説明不足は多いわ、危機管理のかけらもない行動するやつばっかだわでいらいらする。ま、所詮リドリー・スコット氏は映像作家ではあってもストーリー作家ではないから。オリジナルストーリーを求めても無駄か。映像だけを堪能するなら◎なのでこの点数。[映画館(字幕)] 6点(2012-09-15 23:57:26)
3. 武士の家計簿
★あの絵の鯛のエピソードは脚色かな。だったらほかももっと脚色して全体的にユーモラスなお話にしてもよかったかも。拾った銭のお話とか結構みんな投げっぱなしで終わるし。それにちょっと後半は時代を追うことに終始して盛り上げに欠けてる。 ★その「時代を追う」にしてもいまいち蚊帳の外感が強くて・・・結局監督は何が描きたかったのか。抑えた演出といえば聞こえが良いが、家族ドラマにしろ群像劇にしろ時代劇にしろみんな掘り下げが浅いと感じました。 ★あとそもそもの演技力か、メーキャップ(またはVFX)がちゃちか、撮影の問題か、なんともいえないが、若い俳優が「老い造り」してる感がありありなのが少し興ざめでした。 ★刀ではなくそろばんで生きた武士、って題材は良いと思うんですが。これだったら今時のNHK大河ドラマのほうがよっぽど新感覚で面白いです。惜しい作品。[映画館(邦画)] 5点(2010-12-12 00:28:07)(良:1票)
|