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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  プロジェクトA 酒場の喧嘩、訓練でのいびり、ホテルでの活劇、貯木場、女を連れての逃走から自転車、とリズムがいい。とにかく常にエネルギーが満ちている。手錠のままのポールのぼり、時計台での乱闘から落下と、見せ場を連ねていく。自転車の使い方に感心した。乗り物と同時に武器にもなる。「もの」を徹底して使いこなすこのあたりにアクション映画の魅力があるんじゃないか。英軍のえらいさんが誘拐され、裏取引をしようとする総督を非難し改心させる。ここらへんに英国に対する香港人の心の屈折を感じるところなんだろうか。合言葉をめぐるギャグも楽しい。戦友的なヒロイズムがあり、金持ちと一般人でもあって。顔に拳があたるとホコリが出る仕掛け。[映画館(字幕)] 8点(2013-04-18 10:04:06)

2.  フィツカラルド 異文化との接触のテーマ。互いになんだか分からないまま、一緒に仕事しているおかしさ。こちらを神と思っているインディのいちいちの変化に、こちらはビクビクしいろいろ考えたりするわけだけど、よく分からない不気味さ。こちらが向こうを利用して船を山越えさせたようでいて、向こうは神の怒りを静める目的でこちらを役立てている。使役しているのかされているのか、最後にはどっちがどうだか分からない面白さ。文化の対比としては、こちらにカルーソーのオペラ、あちらに太鼓。最終的に彼は満足したのかどうか。自分の労苦が染みついた船に歌劇団を乗せ、赤い椅子に座り葉巻をくゆらせて観賞する。これは夢の成就のようでもあり、自分の夢を一段下げ矮小化させて納得したようでもある。映画の幕引きとしては、バッチリ決まった。あと一つのテーマは、夢ゆめと騒ぐ男と、それを見守る女の構図、これはもう古今東西普遍のもの。[映画館(字幕)] 8点(2012-09-05 10:09:42)

3.  プランサー 《ネタバレ》 トナカイと少女の心の交流もの。傷を負って倒れていたトナカイを、家に連れ帰ってクリスマスまで養生しようとするけなげ。主人公がそういう夢見がちの少女なのに対して、そういうのを「困ったものね」と見守っているような役割りの友人がいいの。決してこまっしゃくれているのではなく、包み込むように存在している。こういうので泣かされるのは「意地悪と思っていた人が親切になる」パターンで、アルバイトをすると「よくやってくれたから」と5ドルに10ドルを加えてくれる。あと「動物の恩返しもの」パターンにも泣かされるが、こういうので一番やられちゃうのが「主人公が失意でいると外で町の人たちがクリスマスソングを歌いだす」っての。とにかくみんなが集まって祝福しだすともうダメ。ウルウル。肉屋に売ると言っていたパパも、トナカイのプランサーを見せる。メデタシメデタシ。少女の夢は肯定されなければならず、現実に勝たねばならない。クリスマスには清らかな気持ちが勝たなくてはならない。[映画館(字幕)] 7点(2014-02-17 09:40:32)

4.  冬の旅 他人の目を通した『少女ムシェット』というか。共感を呼ぼうというのではなく、理解不能なところを残したままで、でもこういう少女がいるという実感を描こうとしたのでしょう。やりたいこともない、「放浪じゃない、放埓だ」と人に言われ、社会との関係をうまく取れなく、不器用なのか純粋なのか、どんどん自由=孤独のほうに偏っていってしまう力学が描かれた。一人旅ってのは、プライベートな時間だけにしてしまうと同時に、自分を社会に曝してしまうことでもあり、それをうまくまとめるには「祭り」という儀式が必要なんだろうけど、彼女の場合その祭りによって最後の追放を受けてしまう。これが自動車の一人旅だとまた違うんでしょう。プライベートな空間を携帯して、いわば部屋ごと移動しているようなものだから。転落への軽蔑と自由への憧れがきれいに釣り合い過ぎてしまったかな。チュニジア人がマフラーのにおいを嗅ぐカットはホロッとした。[映画館(字幕)] 7点(2013-01-03 10:01:56)(良:1票)

5.  ファニーとアレクサンデル この人は、だいたい90分くらいのカッチリした世界を構成してくれるところが好きだったんで、この長さにはいささか戸惑った。そしてカッチリしてない。なんかその長さの中にひたる喜びを味わえたが、もひとつ作品のツボを私が捉え切れなかったんじゃないか、という気分も残った。でもなかなか再見する気力が湧かないまま現在に至っている、長いから。画面は洗練されているけど、話はなんかゴツゴツしており、いえ、それがいいんです。これがベルイマンとして提示できる人生肯定の形なんだろう。カールの悩みも主教の孤独も、ツルツルになるまで溶かしてはいない、こういったそれぞれの苦しみをそれぞれが受け持ちながら、でもそういう溶けきれないものがゴツゴツ浮かんだり沈んだりしているからこそ人の世界を肯定できる、って感じ。そういうゴツゴツしたものを必要以上にオーバーに拡大させない、けれど無視してしまうのもいけない、ということ。今までの作品でこれに一番近いのは案外『魔笛』かもしれない。自分のシナリオでないあのオペラにあった「ゆとりのようなもの」は、ベルイマンを考える上で大事なものらしい。この映画観たときの想い出では、3部と4部の間の休憩でトイレに走ったところ、便器が二つしかなくて長~い行列ができていたこと。[映画館(字幕)] 7点(2010-11-01 09:55:37)

6.  ブロードウェイのダニー・ロ-ズ ウディ・アレンの映画で時々カチンときちゃうのは、本人がお人好しの役をやっていい気なものだと思ってしまうとこなんだけど、でもここまでやられるともうマイッタって感じ。許しちゃう。褒めちゃう。昔語りの枠の中に収めてあるので、臭くならないんだな。邦画の芸道ものにもこんな設定ありそうな話だが、あちらだとこうなって、こうすると臭くならないのか。むちゃくちゃに災難が襲ってくるおかしみ。5歳の子も文句を言う腹話術師。圧縮ヘリウムの中での叫び合い、などなど。ロングでセリフの聞こえない立ち話っての、この人好きみたい。けっこうしみじみなトーン。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-05 09:13:34)

7.  プラトーン こうまで爽快感のない戦争映画も珍しい。おどおどした気持ちと倦怠感が交錯し、それにヒステリーが重なる。オバサンを射殺するあたり説得力があった。恐怖があり、仲間を殺された恨みがあり、分からない言葉で何やらこちらを非難している、倦怠感からヒステリーへ一足飛びにエイッと行ってしまう。ラストの大混戦、敵味方の区別もつかない渾沌に友軍の爆撃が重なって、ヒステリーは頂点に達する。けっきょくすべての兵士の死は犬死にである、というやりきれなさがビンビン伝わってきた。ヘリコプターの風でカバーがめくれ死体が出てくるとこ。冒頭の除隊組とすれ違うところも印象深い。最後の兵士の意味ありげな笑い。ザマアミロが80%、憐れみ10%、頑張れよ10%、ってとこか。バーンズも単なる悪役じゃなくて、この戦場で生き残り続けてきた経歴を持っている、生き残ることは殺すことだってことを身をもって証明してきて、クリスがラストでなぞるわけ。そしてすべてを包み込むジャングルの怖さ。ここでは敵はまったく純粋な「敵」として存在する。懲らしめるべきものでも、人倫を踏み外した憐れむべきものでもなく、ほっておくとこちらを殺しに来るただ純粋な敵。[映画館(字幕)] 7点(2010-06-07 12:03:29)

8.  ファミリー(1983) 映画館内でズルズル鼻をすする音が満ち溢れた記録は、私が体験した中ではこれか『チャンプ』か。母さんが癌で死ぬってんで10人の子どもを養子に出していく実話。可哀想なのはパパで、いちおうアル中などの欠陥があることになってるけど、もう家庭にとって必須の要素でなくなってるんだね。昔のアメリカ映画だったらパパを軸にし、長女が母親役になって次第に成長していく話になっただろうが、パパがもう駄目な時代なの(なぜか政治ではレーガンによる強いアメリカを目指していたころ)。こうして子が親を選べる時代が来たら、ってなことを考えた。家族が宿命にならない世界。それを親の側が許せるだろうか。子の幸せを願う親のエゴだけは、なかなか否定できないんじゃないか。そんなことを考えました。ちょっと“テン・リトル・インディアンズ”を思ったのは不謹慎でしたな。てんかんへの偏見を訴えるために、知恵遅れへの偏見を持ち出さざるを得なかったのは欠点。[映画館(字幕)] 6点(2013-06-11 09:47:25)

9.  プリンス・オブ・シティ 正義の定義が不明確になった時代、逆に言えば明晰な不正と言うものがつかみづらい時代でもある。微温的な悪の時代と言うことか。たしかに主人公の警官は自分の今までしてきたことに対して疚しさを持っている。それがあまりいいことではなかったと思っている。そこで摘発する側に協力するわけだけど、ここで囮になってもっと汚いことをするわけだ。同じようなことをやっていても、所属によって悪になったり正義になったりする。観客も身を寄せる絶対的正義のないこの物語の中で不安定に浮かんだままだ。仲間の人懐こさを丹念に見せられると、主人公の裏切れない心もよく分かってくる。機構の隙間に迷い込んでしまったものの目に映る「正義」の曖昧な本性、そこらへんがテーマと見た。カフカ的ですらあるテーマを「雰囲気」に逃げず、あくまでも監督の手触りの感じられる世界に投影するのが、この人の実直さ。仲間うちの信頼が決して正義とは重ならないことを承知していながら、まだ確かな手触りが感じられるそのほうに寄っていく主人公。設定は納得できるが、やや演技過剰気味のヒステリーになってしまったか。ラストで若い警官に侮蔑を受けるシーンが印象的。[映画館(字幕)] 6点(2012-06-25 09:44:24)

10.  フランス軍中尉の女 《ネタバレ》 なるほどなるほどと思って観ていたんだが、あとであのヒロインの心理考えてみて、イマイチ分からない。けっきょく何だ、恥で身を固めることによって世間と対決していこうとしていたってことなのか? 一種の男性恐怖症か? というより、男に対する激しい侮蔑があったってことなのか? 聡明さゆえの不幸。清冽な孤独の中で生きようとしながら、しかし科学者に恋してしまったってことなのか? と焦点を定めづらいところへもってきて、話の二重構造がまたややこしくしている。現代編と並行しているだけなら、それなりに理屈として分かる気もするが、わざわざ「19世紀編を演じている役者」という設定にしたことは、「演じる」ということが重要な意味を持ってるってことで、それがヒロインの偽の「フランス軍中尉の女」を演じ続けようとしたことと関係づけているみたいなんだけど、どうもうまく対比できなく、現代編が19世紀編に関わっていってしまう形になるから、ピタリと決まってくれないんだ。やがてノーベル賞を獲るハロルド・ピンターの脚色なんだから、こっちの読み取り力が悪い、と思ったほうがいいのかも知れないけど。[映画館(字幕)] 6点(2012-05-14 10:53:09)

11.  フランチェスコ どうもこういう原理主義運動ってのは好きになれなくて。異端にも、次の時代の正統になっていく前向きの異端と、そうでない後ろ向きの異端ってのがあるみたいで、だいたい原理主義ってのは後ろ向きの異端だよな。ロッセリーニの『神の道化師、フランチェスコ』では、そういうとこが気にならなかったのは、あれは教団内の「友情のようないい感じ」を中心に据えていたからだろう。教団と外部との関係が前面に出てくると、たとえば生産をしないことをどう考えてたんだろう、とか気になってくる。特権階級を恥じて、しかしけっきょく別の特権階級になっちゃったんじゃないのか、とか。家を壊したりするのにも、スタンドプレーの匂いがした。ミッキー・ロークだったからかなあ。キャスティングで凄いと思ったのは、ミッキー・ロークよりもフランチェスコの両親で、父親が『ソドムの市』の人、母親が『最後の晩餐』の人と、私の大好きな異端の悪趣味映画出演者を揃えてくれてた。[映画館(字幕)] 5点(2008-04-03 12:22:25)

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